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小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。山荘には匠によって、初対面である八人の俳優らが集められていた。匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。作中劇の中に隠された真相は――。
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Posted by ブクログ
なんでこんなにも小説の中の男女は入り乱れるんでしょう 現実でもこんなに簡単に殺意と愛情が入り乱れるんでしょうか リミッターが振り切れればそうなるのかな
山荘に集まった舞台俳優達によるミステリ 孤島モノの演劇が作中劇となり、その内容と現実がリンクしているようなしていないような? 東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」と似ているけど リアリティという点ではかなわないよね 現実的に山荘で孤立するとかを計画に入れた殺人計画って、考える奴はアホなんじゃない...続きを読むかと思う 偶然性の殺人ならまだしも… ただ、犯人の動機や何やらは最後まで読むと納得できなくはない 他の方々はいいとばっちりだけどね
全体に漂う不思議な空気感が初めての感覚で、やや読み辛さはあるものの、著者のあとがきまで合わせて読むと、その空気感がマッチする。 ミステリ要素を含んだ純文学のような不思議な感じ。
クローズドサークルかつ見立て殺人もの。 本編の合間に作中劇が組み込まれており、そのシナリオに沿うようにして現実でも事件が起きる。 個人的に事件そのものよりも登場人物達に興味が湧いてしまう。 特に麻子と2人の男の関係性が、本作でどう展開していくのかが気になって仕方なかった。
推理小説でも度々用いられる「クローズド・サークル」。外部との接触が断たれた空間に何人かが残され、そこで殺人が進行していくというもの。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」や綾辻行人の「十角館の殺人」などが有名なところ。 本作では、舞台を行う人たちが山奥のペンションに集められ、その練習する...続きを読む劇中でもクローズド・サークルが用いられている。つまり、二重のクローズド・サークルが仕掛けられている。そして、その劇に近い形で現実の殺人も進行していくという展開。劇というところが本作のポイントを占めている。役者には誰が犯人で誰が殺されるのかなどが記されておらず、少しずつ分かっていくようになっている。当然、被害者は以降の出番がなくなるわけで、それはつまり演劇者としての終わりを意味している。殺人の恐怖に追い詰められるばかりではなく、そうした演者間の微妙な心の揺れも描かれている。
演劇でミステリーをやる。演劇の上手い人が殺人役をやってしまうと、話の途中で犯人がわかってしまうので、役者はストーリーをほぼ知らされずに演技する。まさか、こんな感じになるとは思わなかった。
舞台俳優として成功する事を夢み同時に落伍者となる事を恐れながら演劇に励む人達の中で起こる殺人事件。演劇のシナリオと並行して次々と人が死んでゆく。いくら成功に餓えているとしても人が死んでいるのに舞台稽古を続ける感覚は理解できないが妙な乾いた空気感で物語はすすんでゆく。恐怖や緊張感を抑え気味にしているの...続きを読むはミステリとして魅力が半減していると思う。近藤さん初期の作品、構成の仕方など随所に光る物は感じる。
雪の山荘で発生する連続殺人事件と演劇の連続殺人事件。作中作を「一種の見立て殺人と思わせておいて、実は…」というお決まりのパターンでうまく収めていますが、被害者役が現実でも殺される理由に関してはやや肩すかし気味。 また、読みどころの一つである登場人物たちの心の機微も、主人公・麻子以外の女性が描き分けら...続きを読むれていないのでやや不満が残ります。
1998年の作品。 新装版として2012年に出版された文庫。 近藤史恵さんは大好きな作家さんのひとり。 この本、さらさら~と読めますが、少し物足りなさも。 「BOOK」データーベースより 小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。 山荘には匠によって、初対面である...続きを読む八人の俳優らが集められていた。 匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古は行われていく。 台本が進行するにつれ、麻子を含む女優たちに疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って表れた。 作中劇の中に隠された真相は―。
面白かった。 電話が繋がらないってのは、今の時代にはそぐわないね。孤島、山荘物には厳しい時代なのかな。
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演じられた白い夜
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