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Posted by ブクログ 2022年08月17日
21世紀に入って、ある家の天井裏から発見された日記は、江戸の文化文政、または天保の頃に書かれたとおぼしきものだった。
それは、神田で小間物屋を営む辰三の女房・お葛が元旦から師走の30日まで、こまめにつけた日記だった。
そこには、江戸っ子で気風はいいが、お気楽な亭主のために家計が火の車になり、愛想をつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月27日
この本は、長屋で小間物屋を営む二人の子供を持つ夫婦が主人公。この奥さんであるお蔦さんが、正月に日記を書くことに決めたというシチュエーションですすむ。
わけあって大店の手代を辞めることになった清さんが、居候で共に働く。亭主の辰三は、絵に描いたような江戸っ子。
祭りに目がなく、喧嘩っ早くお金が懐に収まら...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月24日
面白くて面白くてケタケタ笑いながら読んでしまった。正月から師走まで1年通して書かれた日記。作者は江戸で小間物屋をしているお葛さん。その亭主がとにかく笑える馬鹿。仕事に精を出さず、見栄っ張り、喧嘩っ早く、子供より子供。亭主の馬鹿っぷりに日記でツッコミをいれるお葛さん。言い回しや的確な指摘が最高に洒落て...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月12日
大正初年に建てられた古びた洋館の天井裏で見つかった江戸時代に小間物屋を営む女が描いた日記。昭和の初め頃、一人の男がその日記に興味を持ち現代語訳したものらしい。
面白い。本書の設定も日記の内容も。
日記の書き手はいつもぷりぷり怒りながらどんどん突っ込みを入れていく。その様が軽快で痛快でとても良い。自身...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月28日
奇妙なもの音に目を覚ました場面から始まり、見慣れない箱が屋根裏に出現…という始まりだったから、何かオカルト的なオチがつくのかと思っていたら、
『男もすなる日記というものを…』的な、前置きというか、設定の紹介だったようだ。
時代設定は、文化文政から天保のあたり。
一文は約25円に換算。
どの年かは分...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月18日
ものすごーーーくおもしろかった! すばらしい! 大好きだ。
江戸時代の小間物屋さんの奥さんが書いた日記。
まるで現代のブログみたい。日々の仕事と暮らし、子どものこと、お出かけ、おいしいもの、季節の行事、ご近所さんとのおしゃべり、そして夫とのけんかや愚痴。口調もブログ日記みたいで読みやすくて。おもしろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月13日
木内さんの作品はいつもその時代に引きこまれるけれど、これは長屋の3軒先くらいから眺めているような、絶妙な距離感で楽しめた。長屋の生活が生き生きと伝わってきて、もうお葛さんはじめ、明日はどうなる?と、だんだんさえちゃんや清さん、六さんたちが気になり始める。
ご近所とは適度に距離を置き、ここがお節介しど...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月08日
これに出てくる男の人は
ダメ男かいい男しかいないのか
と思ってしまうけれど、
女の人も男の人も全員
楽しいという事が大切。
というスタンスが素敵。
キャラクター皆魅力的。
日記形式で、若干物足りなさというか
内容が薄い感じがした。
でも最後まで興味深く読めた。
その時代の詳しい話が出てくるのも良い...続きを読む
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