ブラフマンの埋葬

ブラフマンの埋葬

440円 (税込)

2pt

ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた――。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。(講談社文庫)

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ブラフマンの埋葬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    犬でも猫でもない謎の生き物である「ブラフマン」がとても愛おしい。人物や場所の名前が「ブラフマン」以外に出てこないのも特徴で、その為か、現実感に乏しく幻想的な雰囲気がある。好きだけど悲しい。

    0
    2025年10月11日

    「ブラフマンの埋葬」

    この小説は、人にも場所にも名前がないおとぎ話だ。年代不詳、どこかの国の、山と海と川と沼に囲まれた村。

    芸術家の桃源郷「創作者の家」で管理人を務める若者の僕は、森で親とはぐれた小動物を「ブラフマン」と名付けて飼い始める。
    よそ者の男とつきあう雑貨屋の娘への僕の恋心。

    ひと夏が過ぎ、季節風が死の気配

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    静謐なものがたりだった。死は、特別なものではなく当然なものとして生活に溶け込んでいた。印象に残ったのが、アレルギーだからとあれほどブラフマンを毛嫌いしていたレース編み作家が、一晩でブラフマンのおくるみを編み上げたこと。黙祷を捧げたこと。そして、ブラフマンを轢き殺した娘にも、きっと悪意はなかったこと。

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

     この人の文章、多分特に自分のツボなんだろうけど本当に魅力的。

     小説の面白さの一つは、読み進めながら自分なりに想像を膨らませて着色していくところにあると思うけど、この作品ほど読者に想像のゆとりを設けてるものは無いように思う。

     建物ひとつとっても、動物ひとつとっても、読む人によってまったく違っ

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

     小川洋子さんの作品を読んでいると、やはり他の作家の方々とは一味違う、静けさのようなものを感じずにはいられない。あとがきにもあったが、まるで夢のようである。
     小川洋子作品の特徴として、登場人物の素性がわからないという点は誰もが知る所だろう。この点があるために、登場人物の感情に入り込みすぎず、夢を見

    0
    2024年10月21日

    Posted by ブクログ

    小川洋子らしい、静謐で穏やかだけれど、そこに世の中の秘密というか、簡単には触れられない大事なものがそっと置かれているような世界。
    死は悲劇でもネガティブなものでもない。生の対極にあるものじゃなくて、生のそばにただあるものなのかなと思える。
    ブラフマンの愛らしさの描写が卓越している。

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    「謎」の生物、ブラフマンが本当に愛くるしい。⁡
    ⁡⁡
    ⁡この物語の、登場人物は
    干渉せずただ、静かに各々の時を過ごしています。⁡
    ⁡⁡しかし、干渉しない物語から足を1歩踏み出してしまった「僕」。⁡
    ⁡その先に訪れるのは…。⁡
    ⁡⁡
    ⁡なぜ「僕」はあんな行動をしてしまったのか⁡
    好意か嫉妬か、愛すべき

    0
    2024年02月05日

    Posted by ブクログ

    謎という意味のブラフマン。動きもなにもかもがかわいくて、僕との生活は微笑ましくて。タイトルが「埋葬」だからいつ死んでしまうのかドキドキしながら読みました。静かで独特な雰囲気の不思議な世界観。

    0
    2025年10月10日

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんの小説はいつも不思議が詰まっている。
    ここはどこなの?
    この人はなんていう名前なの?
    この動物は何?
    たくさんの想像力をつかって、たくさんの優しさをもらって、たくさんの尊さを得ました。
    次読んだら違う感想を持つのかな。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    読後感はいい。
    静かな文章を楽しませてもらった。
    ブラフマン、かわいい、愛らしかった。
    この独特の世界観に魅入らされた。

    0
    2025年08月10日

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