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Posted by ブクログ
主に、風立ちぬの逸話と宮崎駿氏のアニメーターとしての人格と個人について知ることができた。
また宮崎氏の着眼点に圧倒され、日本のアニメ界の巨匠と言われる所以を改めて掴むことのできる新書だった。
風立ちぬは個人的に世界観が好きなので何回も観ているのだが、ピラミッドのある世界とない世界の意味がわからなかった。
貧富の差はどの世界にも付きものだが、ピラミッドのある世界を選べば人々の苦しみが生まれ、ない世界を選べば芸術や感性が消える。
そのどちらかを選択するというのは難しい。
宮崎氏は、ピラミッドのある世界で自らの価値をいかにして発揮すべきかを知っている天才なのだと思う。一方で、ない世界ではそれがわからないという矛盾があり、その意味では彼は凡人で個人なのだと気づかされた。まさに宮崎氏は堀越二郎そのものであると思う。
Posted by ブクログ
正直あまり面白いと思わなかったジブリ映画「風立ちぬ」を岡田斗司夫さんは最高傑作だと断じる。その理由が詳しく書いてある本。アニメの技術的な話やスタジオジブリのお家事情なども解説してあって非常に面白い。その中でも興味深いのは、宮崎駿が作るアニメには1カットも無駄な描写がなく全てに意味があるということ。「主人公の堀越二郎は美しいもののみに関心があり、綺麗な女性が登場する場合は必ずチラッと見る描写がある」といったことも分かって観ないと気づかない。そのように映画の中の仕掛けが詳しく書いてあって非常に面白い本だった。
岡田斗司夫さんの他のアニメの解説本があれば是非読んでみたい。
Posted by ブクログ
宮崎駿のひととなりから、『風立ちぬ』に込められたメッセージを解釈している本です。『風立ちぬ』についてのみ書かれているのではなく、『ルパン三世―カリオストロの城』に見られるアニメーションの技術をわかりやすく解説し、さらにスタジオジブリや宮崎吾朗についても、著者の見方が語られています。
分析の方法としては作家論なのですが、宮崎駿という強烈な個性をもつ監督によってつくられた作品なので、すくなくとも一度はこうした観点から作品が読み解かれる必要はあるはずです。そうした意味で本書は、『風立ちぬ』やそのほかの宮崎駿作品を論じるための一つの叩き台となりうる内容ではないでしょうか。
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