田辺聖子の今昔物語

田辺聖子の今昔物語

506円 (税込)

2pt

4.0

今は昔。いつのころか、一昨年のことだったか――。何だか怪しいなとは思ったが、不思議でならなんだが――。こんな話があった。ほんとの話だ。見果てぬ夢の恋、雨宿りのはかない契り、愛嬌のある欲ボケ、猿の才覚話――。貧しい若者、ならびなき風流男、帝、生霊、動物、遊芸人、美女と主人公は様々だ。徹底して滑稽で、哀切で、怪(こわ)くて、ロマンティックな29話を語り伝える田辺流今昔物語。

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田辺聖子の今昔物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年02月18日

    今は昔しで始まる今昔物語。約30の短いが不思議な優しいお話しだった。平安時代も、まだ、初めの頃の話しが多く。鬼が出てきたり、姫様を拉致して連れ去る人間が現れたり、やはり恋の話しが面白い。治安がことのほか悪いのもわかった。読んでいくうちに芥川の世界と重なっていくのもおもしろい。とても読みやすく、数が多...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    古典というととっつきにくいとこらがあるけど、この本は別!現代語訳なので読みやすい。学校の古典の授業に使ってくれたら、授業が好きになってたのになぁ。

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    Posted by ブクログ 2018年01月27日

    田辺聖子 「 今昔物語 」 軽妙なエロ話で読み手を引き込みながら、仏教的なテーマを盛り込んでいる。短編なので飽きない。因果応報の皮肉さ、会う者は必ず別れる哀しさ、普遍的な面白さを感じる。最後のストーリーテラーの終わらせ方も上手い。岡田嘉夫 の女性の表紙挿絵も見事

    「葦刈」人の世には人の力で及ばぬ運...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年03月04日

    まあ、力があります。語り継がれた「物語」は。
    意外性のオンパレードだし。
    はじめの風景描写は趣深いし。
    語り口調なのもいいし。
    時折よみかえしたくなるような本。
    鬼だの神だのと、超常現象に惹かれるのは、今のファンタジーブームと何ら変わりないのかも。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    『平中の恋』など知っている話も多かった。
    今昔物語は興味があるので全部読んでみたいな〜。
    古語は無理なので現代語で。

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    Posted by ブクログ 2019年10月05日

    103ページまで読んだところ。成立時期は1120年代~1449年頃というが、今も昔も人の世は変わらない。各編は文庫本で7ページくらいの短編で、昔物語風に書いてある。男女の愛欲、生霊、盗賊を描いたものが多いのも、昨今と変わらないような感じ。

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    Posted by ブクログ 2012年05月20日

    古典読みたいと思っていたのだけど、原文は無理だしと思っていたら。しかも田辺聖子!

    楽しかった。葦苅が1番好きだな、ロマンチック。

    全体的にもう少し上品な方がよかった。

    0

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