白魔(びゃくま)

白魔(びゃくま)

770円 (税込)

3pt

3.4

「白い人が、微笑みながらやって来る……」緑色の手帳に残された少女の手記。彼女は迷い込んだ森のなかで「白い人」に魅せられ、導かれて……(「白魔」)。平凡な毎日を送るロンドンの銀行員にウェールズの田舎の記憶が甦り、やがて“本当の自分”に覚醒していく(「生活のかけら」)。自らも絶望のうちに黒魔術に傾倒した経歴を持つ不遇の英国作家マッケンが、魔の世界を幻視する幻想怪奇短編! 本邦初訳の3篇を含む。

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白魔(びゃくま) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「白魔」「生活のかけら」「薔薇園」「妖術」「儀式」を収録。最初の二篇は平井呈一訳『恐怖』で読んでいる。

    この人は物事を匂わせるような暗示的な書き方が特徴でそれが気味の悪さを醸している。「白魔」「妖術」「儀式」はどれも魔女の話だが具体的な動機や結果は書かれない。モヤモヤするがだからこそ記憶に残る。

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

    完全にあっちの世界に行っちゃてるのがファンタジーで、狂気か神秘か、現実とのあやふやな境界を行ったり来たりするのが幻想小説あるいは怪奇小説である。これは現実なのか脳内で起きてる狂気なのか。現実って何だ?「白魔」は善悪論争から始まる。殺人者と虎のような野蛮な人間の違いは何か。悪の基準は社会の色眼鏡で見た

    0
    2020年11月16日

    Posted by ブクログ

    非日常に実在を見、日常をまやかしと見る。
    どの作品も日常の生活に隠されて見えない実在(聖や魔)に登場人物たちが引き込まれていく物語。
    直接的な描写はなく、あくまで「何か違うもの」に対しての象徴や予感を静かに描く。
    物語としてははっきりしないものが多いが、見えない真実、本当の生きる意味、どこかにあると

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

     ヴィクトリア朝時代の英国ウェールズに産まれた稀代の作家アーサー・マッケン。牧師の子であったがアーサー王伝説の色濃いウェールズで育った故か、神学と同時に隠秘学(オカルト)にも傾倒し、前期はケルト神話やギリシア神話をモチーフとした幻想的な怪奇小説を連続して発表したが、いずれも当時の価値観に合わず「不道

    0
    2022年11月12日

    Posted by ブクログ

    なんか自分には染み入らなかった。常々へんてこに対する人間の苦悩恐怖もがき羞恥、そういうのを追いかけてる気がするが、この作品は自分には美しいファンタジックな世界への賛美としか感じとれず薄味だった。丁寧に作られた郷土料理をふるまわれ、素材の良さを感じ取れなかったみたいな。

    冒頭に、聖者とは罪人とはその

    0
    2018年07月29日

    Posted by ブクログ

    私には、まだ少し読む時期が早かったのかもしれません。

    幻想・怪奇小説は好きだけれど、
    この作品の表題作「白魔」は、おどろおどろしいお話ではない。
    ただ、知らず知らずのうちに魔に取り込まれていくような感じ。

    ある一人の少女の手記に記された「白い人」とは??
    新訳は読み易いのですが、何故だか内容が頭

    0
    2014年01月19日

    Posted by ブクログ

    なんだろう、言い回しがくどい? 邦訳のさいにそうなったのか、原文がそうなのか。
    新訳なのに読みにくい。

    0
    2012年10月22日

    Posted by ブクログ

    だらだらと日常が書かれるので少し退屈しますが、最後まで読むと少しずつ狂気に落ちていっていた事に気づく。人間の中に隠された悪や狂気を解き放つマッケンは読む人を少し選ぶかもしれない。

    0
    2011年07月20日

    Posted by ブクログ

     “魔”という文字が入っているけど、そんなに恐ろしかったりおぞましかったりはしない。ほんのり妖しくてほんのりエロティックな感じ。

    0
    2011年02月16日

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