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Posted by ブクログ 2013年11月24日
京都大学人文科学研究所教授(近代日本政治史)の山室信一(1951-)による「満洲国」の成立と変容。
【構成】
序章 満洲国へのまなざし
第1章日本の活くる唯一の途-関東軍・満蒙領有論の射程
第2章在満各民族の楽土たらしむ-新国家建設工作と建国理念の模索
第3章世界政治の模範となさんとす-道義立国の...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月05日
「昭和の戦争だって、満州から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」 と、小泉純一郎元首相は脱原発に転じて言った。
1929年に「満蒙問題の解決は、日...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月26日
加藤陽子 満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉 (岩波新書)からの展開
満洲国についての概説書として、満洲国の国制や建国の流れ、その根底にあった思想について網羅しつつ、一方で掛け声ばかりの民族協和とその実態がもたらした不条理について迫力を持って描いている。
満洲国初心者としては非常に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月07日
まず初めに、新書レベルとしてはかなり専門的な内容であり、大学受験程度の知識を持っている人間でも予備知識なしに読むのは難しい。巻末の増補解説がかなり分かりやすいのでまずはそちらを読むことをすすめる。本編は学術的でありながらも(良くも悪くも)感情の起伏に富む面もあるが、増補解説についてはかなり冷静な分析...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月13日
満州国は、おかしな国家である。日本は自国の権益を保持するため、満州を中国本土から切り離したかった。そのために満州を独立させた。これは外国が認めるかは別問題であるが、帝国主義的な戦略としては成り立つだろう。しかし、溥儀を担ぎ出すことは理解できない。
満州の住民の大部分は中国人であり、満州族の国ではな...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月12日
満洲国の肖像をギリシア神話の怪獣キメラになぞらえて描くことで、その建国の背景、国家理念、統治機構などの特色を明らかにし、そこに表れた近代日本の国家観察や民族観、アジア観を抉り出している。
新書だが重厚で説得力のある内容。満洲国の理念として語られてきた「民族協和」「順天安民」「王道楽土」といったスロー...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月01日
当時の文書を徹底的に掘り起こした本格的論文。よく新書で出版したなという感じ。
読んで改めて思うのは、列強の圧迫の中で生き残る、という日本なりの言い分はあったとしても、満州への日本の進出は当時の基準で見てさえ明白な国際法違反だったと言わざるを得ないこと。
日本軍内部でも「さすがにこれは持たないんじゃ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月07日
フォトリーディング&スーパーリーディング
満州帝国の歴史の概要を知ろうと思って読んだ。理解したポイントは以下の点:
満州帝国建国は日本の防衛のため。(赤化防止の防波堤。)
第一次大戦以後の戦争は総力戦。その総力戦を意識して日本は資源や食糧の自給自足体制を目指した。満州国建国は欧米のブロック経済...続きを読む
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