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ワケあって失踪した父に代わり、跡継ぎとして僧侶になった美鶴(みつる)。日に日に女子度が薄れている気がしなくもないですが、母親違いの弟・律(りつ)と暮らしつつ地元の人々に寄り添う、絶賛仏道三昧な毎日!! が、秋祭りの日、その父が突然現れて――!?
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Posted by ブクログ
宗教用語を交えつつも上からの説教ではなく、心の内のあり方を説く住職系女子はほんのりと自分の道が見えてくるマンガです。 暗闇の先を見るだけでなく、足元を見る大切さ。1巻から通してですがこの作品では自分がどうしたいかを重要としています。自分がどうしたいかを考えるためにはまず自分を理解すること。今巻...続きを読むの冒頭では「看脚下」という言葉を用いて自分におかれた状況を教えてくれます。これは後半の「覚悟」にも繋がる話ですが、自分の感情や思考を完全に把握するなんて人間なかなか出来ないもんだと僕は思ってます。今回の話で自分を理解できないのは怖いですが、わかった気持ちになって考えを固めてしまうのも迷いの一つなのではないかと考えたりもしました。 途切れてしまう縁の恐怖。自分から切る分には確かにダメージは薄いでしょう。だけど途切れてしまう恐怖というものもある。相手のことを考えて切ったほうがいい関係もあるかもしれませんが本当に大切な縁だと思ったら一方的に切り離してしまうというのは自分にとっても相手にとっても辛いだけなのかな。こうして文章にしてみるとすごい自分勝手な意見のように思えてきましたが、時には我を出すことの重要性を説いてるぐらいの感想に至りました。何事も場合によってですね。 父も無事帰還し次巻予告では副住職を罷免されてしまう美鶴。父がいないからという言い訳がなくなった美鶴が自分の将来をどう決めるか。仏道になぜ入りたいのかという理由を是非見せて欲しいですね。
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