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いま25~35歳の世代は、戦後最長の不況期に社会人となり、正社員になれなかった人も多い。最底辺の労働者として、あるいは時代の先駆者として、新たな生き方を模索する彼らを「ロストジェネレーション」と名付け、現状や本音、将来像、社会への影響に迫る。朝日新聞連載をもとに再構成し、大幅加筆。彼らの行く末が、日本社会の運命を決める。
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Posted by ブクログ
この本が出版されているのが2007年。 ロストジェネレーションと呼ばれる人は氷河期時代に生まれた 現在(2011年)は29歳~39歳の人々を指している。 1990年中盤からの正規雇用から非正規雇用への流れとなり、年功序列から成果主義へと変化した雇用形態。 大学を出ても就職が決まらない、転々と職を変...続きを読むえるフリーターの出現。親の家に住み仕事を持たないニート。 団魂世代をモデルとして仕事をすることなく、IT企業家が増えだしたナナクロ世代。例を提示しながら詳しく見ている。 私達が普段手にしているあらゆる機械、激安の外食。それらは、安い賃金で働いている人たちによって成り立っている現実。そこから抜け出すには努力という一言では片づけられない大きな社会問題がある。 現在は、ネット社会もはびこって、無縁社会となっているので、もっと深刻化していると思われる。もう少し、社会の動きを詳しく知りたいと思わせるきっかけになりました。
先週読んだ『働くニホン』よりも面白かった。 一人ひとりのストーリーが長かったし、ホリエモンなど知った人たちの話も出ていたので。 ロストジェネレーション世代は、豊かな時代に生まれたが、就職の際は不景気真っただ中だった。企業の合理化政策から、正社員になれなくて派遣やフリーターなどの非正規雇用にならざる...続きを読むを得ない人がたくさん出てきた。 そんな将来の見えない状況から抜け出そうとしても抜け出せない様子や、そのなかで政治家やITなどで新たな挑戦をしようとしている様子が書かれていた。 政治や社会への信頼が低く、自分で自分の生活の責任を取ろうとする姿勢は自分にも共通で、今後もどんな変化にも耐えていけるように、自己研さんを積み、挑戦をしていきたいと思った。
日本が最も豊かだった時代に生まれ、戦後最長の経済停滞期に社会に出た、ロスジェネ。 くくり的には、僕はその世代には当たらないらしい。というか、恵まれた環境でヌクヌクと漫然と生きている僕にとっては、体感できないのが現実で、それこそがこの本でいう「無関心」で、他人事ではなかったマジで。 敷かれたレールを行...続きを読むくことが最重視された時代から、”自分で生きる”道を見出し始めた日本で最初の世代。といえば聞こえはいいがそこには過酷な現実があって、多世代との利害対立から拡がる無関心。難しい問題。 キレイごとにはしたくないけれど、生きていくしかない。この信用できない世界で。僕もだ。
ロストジェネレーション、25~35歳の就職氷河期にあたる年代の人達。 いままで読んできた本のなかでは、「わりをくった」世代という印象が強かった。 もちろんこの本でもそれまでの常識が崩壊して非正規で生きる人達が出てくる。 しかし一方で「自分探し」をしなければならないこの世代の力強さを描いてもいる。 そ...続きを読むれが新鮮だった。 ロストジェネレーション。 「失われた世代」そして「さまよう世代」。
一昨年の年始に朝日新聞に連載された記事+αがまとめられたものです。 お世話になっている記者の方が取材班の一員だったこともあり、読んでみました。 極端な例が多い気がするけれど、「格差社会」はここまできていたのか… と衝撃を受けた。(読んだのは2007年の終わりごろ) 派遣切りなどが問題になっている...続きを読む今、彼らはどうなっているのだろうか、とも思う。
