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「飯田さん──いらっしゃいませんか? 警察のものなんですけど」相手が『飯田さん』と呼びかけたことに、志穂はぎくりとした。チェーンを掛けたままドアを開くと、相手の女は一枚の紙をドアの隙間から差し入れてきた。『中に誰かいますか? イエスならウインクを』何かあったのかと訝る志穂に、女は『殺人事件の容疑者が、この建物に逃げ込んだんです』と告げる。慌ててチェーンを外しドアを開けた志穂に、女は──。二人の女のスリリングな心理闘争を描く充実の傑作「幻の男」など、サスペンスの名手が贈る七つの巧緻な逆転劇。記憶は、感覚は、秘かにあなたを裏切るかもしれない。
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年06月15日
この短編作品ほど、覆面作家・北川歩実を体現した作品は無いのではないか?
タイトル「虚ろな感覚」。
彼(あるいは彼女)の作品は人の感覚そのものを虚ろに変える。
長編のどんでん返しに次ぐどんでん返しの果てに顕れる不確定な感覚。
短編でも劣る事なく、我々を陥れる。
我らの感覚を虚ろに変える氏へ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月02日
風の誘い コミュニケーション感覚
週刊小説 2000年8月25日
幻の男 現実感覚
週刊小説 2001年12月14日
蜜の味 肉体感覚
週刊小説 2001年3月23日
侵入者 日常感覚
週刊小説
僕はモモイロインコ 自己感覚
週刊小説 2001年7月27日
告白シミュレーション 時間感覚
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Posted by ブクログ 2009年12月10日
ミステリ短編集
基本的に登場人物の誰かが病的でどんでん返しがあって
どちらかというと後味が悪めのストーリーが多いという感覚。
タイトルにもある通り、登場人物の”感覚”と読者の”感覚”どちらもが
虚実が混じったような状態に置かれるストーリーである。
読んで行くうちにラストが想像されるような話では奇妙...続きを読む
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