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Posted by ブクログ 2021年12月26日
平野啓一郎によるサロメ。解説でご本人が述べられていたが非常に少女性があるサロメになっている。好きな男を振り向かせようとして一生懸命なサロメ。だけど振り向いてくれず最後は殺してしまう。ヘロデも娘を振り向かせようと領土の半分を与えようとする。耽美的になりすぎず一方でサロメ独特の魅力も残したままうまく訳さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月13日
なぜ『サロメ』を平野啓一郎が?その狙いは?という答えは本人によるあとがきと宮本亜門が寄せた文章でしっかりと明らかに。そういうところから、この「古典新訳」シリーズ自体の意義や面白さについても考えさせられる。
ファムファタール的イメージに支配されない、無垢な乙女であるサロメ像が、奇を衒わない堅実な訳文...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月01日
大好きなオスカーワイルド。サロメという作品は聞いたことがあったけど、まさか幸福の王子を書いたオスカーワイルドが書いたとは思わなかった。
旧約聖書の一部分を抜き取ってお話にしたものなのかな。
サロメが残酷な方面に純粋だった。ラスト、我に返ったような手のひら返しがすごい(これはヘロデ王)。
ヘロディア...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月25日
我儘な娘の話なのかと思っていた。実際読んでみて自分の行く末を悟り凶行に及んだ女性の話に感じた。
自分がサロメに同情するとは思わなかった。
途中まで読んだ訳者後書で「サロメの印象がピアズリーになってるからワイルドに戻したかった」というようなことが書かれてあって、たしかにとなった。
訳者後書などはまた気...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月02日
ワイルドオスカー戯曲「サロメ」1893年(明治26年)刊行。平野啓一郎訳。三島由紀夫が自ら初めて購入した本とも。新約聖書を元に。兄である前王を殺し妃を奪い娘のサロメにもいやらしい目線を送る王。この婚姻を批判する洗礼者を牢に閉じ込める。サロメは洗礼者に一目惚れし、嫌いな王の前で7つ舞を披露し褒美に洗礼...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月06日
巨万の富を約束されても欲しいのは一貫としてヨナカーンの首。
頑固一徹。
王様に長々と説得されたとしても、欲しいのはあの人の首の一言。
一連のやりとりがとても滑稽でもあり、サロメのどうしようもない感じがまた狂気を感じました。
愛を知らないから?拗らせてしまったから?
純粋過ぎるから?後のとんでもない行...続きを読む
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