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Posted by ブクログ
スクランブルにおける圧倒的ラスボス、ボイルドが虚無に呑み込まれていない頃。心に潜む巨大な闇と対峙しながら、己を律し、仲間を気にかけ、ウフコックを大切に扱う姿に胸が締めつけられる。眠ら(れ)ない身体、フラッシュバックするビジョン。小さな金色のネズミが救いであり、全てを見透かされる故に恐怖でもあったのだなあ。自分の傷を突きつけられる鏡は恐ろしく、また好きな相手に恥じている部分は見せたくないよね…。
ウフコックはめちゃくちゃキュート。人間の感情や社会構造についてスポンジのように学習する、まさに成長期という感じ。パートナーとしてのボイルドへの信頼と、周りに「必要とされたい」という欲求が純粋で、幼くて、なんともいじらしい。
スクランブルでは、バロットという不安定な主人公を支え・導く役割を担う頼りがいのあるネズミだったから、可愛い1000%な姿を見れるヴェロシティは素晴らしいでしかない。この先を考えると少し辛いけど…09の仲間たちは最後どうなるのか…
特殊能力持ちがバンバン出てくる楽しさがあり、全員に悲惨なトラウマがあるにはあるがスクランブルより陰鬱な雰囲気は薄めで(そうか?)、とっても面白いです。仲間と連携する貴重なボイルドが見れて興奮するし、気弱なドクターがこれからどう変わっていくのかも気になる。
また、ボイルド視点だからか文体が箇条書き(?)のようになっている。ト書きのような。独特で最初はびっくりしたけど、慣れると頭の中で映像が紙芝居のごとくパッパッと切り替わり、それが地続きになって面白い。臨場感があってバトルシーンに向いてる。
ボイルドとウフコックの過去が濃密に読めるヴェロシティ。スクランブルが好きだった方は必読だと思います。
Posted by ブクログ
完全版ではなく、単なる新装版ではあったが、すっかり忘れていたので再読。スクランブルの完全版の時にも記載したが、やはり圧倒的にカトルカールの異形ぶりが際立つシリーズであり、それに対比する同じ生まれであるはずのO9のメンバーの健全ぶりと、特に主人公たるラスティポンプの人格が余りにスクランブルとかい離しており、序章のスクランブルの最後のシーンに至るまでの徘徊者とユニバーサルアイテムとの2マンワンセルから別離までが描かれる。再読ではあり、また結末が最初に用意されている以上、先が読めているが、フラグメンツで示された鼠の最後を推し量るためには、もう一度、復習して臨むことが望ましいだろう、何しろフラグメンツではO9と同じ技術で製造されたと思しき敵の出現が予告されているからだ
Posted by ブクログ
『マルドゥック・スクランブル』では、ひたすらに恐怖の対象で
でもどこか気になってしまうウフコックの“元”相棒、ボイルドが主人公。
彼がどうしてあぁいう結末になったのか、がわかる1冊。
久しぶりに半分徹夜をして、読みふけった。
ものすごいストーリーだった。
文体が独特だったけれど、それもすぐに慣れて苦にならなくなった。
ともかく、おもしろかった。
『マルドゥック・スクランブル』よりも、もっとSFのにおいが強くなっていたと思う。
これは、ともかく一気に、一息に読むのがオススメ。
ウフコックとのかけあい、仲間たちの様子などなど、
1巻から刻々と、グラデーションのように変化していく様子や
3巻での畳み掛けるようなラストへの波が、
よく感じられると思うから。
これを読んだら『マルドゥック・スクランブル』から見えてくる景色も変わるのだろうな、と思うと
そちらを読み返すのも楽しみだ。
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