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国際社会の中で孤立し、頼りない大人が右往左往する。そんな現代の日本と日本人を、茶道界の長老、鵬雲斎大宗匠が意見する。たくさんの欲望を抱えながら、無理やり善人ぶって生きるより、己の分に正直に生きる。まずはそれでいいではないか、と。自らの弱さを肯定し、現実を受けとめることを出発点にする。実はそれこそが、端正・謙虚・清廉な日本人の心を、私たちみんながもう一度取り戻すための極意なのである。【目次】はじめに/第一章 過ちから学んだこと/第二章 海の向こうで考えたこと/第三章 魂を磨くために/第四章 日本の教育を憂える/第五章 家が教えてくれたこと/第六章 この国の未来のために/あとがきにかえて/裏千家系図
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年01月12日
自分を認め、他者を認める。そこにこそ平和の原点がある。
千利休の言葉、叶うはよし叶いたがるは悪しし、が深く心に残った。何かを成し遂げたいと思ったとき、そのために努力して結果として叶うのは大事なこと。けれど、小手先のことに気を取られて、ろくな努力もせず、ただ叶えたい叶えたいという気持ちばかりが先走って...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月30日
裏千家の前家元(今はご子息が家元です)、千玄室氏の実体験を踏まえた哲学、生き方の本です。
これは実母から借りた(押しつけられた?)本です。
実母は娘時代から裏千家の茶道を習っていたので、そういう繋がりかな、と思っていたのですが違いました。
これは日本人が忘れてきたものを再度問い掛けてくる本でした...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月31日
戦中派というのか、平和を想い戦中の不自由さは批判しつつも、抑止力の大切さとか国のために命をかけることの意義は大切にしている。ひとりひとりの想いの重要性、世界で苦しむ人への祈り、まずそこから始める。大和魂の理解は菅野覚明さんと一緒。教育制度を戻して中高を一貫にして縦のつながりを持たせる。千家の家紋のコ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月04日
裏千家家元であった千玄室氏による、日本人の生き方に対する助言集。戦前、戦後の日本を知っており、かつ戦時中、特攻隊員であった著者は、まさに厳しい時代を生きてきた多くの経験を有する。著者の経験からは、戦前期の日本と今の日本とを比較すれば、現在の日本人はあまりにも情けなく映るのもわかるような気がする。茶道...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月30日
人というのは、「いい人になる」より「いい人に見られよう」としてしまう。要するに、「良い人ぶって」しまう。そうゆう枠にはめようとするので、無理が生じる。当然の話。
初めて知ったが、作者の千玄室は太平洋戦争ー特攻隊の生き残りの一人。流石に凄い人。改めて自分を見つめ直させてくれる本。1ヶ月後位に再読しよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月04日
初代千利休(1522~1591)に始まる茶道裏千家15代家元(1923~)、2002年からは長男宗室(1956~)に16代家元を譲り、自身は大宗匠に。近年は浮名も流されているようですがw。「いい人ぶらずに生きてみよう」、2010.5発行。これまでは、言いたいことがあっても飲み込んでいたとのこと。80...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月09日
いい人ぶらないというよりも、完璧を求めない、人間は弱いものであるから悲観しないように、自分を追い込まないようにっということについて述べている。
自分について分析、探究し、道をつくる。
生きていることに感謝をする。
最悪なことは案外そうでもない。
問題の本質を探り、解決策を設ける。
といったことが書い...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月22日
傘寿ともなるともう少し落ち着いてもいいと思うが、幾分愚痴っぽく、口角泡を飛ばし、息も荒い(笑)。要約するとお前ら若いもんはとにかくだらしないからしっかりしろという内容。だけど、こんなこといっても今の時代誰も聞かないということがわかっていないのが残念。ある時代の性質というものは、個人個人の質と無関係...続きを読む
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