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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「本当においしいんですか?」「はい。カミキリムシはクリーミーで、ふんわり甘く、ハチの子はウナギの味そっくりで、アブラゼミはナッツの…」"昆虫をおいしく食べる"著者の追究はとどまることを知らない。だが、昆虫食の研究はまだ始まったばかり。前人未到の食域に踏み込みつつ、昆虫食のスタンダードを探る。
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Posted by ブクログ
ゲテモノとしての昆虫食紹介ではなく、かなり真面目な昆虫食考が読める本。昆虫の歴史、栄養、環境問題、食育と多岐のアプローチがどれも興味深い。 小学校に入る前、祖父が捕ってきたイナゴやハチの子の味はかなり遠い記憶になった。本の中でも書かれているが、元来人間の食べ物はその人間の近くに生息する動植物であるは...続きを読むずだったのが、近代化によりどこかで作られ店頭に並んでいるものになっている。そういった社会の仕組みを考える意味でも、身近な資源の活用を考えるうえでも良い示唆を与えてくれる本だった。
コガネムシはゴキブリのこと。 害虫としての認識は国家が作った虚構 アリストテレスはセミは孵化の直前が美味しいと記載。 食品に必要なのは、清潔ではなく、清潔らしさ。人間は脳でたべている。伏木亨 アメリカの食品衛生局は昆虫などの混入の許容レベルを定める。これは殺虫剤を多用するよりも無害な自然物の混入の方...続きを読むが良いから。 関心は4つのグループに分けられる。1つは狩猟採集活動として、古来からあった自然な行為。2つはグルメとして、おいしさを追求。3つはエンターテイメント、珍奇性を楽しむもの。4つは科学として有効性を提示したい。 セミはミネラルが豊富なのでミネラルセミ茶もあるのではないか。 飼料要求率とは、正体1グラムを増やすために餌が何グラム必要かを見るもの。カイコは4.22、牛は10〜15。 エネルギー変換効率は、生体1キロカロリーの体組織を作るためになんカロリーの餌が必要かを示すもの。 カイコは3.2、ブロイラーは2.05。ブロイラーの方が効率的。 1平米あたり何キロの肉を生産できるかは、カイコは221キロに対して、ブロイラーは105キロ。 可食部は、肉は43パーセントたが、カイコは100パーセント。昆虫は一般的に成虫は80〜90パーセント、幼虫は100パーセント。 変温動物は、基礎代謝が低く、エネルギーが消費されにくい。 日本のフードマイレージは総量でも一人当たりでも世界一。 韓国やアメリカの3倍。イギリスやドイツの5倍。
著者は幼少より昆虫食に親しみ,十年以上昆虫料理を研究してきたエキスパート。昆虫食の本来の意味を忘れないように,夜中に単身雑木林に入って虫を食べるという自己研鑽までしてるというから凄い。 単なるゲテモノ食の紹介というのではなく,昆虫食の人類史,世界各地の昆虫食文化,昆虫の栄養学,食糧資源としての昆虫,...続きを読む昆虫食と食育など幅広く扱っていて,入門に最適。ひとまずイナゴの佃煮から始めてみようかな…という気にさせてくれる。将来食糧危機が来て,虫食いのスキルが生死を分けるようなことになるかもしれないし。
スーパーの店頭に美味しいコウロギが売られていたら買うのかもしれないのだけど、そのように風味付けられたものを食べるの本当の意味での食の多様性だろうかと考えた。 たとえばだけど現代人は牛・豚・鷄・魚などから動物性のタンパク質をとるのだけどほとんど同じ味付けのものが多い。 これはわれわれが味覚と...続きを読むいうものに縛られている結果だと思う。 本当の意味での食育とか、食の多様性とかいうものはまずくても食べるぐらいの気概がないとだめなのではないかしらと思う。
昆虫食についていろいろな可能性があることがわかってすごく感動しました!そして、がんばって昆虫食を広めようといろいろなイベントをひらいてることがわかりました。イベントに参加して昆虫食を食べたいと思いました。
