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ノンキャリの悲哀、技官の恩讐、エース官僚の逃亡……。外務省や鈴木宗男問題等、官腐敗の底流に潜む“身分差別”人事の実態。著者は旧労働省技官の異色小説家。在職中に味わった「労働族」村上正邦元参院議員(KSD事件で逮捕)の“猛威”等、実感を交えつつ官僚の本音を探る――辞めるか、死ぬか、諦めるか。“地獄の三択”が官僚を蝕んでいく。
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Posted by ブクログ
とりあえず斜め読み。主に官僚のこれまでの人事(どんな人が偉くなりやすいか)について書かれている。内部構造について詳しく、数字を踏まえた具体的な話が多く参考になった。読んでいて辛かった。
おもしろかった。官僚の出世システムや内部事情についてはいろんな「暴露本」が出されていて、今更真新しい情報はそんなになかったけど、官僚の近年の不祥事をおさらいする目的で読みました。 挿入されているエピソードはどれもすごくおもしろいです。 特におもしろかったのが旧通産省であったという「4人組事件」。 ...続きを読むなんでも若手の官僚が選挙に打って出るというので、箔つけのためだけに慣例を破って7年くらいすっ飛ばした重役職につけたため、省内ですったもんだがあって…うんぬんという話。 この時選挙に出るために官僚を辞しているのが、棚橋泰文自民党総裁候補「候補」。しかもこの人、父親は事務次官経験者だし、祖父も政治家という。なんとも華やかな…。 官僚の考え方については、次の言葉に要約できると思います。 「官僚は何か真新しいことを始めてみても、給料が増えるわけでも何でもない。それどころか余計な波風を立てたというので後々不利になる可能性の方がずっと高い。それならば何もしない。上から命じられたことを粛々とこなす。そうすれば早く帰れる。ただそれだけのことだ。」 大部分の官僚は普通の人で、できればやりがいのある仕事をやりたいと思っているんですけどね。 ただそうはいかないのが現状なんですよね。きっと。
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霞が関残酷物語 さまよえる官僚たち
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西村健
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