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真野は、親友の栗田に紹介された高東のことが自分でも不思議なほど苦手だった。奇妙なバランスのまま、仲のいい友人として高校生活を送る3人。その後、他県に進学した栗田とは次第に疎遠になり、同じ大学の真野と高東は距離を縮めていく。ふたりは互いの気持ちに気付くが、高東は時折見せる態度とは裏腹に、何故か真野と一線を越えるのを拒んでいるようで……。
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Posted by ブクログ
独特の雰囲気だと思った。 この気持ちがまだ形になっていなくて、曖昧な感情と三人で仲良しだからこその遠慮、そんなものが繊細に良く書かれていて終盤ではもどかしさがあった。
面白いし切ないしでいいんだけど杉原先生の作品で誰かが死んでそれで生きてる2人がくっついて…って硝子の花束と同じじゃないか、というツッコミが。 面白いです。面白いんだけど展開読めてなんだか…硝子の花束読んでなかったら楽しかったかも タイトルと情景テーマの絡め方は相変わらず逸品。
高校から大学にかけて、友人三人の関係。 一人の友人の死から、昔を回想する形で書かれています。 回想型の文章はちょっととっつきにくかったですが、関係の変化をじっくりと書いていく辺りは文章力のある作家さんだなと思います。 ハッピーエンドではあるんですが、底にあるものが「昔を懐かしむ」な為、どこか重いで...続きを読むす。 少年のじゃれたやり取りは可愛いかった。ふざけて口悪く言い合っている位がいいと思います。
後書きで作者が桜並木を書きたくて書いたお話だと言っているとおり、桜のため息が出るような美しい風景描写が何度も登場します。他の方のレビューを読むと、好きと嫌いと分かれていたので、大好きな作家さんだけど、過剰な期待をしないで読みましたが、私はかなり好きです。とにかく毎度のことだけど、読者にはとうの昔に心...続きを読むのうちはお見通しなのに、ぐるんぐるん悩み続ける主人公、そしてジレジレと進展しない恋。高校の同級生同士の微妙な三角関係。みんながみんな、相手を思うあまりやさしさで相手を傷つけて、少しづつ自分も傷ついていくみたいな。結末は最初に見えてしまっているのに。さなぎが羽化するのをじっと見守るように、ただ息をつめて待っているこのもどかしさよ!栗田が送ろうとして送れなかったPCメールのくだりで、泣けてしまった。どうかこのメールが高遠の気持ちを救ってくれますようにと。ラストの『心は、記憶に宿る~』からの心理描写が秀逸。何度も読み返してしまった。
人の生き死にが関わる話ってすごく難しいと思うんですよね。 でもこの話に出てくる彼らの気持ちはとても自然で、友情と恋愛のバランスの難しさがわかる。 この作者さん、時々真理をついたような、どきっとなる文章を書かれるので思わずマーカーでライン引きたくなった(笑)
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