戦後史のなかの日本社会党 その理想主義とは何であったのか

戦後史のなかの日本社会党 その理想主義とは何であったのか

1,078円 (税込)

5pt

4.6

敗戦直後、日本社会党が誕生した。戦前の無産政党を糾合し、「社会主義国日本」を目指しての結党である。しかし以後半世紀、一度として単独政権を打ち樹てることなく、ついに崩落した。社会党の歴史は、日米安保体制=自由主義陣営打破の闘いとそれに絡まる路線・派閥抗争の軌跡でもある。ソ連型社会主義と共振するその「理想主義」は、議会制民主主義と矛盾する側面をもっていた。日本社会党を通して、戦後日本の全体像をみつめる。

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戦後史のなかの日本社会党 その理想主義とは何であったのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    55年体制の一端を担った日本社会党の、平易な解説本である。
    とはいえ内容は結構深い。

    社会党といえば、しばしば日本国の存在自体を否定するかのようなイメージを持つが、実は結党時は中間派の日本無産党と右派の社会民衆党はおよそ左翼とは言えないような、国家社会主義・天皇制を養護するような右翼であった。

    0
    2010年09月03日

    Posted by ブクログ

     本書の内容は、タイトルの通り、1945年の結党から50年あまりの日本社会党の栄枯盛衰を描いている。

     社会党と言えば、55年体制の中で自民党政権を牽制する野党として認知されてきた。しかし、その内情はひどいものであった。結党以来の左右両派の主導権争い。また左右両派の中にも派閥が生まれ、両者が足を引

    0
    2010年02月07日

    Posted by ブクログ

    日本社会党が結党以来一度も単独政権を担うことなしに、冷戦の終結・55年体制の崩壊とともに落日を迎えた原因を詳細に事実を積み重ねて探っている。社会党の最大の問題を理想主義と絵空事に基づく決定論的・二元論的な思考様式であったとして、政治においてリアリズムとユートピアニズムを共存させることの重要性を指摘し

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    社会主義、共産主義が結局のところ青臭い理想主義でしかなく、その理想主義から他者にも無謬性を求め、結局のところ誤謬の容赦ない追求から運動がまとまらずバラバラになっていった過程がよく分かる一冊。
    他者との違い、他者の間違いを認めることからでないと社会は始まらないんよ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    敗戦直後、日本社会党が誕生した。
    戦前の無産政党を糾合し、「社会主義国日本」を目指しての結党である。
    しかし以後半世紀、一度として単独政権を打ち樹てることなく、ついに崩落した。
    社会党の歴史は、日米安保体制=自由主義陣営を打破する闘いとそれに絡まる路線・派閥抗争の軌跡でもある。
    ソ連型

    0
    2011年04月06日

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