真実真正日記

真実真正日記

576円 (税込)

2pt

我と我が嘘に疲れ果てた作家が誰にも見せないと決めて書いた本当のことだけを綴った日記。僕は作家だ。だが執筆中の小説はまったく進まない。たまには本当のことを書きたい。これはフィクションに疲れたマイナー作家の、ささやかな休暇としての日記だ。誰にも見せないのだから嘘は書かない。そういう意味で、僕はこの日記を真実真正日記と名づけよう。虚と実のあわいを絶妙に描き出す慟哭の記録。(講談社文庫)

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真実真正日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年01月06日

     彼の作品を全て読んだわけではないが、今までに読んできた作品の中では一番面白かった。
     星五つはちょっと甘いかも知れないけど、四つ星半には辿り着いていると思う。
     いつもの町田節とはちょっと違う感じも受けるが、それは日記形式という構成によるものなのかも知れない。
     そのいつもとちょっと違う印象...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月17日

    町田氏の作品の中で上位を競う面白さ。
    最初から最後まで、本当か虚なのか判然としない。少なからずとも著者の実体験も混ざっているに違いないが、登場人物の名称が兎に角いつもながら馬鹿馬鹿しく、冷笑してしまう。
    ラスト数行の下りで、えっ?そうだったの?と狐に摘ままれた様な感覚になる。 人を欺く天才だと思う。

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    Posted by ブクログ 2012年07月27日

     むちゃくちゃなかんじがとても面白かった! 何度か「ぷっと」噴き出してしまう。最後も裏切られたけど、気持ちよかった!笑

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    Posted by ブクログ 2016年06月18日

    ”世間の人は本当のことを知りたがり、世の中には本当風のことが溢れている。でもそれらは全部嘘、単純なストーリーだ。人々は本当に本当のことは知りたがらない。なぜなら本当のことは疲れるし、本当の本当のことは誰にもわからないから。”

    再読

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    Posted by ブクログ 2014年09月20日

    【本の内容】
    僕は作家だ。

    だが執筆中の小説はまったく進まない。

    たまには本当のことを書きたい。

    これはフィクションに疲れたマイナー作家の、ささやかな休暇としての日記だ。

    誰にも見せないのだから嘘は書かない。

    そういう意味で、僕はこの日記を真実真正日記と名づけよう。

    虚と実のあわいを絶妙...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月08日

    タイトルからしてエッセイかと思いましたけれども、実際は日記風の小説、といったところですかね。主人公はなんとなく町田氏を連想させますけれども、やっぱしフィクション上の人物なのであるからして、町田氏とは別の人物、と考えた方が吉かもしれないですね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんというか、平坦な日常の中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月17日

    帯に騙され、裏表紙の文言にも騙され、結末で初めて騙された事を知り、そして本を閉じた瞬間表紙の写真にぎゃっとなり。凡そこの本の仕掛けの全てを楽しみ尽くした感がある一冊。

    町田康の慟哭エッセイがそのまま小説になったようで、ファンには堪らないのではなかろうか。

    作家・長薗安浩による慧眼の解説も素晴らし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月07日

    ノンフィクション風フィクション。
    でも、作中の気持ちは、本当に町田さんが感じたことがあるんじゃないかな?
    と思ってしまった。

    基本悪態ついてるんだけど、
    いいように周りにぶん回されていて面白い。
    独特の言い回しとか、私はこれ好きだね!

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    Posted by ブクログ 2011年08月22日

    日記にある内容のどれが「私」に本当にあったことでどれが妄想なのかもわからない。
    また作家でバンドマンである「私」の日記には、町田康自身の真実がどのくらい含まれているんだろうか。
    でもそれは明らかにする必要はないと私は思う。

    読んでいて舞城王太郎『暗闇の中で子供』の一文を思い出した。

     ある種の真...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月27日

    嘘と真実のようなものが入り交じった中編作品のようなエッセーを伸ばしたようなもの。小さな規模のジェットコースターに乗った気分になりました。

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