日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ

日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ

968円 (税込)

4pt

独特の官僚内閣制のもと、政治家が大胆な指導力を発揮できず、大統領制の導入さえ主張されてきた戦後日本政治。しかし一九九〇年代以降の一連の改革は、首相に対してアメリカ大統領以上の権能を与えるなど、日本国憲法が意図した議院内閣制に変えた。本書は、国会、内閣、首相、政治家、官僚制、政党など議院内閣制の基盤を通し、その歴史的・国際的比較から、日本という国家の統治システムを明らかにするものである。

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日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    非常に高く評価されているため、気になっていた本。
    日本独特の政治のあり方について考察を深めることができて大変勉強になった。自民党や霞が関について理解を深めるうえでも最適な一冊。
    ただ、出版されたのが2007年と、やや古い点には留意が必要。安倍政権での「官邸一強」・岸田政権での派閥解消・ここ最近の選挙

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    自民党による一党優位体制が続く日本で、どのような立法・行政問題が内在しているのかを書いてる。橋本・小泉政権の改革中心で古いけど、めちゃめちゃ名著。

    0
    2024年09月19日

    Posted by ブクログ

    日本政治の仕組みについて、議院内閣制を中心に据え構造的な力学・問題点を解説した一冊。

    大きく3部構成をなしており、第1・2章では官僚、第3・4章では与党を切り口に日本型の議院内閣制を解説する。そして第5・6・7章では比較による日本政治の分析や提言が加えられる。
    各章内では読んでいて飽きることもまま

    0
    2022年04月15日

    Posted by ブクログ

    その名のとおり、「日本の統治構造」について把握・確認・整理したいときに読んでおくべき基本の一冊ですね。日本における議院内閣制の特徴や、政治家と官僚の関係、二院制の構造などについて、本当に丁寧に解説されています。

    0
    2021年10月09日

    Posted by ブクログ

    2007年に初版が出た本であるが、現在の統治構造に当てはまる部分も多々あると感じた。

    議会を背景とする議院内閣制に対する、官僚からなる省庁の代理人が集まる「官僚内閣制」、というワーディングが印象的だった。
    自分も一時期霞ヶ関で働いていたが、官僚の積み上げ式の意思決定、場当たり的な政策、振り付け通り

    0
    2020年04月26日

    Posted by ブクログ

    現在は政府・与党二元体制が解消され、著者が主張する普遍的な議院内閣制へ移行しているように思われるが、現実では内閣への権力の凝集による悪影響が散見される。制度はあくまでも理念的であるため、現実においては、既存体制を微修正しながら理念に近づいていくほかないのかと感じた。

    0
    2020年03月07日

    Posted by ブクログ

    ■省庁の枠組みは人事をベースとしながら予算や組織運営手法でも,それぞれ自律性を主張する単位となる。そのため公共事業の分野別予算比率が長らく一定であったように,局ごとの予算枠や,局ごとの運営手法などを守ろうとする強い力が働く。
    ■予算に関しては,毎年,わずかな増減を付けて調整する「漸変主義的」編成が基

    0
    2016年05月29日

    Posted by ブクログ

    良書。現在読書中ですが、書いちゃいます。

    第二次大戦中なぜあのような責任体系が不明確なまま、戦争に至ったかの1つの原因が、1885年に取り入れ明治憲法にもその存在が明記されないまま続けられた、戦前の内閣制度にある、とした点は明瞭でした。

    志向していたイギリス流の議院内閣制の基礎となる、政党内閣が

    0
    2016年01月04日

    Posted by ブクログ

    初版は2007年、議院内閣制確立のために「政権担当政党が時により交代する事態が起こり、その期待が定着するのが最も有効である。だが、それはなかなか実現しない。」(p209)と言われた時代である。国民は、自民党内における擬似政権交代によって、劇の観客としてカタルシスを味わっていたにすぎず、民主的統制を行

    0
    2015年06月04日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ新書の中で最も中身が濃かった。一時期、首相公選制が話題になっていたが、その是非はともかく、この本の内容を理解した上で議論に臨むことが国民の責務かも知れない。

    0
    2013年03月26日

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