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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アメリカ思想史の泰斗による本格的通史第二弾の主役は建国のリーダー、ワシントン。勝ち得た「自由」は公共精神に基づき社会の幸福を追求するためにあると考えられていた。超大国アメリカの歴史的起点を振り返る。
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Posted by ブクログ
アメリカ独立史。1600年の入植時代から、1800年の初代、ワシントン政権の執政までを描く。 ワシントンを中心として、様々な人物の視点から独立に至る過程を追っていく。 著者は誰に加担する事なく、平静を持って人物を描写してるんだけど、それでも個々のキャラクターの個性がしっかり見えてくるのが面白い。 ...続きを読む この手の本は文章が難解で読むのに苦労する。けれども、この本はエンターテイメント性をしっかり持っていると思う。
ずっとまえに(たぶん、大学一年のときの御厨ゼミで?)文献購読の課題図書になっていて、途中まで読んだのだけどタイムアップで読み切れずにいた本。 いいかげん読もうと思って読んだら、意外とするするっと読めた。 読み物的読み物。 独立戦争前の状況から説き起こして、共和国としてのかたちができるまで。 主...続きを読むにページを割いているのは、 7年戦争、またはフレンチ・アンド・インディアン戦争 1756~1763年 から、 初代大統領 ワシントンの退任 1796年 までですが、 それ以前の 主要な植民地の建設(1607~) にも言及して各植民地の特色を記述、 それぞれの植民地で生まれ、現在のアメリカの「建国神話」に連なるような伝承の発生と、その現代の「アメリカ」に連なる意味・位置づけなど。 (例えばインディアンと植民者の融和を描く、ヴァージニアのポカホンタス伝説、 メイフラワー号に乗ったピューリタン(ピルグリム・ファーザーズ)の移住から始まる、プリマスを中心とするマサチューセッツの発祥・・・・) そんな背景状況の説明が第1~第3章。 第4章以降は、編年体に近いかたちで章が並んでいくものの、 あちらこちら、作者が語りたいように語りが進むのが楽しい。 この本の出たのが2006年という時期から、いかにも9.11後らしい記述、言及が多い。 ブッシュ批判、アメリカの「多様性」とは?といったところへの言及・・・ 「人種のるつぼ」から、 「今日のアメリカは、各エスニック集団の自己主張を認めながら、それらを包み込む統合体として機能する社会を目指しており、『ポストエスニック・アメリカ』と呼ぶのがふさわしい(P204)」とかね。 (diversity ⇒ pluralism) またワシントン、フランクリン、それに隠れた「憲法の父」のマディソンを主要な「建国の父」として、それぞれの人格形成を記述する中で、 当時の指導者層の生活様式にも言及が及ぶ。 (というあたりが、読み物として面白くなる要素) 国の政体を決めるような大会議と並行して、どこの畑に何を植えるか、細々とした指示書を農園の管理者に書き送るワシントン、とかね。 何となく、楽しい歴史の授業ってこういうのよねぇ、と思わせるような本。 記憶すべき筋・・・編年体で、主要人物名を押さえた記述と、 現代に連なる、"生きた"前提としての物語。 なので、別にアメリカ史興味ないけどってひとにもお勧め。
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