著者の内山さんは10年以上昆虫を食べ続けており、題名からも分かる様に、本書はこの著者によって昆虫食、つまり「昆虫を食べる」をテーマにして書かれた新書です。 日本を含めた世界各国における昆虫食やその歴史の紹介、昆虫の栄養価、昆虫の料理の方法や料理シーンの記述、初めて昆虫を食べた人たちの反応等、昆虫食に...続きを読む関する様々な解説が載っていました。 "" 日本における昆虫食といえば、イナゴの佃煮やハチの子などが有名ですが、本書ではその他にも蝉を食べたり、カミキリムシを食べたり・・・と様々な昆虫を食すシーンの記述が載ってあり、例えばカミキリムシはグルタミン酸が多くて美味しい等、思わず「そうなのか」と言った感じに驚きを覚える内容が多かったです。 他に、来るべき人口爆発に伴う食糧難を乗り切る手段として昆虫食の検討を行ったり、JAXAによる火星での食糧源としてのカイコの検討、南極の観測基地における食糧としての昆虫の検討、植物工場の技術を応用した昆虫養殖工場、食用昆虫としての品種改良の必要性の指摘等、言われてみれば妥当な事も多く紹介されています。 正直、私は昆虫を食べた経験が無く、昆虫食に対する抵抗もそれなりにあります。 なので、本書内の昆虫の調理シーンの記述では、読んでいて若干気味が悪い感じがした箇所もありました。 しかし、同時に調理の際、ただよって来る「におい慣れた香り」により、昆虫食に対して戸惑いを覚えていた人たちも「食べてみようか」と言う気持ちになるとの記述には「確かにそうなるかも」と共感を覚えたりもしました。 本書では上記の様に昆虫食の紹介のみにとどまらず、他に「なぜ昆虫が食べられていないのか」と言う検討や昆虫食とそれを行う人との精神的な関係性の解説等、「人間と食糧としての昆虫の関係」と言うテーマで多角的な解説がなされています。 また、調理シーンの記述などは実際に昆虫を調理する際の参考になる情報も載っています。 従って、昆虫を食べる気はないが昆虫食ってどの様な物なのかと言う興味をお持ちの方はもちろん、実際に昆虫食をしてみようかと思われている方でも役に立つのではないでしょうか。 類書が余り無いと言う事もあり、昆虫食について知りたければお薦めです。
カエル、ヘビ、トカゲ、カンガルー、ワニ、コウモリ、カメレオン、 トナカイ、アルマジロ、ダチョウ。 思い出せる限りの食べたことのある鳥獣肉である。う~む、他のも 何か食べているかも知れぬ。 しかし、虫となると僅か3種類だ。イナゴにハチの子、そしてザザムシ である。あ、芋虫の入ったテキーラ(?)は飲...続きを読むんだことがあった。 最近はめっきり放送しなくなったが、タレントが外国に行ってゲテモノ (これも失礼な言い方だが)を食べる番組があった。 気持ち悪いだなんだと大騒ぎしている姿は、見ていて気持ちのいいもの ではなかった。虫だって地域によっては貴重なタンパク源なんだもの。 本書はゲテモノ扱いされがちな昆虫食の雑学を凝縮している。 読んでいると美味しそうなんだよな。特にトノサマバッタの素揚げとか。 でも、捕まえ様にも子供の頃ならいざ知らず、近年は家の近所で バッタ自体を見掛けなくなったのだ。 「アブラゼミは、ナッツ味」と書かれた下に、アーモンド、セミの子、 セミの親と写真を並べた帯も秀逸。本はタイトル買いとかジャケ 買いをするほうなのだが、この帯だけで買っちゃったもんね~。 さぁ、あれだけの鳥獣肉を食らい、今でもイナゴの佃煮を食す私で ある。もっと違う虫も食べられるはず。まずはカマキリベビーから 始めてみようか。
入門、と銘打ってはいても、実際は「食材として認識されている」昆虫はもとより、海外の昆虫食事情や、文化の中での昆虫食まで余すことなく語られている。僕が住んでいるところには昆虫を食べるという習慣はないので、巻頭の昆虫料理の写真は衝撃的だった。昆虫寿司とか、昆虫ピザとか、なんだか罰当たりっぽい料理がたくさ...続きを読むんある。 昔はイナゴ取りが秋の風物詩になっていて、手軽なレジャーとして認識されていたという記述にビックリ。それが戦後のGHQによる殺虫剤散布でイナゴが激減し、最近はまた増えてきたので昆虫食の伝統が途絶えなかったというのは、日本人には虫を美味しく食べるという習慣が確かにある証左なのだろうなぁと思った。 虫の味まで書いてくれるところもありがたい。アブラゼミってナッツの味がするのかと、一生経験することのなさそうな知識を蓄えることもできるのが、この本の良いところか。
20120501 正直、B級面白読み物のつもりで買いました。 ゴメンナサイ。 読んでみると雑食動物の環境適応能力から食文化、食育や人口増加による食料危機対策までを網羅した、「昆虫食入門の決定版」と言っても過言ではない良書でした。 圧巻は具体的を列挙した第二章「食べられる昆虫プロフィール」! い...続きを読むま、目の前をカミキリムシが歩いていたら、食べたくなる衝動を抑える自信はありません。。。
冗談みたいな扉の昆虫料理の写真に興味津々。 「うげー、こんな料理もあるの?!」 というノリの話を予想していたのだが、中身はかなり真面目な話でちょっとびっくり。 個人的には、あまり構えずに、「うげー」のノリで紹介していく方が世間は受け入れると思うんだけど、どうかなあ。 ま、いろんな情報が詰まった良書...続きを読むでした。
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