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Posted by ブクログ
「吐いたりはげたり」「お尻丸出しで泣くわたし」「ガンじゃ、悪りぃのかよ」「彼の鼻毛が綺麗に処理されている」
松さんの文章に引き込まれる。文体、好きだなぁ。
なんで題名が『彼女失格』なんだろうと思って読み始めたが、分かった。サブタイトルもそのまんまじゃないか。このタイトル以外考えられないよね。
6年前からある男性と付き合っていて、思いがけずガンになってしまった一人の女性。彼女は強いんじゃない。強くなるしかなかったんだよっ…ってもう、さや香さんに共感しまくり。
仕事のこと、彼氏のこと、その浮気相手のこと。軽い文体で書かれているからついクスッと笑ってしまうのだけれど、大変な状況だったのが伝わってくる。だから一層切ないの。
でも現在の松さんが幸せだと知ったので、安心して読んで下さい。主人公が死んでなくても本は売れますように。(←プロローグ参照)
Posted by ブクログ
普段はあまり見ないルポルタージュの棚をチェックしていて見つけた本。
パラパラめくって、私に読みやすいタイプの文体と分かり、
この人がなんの癌なのかを見る。私と同じ乳がんだ。
普通はしないのだが、目次を丁寧に読んだ。
これから始まる実際の話のアウトラインを知りたかったので。
これを読んだら、
自分にこれから起こるかもしれないことの内容が分かってしまう、
のココロは、
サッカーの結果を知らずに見たいのと同じ心理である。我ながら恐ろしい。
なこと言ってないで、これから起こる事態で慌てないために読んどけよ!
と自分に突っ込む。
読み始めて、文章がまず面白いのでどんどん読みたくなってしまう。
闘病記にありがちな(読んだことないけど)
シメっぽいじっとりと重くうっとおしい感じがまるでない。
押しつけがましい前向きな言葉も一切なくて、
全てが自分の体験に基づいて一喜一憂するリアルな本音と実態が綴られている。
検査・手術・治療はもちろん、仕事との両立、パートナーとの関係、
半端なく出て行くお金、家族や友人の支え、すべて知りたいことばかり。
これから癌と向き合わねばならない人にとって、
最終的に死んでしまう話はまずアウトである。
家族の愛とか絆とか子供の笑顔とか、そりゃそうだろうけどよ。
娯楽じゃないんだよ!
先の見えない状態で、日々の生活の中で奮闘する様子を、
独りよがりではない読ませる文章で書いていく力がスゴイ。
もう爆笑したり泣いたりしながら一気に読んでしまった。
今も彼女が元気に楽しく働いて生きていることが、私の大きな勇気になる。
とりあえずオシッコ青くても慌てないで
「これが噂のブルーレットか!」と笑えるであろう。
もちろん、癌とは関係のない人にも、
面白くて発見のある本だと思うよ。
Posted by ブクログ
ノンフィクションは、大体おもしろくないのですが、今回のこれは、コメディノンフィクションって感じでした。
とても楽しかったです(笑)
ただ、最後がなぁ。って感じでした。
プライドが高いとちょっとつらいよなぁ。と思う部分もありました。
抗がん剤で体力は落ちて、
ホルモン抑制で女であることを否定して精神もダメージを受けてるのに、彼氏は浮気なんぞしやがる。
それでも、他人には頼りたくないから、生きるために働く。
まぁ、タイトルに突っ込むとしたら、彼女失格じゃなくて、彼氏のが失格です。
といいたいところですが、
わたしも病気と付き合いたくないように
相手も、病人とは付き合いたくない。
松さんもいうように、誰も、悪くない。事故みたいなもん。
そう、言える日が来たら、救われるのかも。
Posted by ブクログ
29歳で乳ガンを発症した女性が
治療や仕事や恋や家族について赤裸々に語っている本。
乳ガンではないけれど、
以前に婦人科疾患を経験した時の気持ちが重なってしまいました。
結婚して子供を授かる。
その当たり前を、人生設計を、可能性を全て奪われたという感覚。
当時その感情をうまく言葉に出来なかったけれど
著者がそのまんま書き出してくれたように感じた。
治療の経過や、かかるお金についても詳しく書いてあって参考になった。
著者も書いているように、ガンの本は精神面の内容が多いし
ネットで調べれば情報量に不安が増すだけ。
「じゃあ実際何をしていくらかかるの?」というシンプルな部分が
しっかり書かれているのはとても良かったと思う。
「じゃなきゃいけない教」の信者、多勢に外れないで生きる。
それはファンタジーだし、人は最初から違う。
信者でいたのも、外れないように生きていたかったのも
その方が楽だから、自分でそうしていたかったからなんだと気づかせてもらった。
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