NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

小説・文芸
838円 (税込)

4pt

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“何か”があなたを待っている。
“誰か”があなたを待っている。

ナチスによるホロコーストを経験した心理学者フランクル。彼は強制収容所という過酷な状況に置かれた人間の様子を克明に記録し、「人間とは何か」という普遍の問いにひとつの答えを見出そうとした。人は、何に絶望し希望するか。時として容赦なく突きつけられる“運命”との向き合い方を探る。姜尚中氏の特別寄稿も新たに収載!

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NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    “たとえあなたが人生にイエスと言えなくても、

    人生の方からあなたにイエスと光を差し込んでくる日がいつか必ずやってくる”

    ◇◇◇◇◇◇

    【タイトル】NHK100分 de 名著ブックスフランクル夜と霧
    【 著者 】諸富祥彦
    【 出版社 】NHK出版

    ◇◇◇◇◇

    『夜と霧』はオーストリア・ウィーン在住の精神科であったビクトール・エミール・フランクが、ただ『ユダヤ人である』というだけの理由でとらえられ過酷な強制収容所生活を余儀なくされた経験を綴ったもの。

    原題は『強制収容所におけるある心理学者の体験』といいフランクルは終戦後、わずか9日間でかき上げました。

    日本語版のタイトルとして親しまれている『夜と霧』という言葉は、1941年に始まったアドルフヒトラーの特別命令に由来している。

    ヒトラーは、非ドイツ国民で党と国家に対して反逆の疑いのあるものー実際には反逆の疑いが全くなくてもー家族まるごと捕縛して収容所に拘禁せよという命令を出した。
    夜陰に乗じ、霧に紛れて秘密裏に実行され、ユダヤ人の一家が一夜にして神隠しのように消え失せるという事件が各地で相次いだことから、通称『夜と霧』命令と呼ばれたのだといいます。

    ◇◇◇◇◇◇

    強制収容所での生活はこの世の地獄。

    人間の権利を奪い、尊厳を踏みにじり、命をないがしろにする行為の数々が何年にも渡って続けられました。

    1941年のある朝、ナチス当局から通達が来て軍司令部に出頭するよう命じられたフランクルはこの時、36歳。

    アウシュビッツをはじめとする4つの強制収容所を転々としながら、フランクルは約3年に及ぶ収容所生活を生き抜いたのです。

    ◇◇◇◇◇◇

    ●人間が極限状態に置かれた時、『無感動、無感覚、無関心』の状態になっていった。これをフランクルは『心の装甲』と呼んだ。

    ●自分の人生に与えられている意味と使命を見つけるための手がかりとして『創造価値、体験価値、態度価値』があると言った。

    ●人々の生と死を分けたもの。
    それは『ロゴスセラピー』である。直訳すると、意味による癒しということ。これは人が自らの生きる意味を見出し、人生をつなぎ合わせていくのを援助していくことを言った。

    など、心理学者の視点から体験し感じていたことが記されています。

    ◇◇◇◇◇◇

    フランクルは言います。

    “私たちの足元に常にすでに送り届けられてきている意味と使命を発見し、実現していくこと。

    自分の人生にはどんな意味が与えられており、どんな使命が課せられてきるのかそれを発見し、実現するように日々を全力で生きていくこと。

    ただそれだけであり、私たちは何もそれを求めて思い悩む必要はないのだ”、と。

    ◇◇◇◇◇◇

    想像を絶するような体験の中を絶望せずに生き抜いた。そして『無感情』にならずにその体験を記し後世に伝えることができた。

    想像し思いを馳せた時に、途方もない気持になった。

    今悩んでること、感じていられることの有難さを噛み締めると共に、
    『今、現在』に全力を尽くして生きているのか、という問いを心の中に持ち、何かにとらわれそうになった時に自分で自分に問いかけられるようになりたい。

    自分のシンを太くしてくれる1冊になりました。






    古参の被収容者が髭を剃れまっすぐ立って歩けと知恵を授けてくれました。それはより若くて元気で労働が可能であるように見えるようにとのことでした。収容所では衰弱していたり、老いているようにみなされることは即刻処刑されることを意味していた

