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Posted by ブクログ
冬狐堂シリーズ第二弾。
やっぱり面白い。今回は過去に繋がる話が多く、陶子さんのかつての夫も出てきて、ワクワクしっぱなしでしたね。いや~良かった!
そして、お酒が飲みたくなる!
表題作も良かったんですが、私は『倣雛心中』『黒髮のクピド』がとくに気に入りました(タイトルが私好み)。主役であるどちらの人形にも"何か"が宿されているんですが、その正体にううっ。
人形は昔から不気味で嫌いですが、確かに見惚れる程に綺麗なのもありますね。それがまた危なっかしい感があるんですが。
ミステリアスな香りのする魑魅魍魎な世界、骨董業界。魅了されてみたい。私はセンスと勘がトコトン悪いので、この本でそういう世界を追体験するしかないが…。
Posted by ブクログ
「旗師」宇佐見陶子シリーズの4作目。
4編構成の連作集です。
今回陶子さんは旗師生命に係わる病という不安を抱え、
更にそこを突こうとする悪意にも晒されて悲愴感たっぷりです。
常に突っ張って生きている陶子さんが感情的に揺れてます。
そのせいか4編とも本格推理物というのではなく、
どこか余韻を残したミステリー風仕立てのお話になってます。
陶子さんと硝子さんのそれぞれの過去にまつわるものや、
過去に起こっていただろう事件に対する推測などです。
なので、警察の出る幕無し。
ということは例の犬猿コンビの出番も無しということです。
ちょっと残念。
それにしても陶子さんの築いてきた人脈は羨ましい限りです。
欲の絡み合う恐ろしい業界の中でさえ信頼できる人たちと出会い、
そこから更に異業種の人たちともお知り合いに。
別れてしまったプロフェッサーDとの関係でさえ魅力的です。
その広い人脈から得られる知識も多岐に渡り、
読んでいるこちらまで勉強できた気分です。
興味深い骨董の世界を垣間見ることができたという点からも、
大好きなシリーズです。
これまで陶子さんの生き様を読んできましたが、
もうこの先は読めないのだと思うと残念です。
Posted by ブクログ
旗師・宇佐見陶子が主役のミステリー第2弾で、一話ごとに陶子の過去が明らかになっていく。 トリックのためのミステリーの場合、先が読めた時点で興が冷めることもあるが、北森鴻の作品にはそれがない。膨大な取材に基づくと思われる緻密な書き込みと、その中に投げ込まれる一点の虚構。その舞台で魅力的な人物が動き出すとき、事件の解決すらも作品の構成要素のひとつでしかない。一瞬のカタルシスとその先にあるひりりとした味わいまでも、すべてが計算しつくされている。 扱う材料は、「雛」「ゴーキー」「切子」「生き人形」。ミステリーとしては「クピド」が面白いが、陶子を知るには「苦い狐」もよろしい。
Posted by ブクログ
『冬狐堂』シリーズ第4作。倣雛心中、苦い瓜、瑠璃の契り、黒髪のクピドの4篇を収録。
目の病を患う陶子の下に、一体の和人形が持ち込まれた。昭和を代表する作家の一品でありながら、わずか10ヶ月のうちに3度も返品された人形。「こいつをおたくで引き取る気はないかい」。そう言った古狸の心中に、旗士として致命的な目の病に犯された陶子への挑戦と嘲笑が渦巻いているのは確かだった。なぜ、人形は返品されるのか、その謎が導く人形作家の真実とは、、、
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今回の作品は、宇佐見陶子の弱い部分とか、それを胸の中に抱えて凛と立つ印象が強調されていて、楽しめましたね〜。相変わらず、骨董のネタがミステリーの鍵となっているのがすごくおもしろい! と言っても、殺人が起きるのは最後の短編だけ。他はどっちかと言うと、骨董作品にこめられた人の思いを追う、っていう色合いが強くて、むしろ私は殺人事件モノより好きですね^^。はぁ〜、なんだかオススメの大安売りですが、オススメなんです!
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