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Posted by ブクログ
―――場所によって時間の進行が異なる世界での哀しくも奇妙な恋を描いた表題作
円筒形世界における少年の成長物語「時計の中のレンズ」など
冷徹な論理と奔放な想像力が生みだす驚異の異世界を描いた7篇を収録したSF短篇集。
小林泰三(グロくない!笑”)
持てる想像力をフルに活用して楽しむタイプのハードSF
「世界がこういう形だったら」
「この場所にこんな力が働いていたら」
という前提から、ひたすら展開させていってるのはすごい
主に地学と量子力学の難しい概念も出てくるけど
解説にあるみたいに「充分に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」から
もちろんファンタジーとして楽しむことも可能
『天獄と地国』『海を見る人』が面白かったなぁ
Posted by ブクログ
短編集。
「海を見る人」「門」を再読。
いくつもある箱庭的な世界観の中で、やはりこの2作品は素晴らしい。
「海を見る人」は、場所によって時間の流れが異なる世界でのひと組の男女を巡る物語。悲劇的な内容なのだけど、恐ろしいほど綺麗な結末に身震いする。
原因は結果となり、結果は原因となる。
そんな作品「門」は、壮大な世界観の片鱗を示しつつも実はとても純粋なラブストーリー。もしくは宿命の物語。
ハードSFと称されるとおり、その科学的描写の大部分を理解することはできない。でも、奇抜な設定は読者の想像力を刺激するに足るものだし、卓越した結末は読者の心を見事に射止めるものがある。
解りづらいから好みの分かれる作品だけれど、噛み締めるほどにその良さを味わえる作品です。
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