変身/掟の前で 他2編

変身/掟の前で 他2編

ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレーゴル・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた……家族の物語を虫の視点で描いた「変身」。もっともカフカ的な「掟の前で」。カフカがひと晩で書きあげ、カフカがカフカになった「判決」。そしてサルが「アカデミーで報告する」。20世紀文学を代表する作家カフカの傑作4編を、もっとも新しい〈史的批判版〉にもとづいた翻訳で贈る。

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変身/掟の前で 他2編 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月11日

    『変身』は非現実的なお話だけど、現実社会をとても考えさせられる作品でした。

    主人公に「可哀想に…」と同情してしまうと同時に、現実社会で「私も無意識的に、主人公と同じような気持ちにさせている誰かがいるのではないか」と感じました。

    改めて自分自身を見つめ直すきっかけともなった作品です!

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    Posted by ブクログ 2021年12月28日

    かれこれ20年ぶりぐらいになるだろうかというぐらい離れていたカフカ。だいぶ印象が違う。若い頃に読む『変身』と今読む『変身』はやはり違う。主人公が可哀想でありながらしかし家族の邪魔になり、かつ最後家族は解放されている?家政婦への態度や間借り人たちへの態度からも分かるとおり、何か釈然としない感情は引き続...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月16日

    なんとなく「読んだことある」作品を読む。
    ある青年に、家族に、降りかかる災厄。
    『掟』も、初読だったけど面白かった。

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    Posted by ブクログ 2020年01月26日

    1回目は、意味がよく分からず自分の読書力の無さに愕然とした。ウィキペディアの解説を見てから再読したところ、味のある話だと分かった。
    リンゴをぶつけられるところがシュールで面白い。

    仕事とか、家族とか、当たり前と思われている概念が、状況の変化で崩壊していくのがリアリティがあった。

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    Posted by ブクログ 2018年12月01日

    ある日目が覚めたら虫になっていた。
    頭の中はまだサラリーマン。
    4時の電車に乗らなくちゃ。
    何本もの足をもにょもにょ動かす。

    家族はみんなで虫を避ける。
    悲しんでいるのか哀れんでいるのか避けているのか嫌悪しているのか、あるいはそれら全てなのか。

    悲しいような辛いような、
    はたまたゾッとするような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月01日

    いい短編集でした。コーヒーの苦~い、また黒いところの良さが大好きな人にいいかも、と当て勘で思います。
    どの短編も、悲惨な話なんだけど、おかしみをもって書かれていて(訳者の持ち味?)、また読みたくなるかも。

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    Posted by ブクログ 2018年09月18日

    判決
    変身
    アカデミーで報告する
    掟の前で

    の4編を収録。

    カフカの作品といえば、面白くないという印象がある。
    作品の内容は、わけの分からない状況に置かれた主人公が右往左往するのを淡々と描くだけなので、読んでいるこちらも訳が分からす、それが延々と続くので、ただ退屈なだけ。
    評論家はとそれを不条理...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2024年01月31日

    【変身】
    やはり人間は見た目なのか、と思った。
    意思疎通もままならないし、
    気遣いで近づいても嫌がられる。
    最終的に家族は新たな生活をスタートする。
    酷いと思われるかもしれないが人間らしさが出ている作品だなと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    チェコに行くことになった!ので手に取った、はじめてのカフカ。

    どうしてこんな発想ができるのかしら、と思う。
    「アカデミーで報告する」なんて現代のSFのよう。猿の惑星を思い出す。
    「変身」では、次第に虫としての行動を取り始める主人公、当初は虫となった兄を気遣うものの、最終的には一緒には暮らしていけな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月30日

    「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」のカフカ作品4篇が収録されています。

    東野圭吾さんの「変身」という作品を読んで、同じ題名の名作を読んでみようと思い読みました。カフカの「変身」は家族の邪魔になる事を虫になるという比喩を用いて表現した作品でした。虫となったグレゴールに対する家族の気...続きを読む

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