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実父・信虎を追放した武田信玄が目論む諏訪攻略の前夜。山に暮らす木暮衆の無坂は、のちに勝頼の生母となる幼い姫の命を救う。血で血を洗う乱世の中、流浪を宿命とする山の民も否応なく政争に巻き込まれ、集落同士が生き残りをかけ死闘を繰り広げる。熱狂的ファンを生んだ『嶽神』が甦る!<文庫書下ろし>
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Posted by ブクログ
無坂の山での厳しい生活の中で人に対する優しさもあり、強さも備えていて憧れる。 山で暮らす人は全て同族と思って読んでいたけどそうではなく、でもその集落に住んでいる人らは自分らの集落の生活を支えようと悪にもなる。 学べる点もあるところがいい。
時代小説をあまり読まないので、読み始めは不安でしたが、凄く面白かった!アクションシーンもかっこよく、スピード感があるのでどんどん読めます。山の者シリーズ全部読もうと思いました。
以前読んだ「嶽神」の序章版ということで、早速読破。 この嶽神には以前のものと同じく、山の民が出てくる。 戦乱の世に山の自然と共に生きる山の民の小暮衆、主人公無坂。 これがまたいい男で、前回の嶽神は武田家滅亡から始まった多十といいとこ勝負。 今回の嶽神伝は武田晴信(信玄)からのスタート。 父を追放した...続きを読む後の諏訪攻略の前夜からの話ですが、小夜姫を救うところから徐々に引き込まれる感じ。 山の中の暮らしとか、最後の方の豊助のとことか素晴らしい描写。 下巻に更に続く。
1542年、武田信玄が父信虎を追放、諏訪攻略を仕掛けている時。山の者木暮衆の無坂を中心に物語は展開。 諏訪頼重の側室小見の方、その娘小夜姫、後の諏訪御料人との関係、雪崩で集落が崩壊し放浪している鳥谷衆との関係、猿の集団など、下巻に向けて伏線が。 武田信玄の信濃進出と合わせて、今後どう展開するか期待が...続きを読む膨らみます。
静かだ。淡々と山の者の生き方が綴られてゆくゆく。 たまに来る戦闘シーン、戦国の情勢等がアクセントになり、下巻へ引っ張られる。 かっこいいんだ、この人がまた。
久しぶりの歴史物。武田軍と同じ地域で暮らしながらも別々の生き方をしている山のものたちの物語。人気シリーズらしいけど自分ははじめて読みました。「山怪」や「黄色い牙」のようなマタギの山の話は読んできたけど、荷役の話は新鮮でしたね。印象に残ったのは登場人物たちの無欲な暮らし。多くを望んでいないからこそ質素...続きを読むな暮らしの中での楽しみの見つけ方に優れていて、山の中に入れば必要なものは周りにすでにある。そんな世界が今も隣にある(かもしれない)のに、里の暮らしばかりに目を向けてきたかもなと思いました。
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嶽神伝 無坂
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長谷川卓
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