虚ろな感覚

虚ろな感覚

669円 (税込)

3pt

3.4

「飯田さん──いらっしゃいませんか? 警察のものなんですけど」相手が『飯田さん』と呼びかけたことに、志穂はぎくりとした。チェーンを掛けたままドアを開くと、相手の女は一枚の紙をドアの隙間から差し入れてきた。『中に誰かいますか? イエスならウインクを』何かあったのかと訝る志穂に、女は『殺人事件の容疑者が、この建物に逃げ込んだんです』と告げる。慌ててチェーンを外しドアを開けた志穂に、女は──。二人の女のスリリングな心理闘争を描く充実の傑作「幻の男」など、サスペンスの名手が贈る七つの巧緻な逆転劇。記憶は、感覚は、秘かにあなたを裏切るかもしれない。

...続きを読む

虚ろな感覚 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年06月15日

    この短編作品ほど、覆面作家・北川歩実を体現した作品は無いのではないか?

    タイトル「虚ろな感覚」。

    彼(あるいは彼女)の作品は人の感覚そのものを虚ろに変える。

    長編のどんでん返しに次ぐどんでん返しの果てに顕れる不確定な感覚。

    短編でも劣る事なく、我々を陥れる。


    我らの感覚を虚ろに変える氏へ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年05月13日

    救われない小説。人間の内面的な感情を包み隠さず描く―、むしろ誇張して描く、作者さんらしい作品のひとつ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月02日

    風の誘い コミュニケーション感覚
    週刊小説 2000年8月25日

    幻の男 現実感覚
    週刊小説 2001年12月14日

    蜜の味 肉体感覚
    週刊小説 2001年3月23日

    侵入者 日常感覚
    週刊小説

    僕はモモイロインコ 自己感覚
    週刊小説 2001年7月27日

    告白シミュレーション 時間感覚
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月01日

    自分の読解力では何が何だか分からないお話もありました。
    「幻の男」がどんでん返しの連続でクラクラして…好きでした。

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月10日

    ミステリ短編集
    基本的に登場人物の誰かが病的でどんでん返しがあって
    どちらかというと後味が悪めのストーリーが多いという感覚。
    タイトルにもある通り、登場人物の”感覚”と読者の”感覚”どちらもが
    虚実が混じったような状態に置かれるストーリーである。

    読んで行くうちにラストが想像されるような話では奇妙...続きを読む

    0

虚ろな感覚 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

創元推理文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

北川歩実 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す