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Posted by ブクログ 2013年11月17日
多和田葉子さんをちゃんと読んだのは初めてです。
「無精卵」が、言葉は驚くほど滑らかでここち良いのに出てくる人物がみんな不思議でアクが強くて、穏やかに流れる底に蟠っているヒリヒリする感じが何とも言えず魅力的だった。
なんかそんな気がしたんだけど、書き出しがああだし、やっぱりそうだったの?という。でもそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月13日
感情ではなく身体で知覚していく登場人物。
心という概念が誕生する以前の人間は、おそらくこれほどまでに繊細な肉体を持ち合わせていたのだろうと思いを馳せる。
出逢ったことがない光景の描写なのに、どうしてこれほどまでに脳内で鮮明に再生されるのだろう。
表題作は、特にそういった表現もないのに、少し霧がか...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月08日
作家の川上未映子が、小説を書く感覚を掴むために「ゴットハルト鉄道」を写したというのを読んだのがきっかけで手にとった。
「ゴットハルト鉄道」は紀行文のようで、でも、所々に作者の鋭い感覚が伺える表現がある。それが小説であることを表している。
一番好きなのは「無精卵」どこの国の話なのか分からないし、他にも...続きを読む
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