ロスジェネの発祥の地になるのかな?連載は読んでないけど,一冊の本としてはまとまってて読みやすいです。新聞社はこういうとこ手堅いよね。でもちょっと思ったのは,ロスジェネ世代でも成功してる人いるわけじゃないですか,その人もロスジェネなんですかね?もちろん定義からしたらそうなんだけどさ。この取材班はなるべ...続きを読むくロスジェネ世代の記者でという方針で編成されたそうですが,ぶっちゃけ朝日の記者ってかなりの高給取りじゃんね。もちろん正社員だし。それで同世代だから見えることも多かったみないなこと言われてもねぇ。やっぱり世代で切るってのは,ひとつの分析手法だけど,それを実体視するのは危険ですよね。世代的にはロスジェネの若いIT社長と日雇い派遣ネカフェ難民に,分かり合えることなんか,多分ない。社長はやっぱり同じような社長と親近感を感じるし,ネカフェ難民にはホームレスのほうが身近かもしれない。確かに,社会構造の変化と不景気によって割と多くの人が非正規労働者にならざるを得なかった世代ではあるんだけど,そのこと自体は仕方ないんですよ,今更。その「運の悪い」人たちをこれからどうしていこうか,ってのが問題なのであってね。つまりロスジェネってのは,ワーキングプアとか貧困とか格差とかって問題の社会的原因に着目したグルーピングであって,問題を解決するために,ロスジェネというマスな客体を想定すると間違っちゃうのではないかと。政治に参加したり,社会的企業を起こしたり,はたまたクリスマスの新宿で鍋やったり,こういうのはロスジェネの中の特定の人がやってるのであって,ロスジェネならこうだ,みたいのはないんだよ。とらえどころがないのがロスジェネの特徴なんだしさ。素人の乱にロスジェネ全体の連帯の可能性を見出すあたり,やっぱり朝日は朝日だよね(笑
日本全体が少しおかしくなっている気がするが、どこに原因があるのだろうか。 少し気分が暗くなってしまう。 ある年代をグルーピングして名前をつけるのが流行っている様だが、果たしてそのことに意味があるのだろうか。 何やら「後付け」の理論という気がしないでもない。 色々と考えさせられる。
バブル崩壊直後にやってきた就職氷河期のあおりをまともに食らった世代のことを、日本における「ロストジェネレーション」と名付けたのが、朝日新聞だったとはつゆ知らず。その名付けが良いか悪いか・好きか嫌いかはともかくとして、彼らをまとまりとして見るための枠組みを提供し、そこから日本が隠しもつ問題を提示したと...続きを読むいう点で、評価はできると思う。ひとつにまとめるべきではない、という意見も無論あろうが、社会現象という大きさで問題を捉える場合、便宜的に世代を一として見ることも必要になるだろうし。 新聞の連載を柱としているだけあって、分析は深くないけど、彼らをただ被害者として憐みの目で見るんじゃなく、彼らならではの強みを発揮して活躍する人物や、国にとっての彼らの存在・影響もフォローされているところが、ロスジェネ入門書としてはいいのではないかな。 ただ惜しむらくは、本書がリーマンショック前に出版されてること。だから「最近」を、「小泉政権のおかげで景気・就職率ともども回復してきた」ものとして見なしている。ロストジェネレーションたちが、あの小泉改革をいまはどう考えているのかが気になるところ。
ふむ、今日本はほんとに景気が悪いらしいと教えてくれる本。 今の若者の就職難なんかが取材形式で書かれているんだけど ほとんど共感できる意見はなかった。ま、俺は変わってるやつ らしいからなのかもしれないけど。。 評価の仕様もないので、とりあえず☆3つ
まさに世代的にストライク。 朝日新聞で連載されていたときもたまに読んでいたコラムをまとめたもの。 ワーキングプアとか、結婚したくてもできないとか なんだかもう、読めば読むほど気持ちが沈んでくる。 「この世代を応援するために書いた」って書いてあったけれど どちらかというと自分たちの不運をあらためて痛...続きを読む感しただけだったような。 景気が回復して、就職活動をする学生は完全な売り手市場になって ドタキャンは当たり前で、企業にとっては学生はお客様。 いくつも内定を抱えながらも選択肢が多すぎてどこにいったらいいのか迷う内定ブルー。 そんな報道を見るたびに腹立たしくなる。 それは今の自分に納得していないからなんだろうな、とも思う。
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