三国志 演義から正史、そして史実へ

三国志 演義から正史、そして史実へ

836円 (税込)

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日本人をも魅了し続ける、三国志。しかし、『三国志演義』や、それを下敷きにした小説・ゲームの世界は「虚構」に満ちている。また、「正史」と呼ばれる歴史書の『三国志』も書き手の偏向がつきまとう。本書は、一般に親しまれている『演義』を入り口に、「正史」の記述を検討。そして、史実の世界へと誘う。暴君董卓の意外な美点、曹操が文学に託したもの、劉備と諸葛亮の葛藤-あなたの知らない三国志がここにある。

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三国志 演義から正史、そして史実へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    学生の頃に吉川英治の三国志を読んだのと、数年前に宮城谷昌光の諸葛亮を読んだくらいの知識しかありませんでしたが十分に楽しめました。

    三国志の時代は日本だと卑弥呼の邪馬台国の時代ということを知って、中国は日本と比べるとずいぶんと進んでいたんだと思いました。

    史実があって、正史があって、演義があるとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月04日

    蜀漢を正統とする『演義』。曹魏を正統とする陳寿『三国志』。それぞれの視点から曹操、関羽、諸葛亮、そして、三国志全体を俯瞰することで、新しい人物像、三国の歴史が見えてくる。

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    Posted by ブクログ 2019年04月14日

    面白かったです。三国志の基礎・導入本という感じで、一通りの三国志もの(小説)を読んだ方には丁度いい本かと思いました。
    史書三国志の位置付けや演義の成り立ちが分かりやすく書かれていて、何より文章がとても読みやすかったです。

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    Posted by ブクログ 2019年03月02日

    歴史小説『三国志演義』を入口に、正史と呼ばれる歴史書『三国志』、そして史実へとたどって、あまり知られていない史実の三国時代を読み解く本。

    一般に親しまれている『三国志』は明の時代に書かれた歴史小説『三国志演義』がベースになっています。小説なので当然虚構が入っています。一方、正史と呼ばれる歴史書『三...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月11日

    吉川英治の三国志、横山光輝の漫画、KOEIの三国志ゲーム、2008年に公開されたレッドクリフはいずれも「虚構」に満ちた「三国志演技」をベースにしている。

    本書は、「演技」を入り口に「正史」の記述を検討して「史実」へと言及している。

    「正史」といえども、魏を滅ぼして建国された西晋の史官によって作成...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月18日

    「三国志演義」(小説)から「三国志」(正史)へとさかのぼって、真実の歴史にせまる。虚構の物語、国家編纂の正史ともに書かれた時代の思想が反映されている。1962年生まれの渡邉義浩氏による分析はとても分かりやすく、歴史としての三国志を知りたい人に本書はお勧めです!

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    Posted by ブクログ 2023年03月21日

    初めて三国志を読んだのは中学生の頃だった。桃園の誓い、三顧の礼、赤壁の戦いに心躍らせ一気に最後まで読んだのを記憶してる。当時KOEIのゲームが流行ったこともあり、50万円もするシャープのx68000というパソコンを父に買ってもらったことを覚えてる。毎晩毎晩友人を家に招いて夜通し三国志をやっていた懐か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月25日

    著者の「漢帝国-400年の興亡」が面白かったので読んでみた。
    三国志は演義も正史もざっとは読んで、好きな曹操を中心に関連書籍にも多少触れているのでその差異に関してはある程度は知っている範囲であった。
    ともあれ、演義のバリエーションの成立時期の社会背景などを意識した読み解きは面白い。知識の薄い西晋の記...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月01日

    渡邊義浩 「 三国志 」三国志演義 と 正史の違いから政治的意図を紐解いた本


    三国志 正史とは 「正しい歴史」という意味でなく、国の「正統な歴史」という意味。事実か否かでなく→漢の正統を引き継ぐ国はどこか→その国の歴史が正史 という論理。歴史は勝者の記録である ことを再認識



    諸葛亮と劉備の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月11日

    曹操・関羽・諸葛亮を中心として「三国志演義」と「三国志正史」の違い、そして「史実」に迫る流れで面白い。「正史」は正しい歴史ではなく、勝者の歴史であるという視点からの解説もあり楽しめる。

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