ブッダ最後の旅-大パリニッバーナ経

ブッダ最後の旅-大パリニッバーナ経

990円 (税込)

4pt

原始経典の中にはブッダの生涯は殆ど記されていない。だが彼の死は信徒にとって永久に忘れえぬ出来事であったのだろう。パーリ語本『大パリニッバーナ経』の中に、ブッダの死とその前後の事件が詠歎をこめて語られている。本書はこのパーリ語本を底本とし、サンスクリット本、漢訳本を参照して邦訳。巻末に周到詳細な注を付す。

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ブッダ最後の旅-大パリニッバーナ経 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月05日

    ブッダが「ただの人」であった事がよくわかる。食中毒になって苦しんだり、疲れたから横になりたいと言ったり、チュンダに気を使ったり、本当に「ただの人」。

    これは自分のような「ただの人」でもブッダのように悟りを開き、苦しみから解放されうるという希望でもある。

    臨終間近の講話中に「若き人アーナンダー」が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月20日

    ◯全く月並みな感想ではあるが、師の入滅を聞いたアーナンダが、悲しくて閉じこもったところを、師に呼び戻され、諭されるところ、とても古い古典ではあっても、慕う人をなくすということの喪失感への寂しさや悲しさを感じる思い出深いシーンであった。

    ◯しかし、過剰に神格化することや、教団を形成するための都合であ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月08日

    亡くなった同僚僧の名前を次々と上げて、彼らはどうなったんだと聞いたり、ブッダが死んだらどうしていいのかわからないと縋り付いたりする、アーナンダとのやり取りが印象的。
    ブッダは、それに対して決して明確に死後について語らない。自らの老いや寿命を率直に説いて、人は皆死ぬんだと諭す。その上で、ただブッダとそ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月08日

    一周するとここに辿り着く本。

    ウンベルト・エーコが「全編アクション、現代の読者が現実から逃避するために書物にもとめるすべて、セックス(それもたっぷり)、不倫、男色、殺人、近親相姦、戦争、虐殺、なんでもござれときている」とおちょっくっていた「聖書」とか、その親戚(「聖書」で反省したのかかなり堅物)の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月13日

    難しいので流し読みだったが、アーナンダとの絆は感じられた。
    ニルバーナして、骨となってそれぞれに送られたとのこと。
    古代インドの国名など、知識がついたらもっと面白いのだろう。

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    Posted by ブクログ 2013年04月29日

    仏陀の死までの最後の旅を描いた仏典。

    仏典にしては珍しくストーリー性が有り、
    死という結末に向かって話が展開される。

    阿南尊者が懇願すれば死ななかった事になっていたり、
    地震が起こったりと神話的な描写もあるものの、
    驚くほど人間らしい「死」の様子が描かれている。

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    Posted by ブクログ 2010年04月16日

    釈迦の最期の日々が、事実・創作入り乱れて詳細に綴られている。
    永遠の命であるはずの神格化されたブッダと、生身の人間として必ず臨終があるブッダに、どう整合性を持たせるか。
    そんなことに後代、経典をつくった人々は悩んだに違いない。
    もちろん、下痢をしたとか腹痛を起こしたなどの生々しい描写のほうが、惹きこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    『大般涅槃経』ともいいますが、お経のような難しいことが書いてあるのではなく、ひとつの物語調に書かれていてとても面白いです。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月15日

    お釈迦様は、なくなる前に何を思われたのか。後悔されたりはしなかったのか。そんなことが知りたくて、この本を読みました。お釈迦様もお弟子さんも、「良く気をつけて、念じていて」来るべき時を慫慂と受けとめておられるようでした。すごいなぁ。

    …師を喪う…お釈迦様は、ご自身がなくなった後は、年長の修行者を師と...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年03月10日

    「悟った人」に対する超能力者とか完璧な人というイメージが打ち壊されます。

    まず、ブッダが非常に「気配りの人」だった事が分かります。
    食あたりを起こした食べ物を提供したチュンダが死後周りから責められないようにしたり、号泣するアーナンダに言葉をかけたりと、やさしい気遣いを見せています。

    次は、組織を...続きを読む

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