    人間が極限状態に置かれた時、多くの人が何を見ても何に触れても何も感じない。無感動、無感覚、無関心の状態になっていった。これをフランクルは心の装甲と呼んだ

    この状態がここでは当たり前であり、この先も変わることなく続いていくのだと感じるようになった。

    テレジエンシュタット強制収容所、アウシュヴィッツ強制収容所、ダッハウ強制収容所の支店、テュルクハイム病人収容所と



    人間は極限状態にあっても、人間はその態度によって天使にもなりうるし、悪魔にもなりうる。あくまで個人が取る精神的な態度による



    フランクルは4歳だった。いつかは僕も死ぬんだ。そうなれば僕はもう生きていることができないんだとすれば僕が生きていることの意味って何だろう?

    私たち人間がなすべきことは生きる意味はあるのかと人生を問うことではなくて、人生の様々な状況に直面しながら、その都度人生から問われていることに全力で答えていくことただそれだけだ



    自分を待っている何か仕事、自分を待っている誰かとのつながりを意識した人は決して自らの生命を断つことはないとフランクルは言います

    自分の人生に与えられている意味と使命を見つけるための手がかりとして3つの価値を示しました。その3つの価値とは創造価値、体験価値、態度価値

    自分に与えられた仕事にどれだけ最善を尽くしているかが重要である
    自分の仕事において、どれだけ使命をまっとうできているか
    創造価値

    自分が本当に大切と思う人と深く触れ合うことができたというその一瞬の思い出があれば人間は救われるのだ。
    ただ、そのことを思い出すだけで心が豊かに満たされ、生きていてよかったと思えるような記憶、それが体験価値

    人は何も生産的な活動をしなくても、何の素晴らしい体験をしなくても、そこにどのように存在するか、その存在の仕方によって価値を現出させられている、態度価値

    この地球上で苦悩を感じることができるのは唯一人間だけであり、従って苦悩することは人間の1つの能力である

    全ての価値が相対化した。このまっ平な世界フラットランドにあって垂直性を生きよ

    “あなたがどれほど人生に絶望しても人生の方があなたに絶望することはない”

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    夜と霧の紹介本のような本だが、わかりやすくフランクルについて書かれており、フランクルについてもっと知りたいと思ったし、夜と霧もちゃんと読んでみたいと思った

    0
    2026年03月14日

    Posted by ブクログ

    フランクルの夜と霧を読んでから本書を読んだ。より深く考えが進んだと思う。また、周辺情報も入ってくるので、あのときのあの場面はこういう背景や状況があったのかと思い良かった。

    0
    2026年02月06日

    sun

    購入済み

    おすすめのガイド本

    創造価値、体験価値、態度価値という三つの生きる意味の手がかりを紹介し、絶望の中でも希望を見出す姿勢を強調されています。
    姜尚中氏の寄稿も収録し、フランクルの思想や背景を深掘りされています。
    読みやすく、『夜と霧』未読でも理解でき、人生の問いに向き合うきっかけを与えるおすすめのガイド本です。

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    100分de名著読もうと思った時に、真っ先にオススメされたのがこの作品でした。
    直近で、自分の人生の意味を問う機会があり、そこに答えを見出せず苦労していました。

    自分から問うのではなく、人生から問われているという考えは自分にはありませんでした。
    絶望の淵に立たされた時にでも、希望さえ捨てなければそこに光が差し込んでくる。
    苦悩は人間の精神的成長に欠くことのできないもの。

    すごく深く、けど優しく、沁みこんできました。
    原著も是非読みたいと思います。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    フランクルの夜と霧を読んだ後に、補足的に読んでみた。

    人生の意味を求めることにより、無力感や焦燥感を感じることがある。しかし、コペルニクス的転回をして、我々人類が人生から常に問われている存在だと理解することで、少し生きやすくなった気がする。

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    悩んで悩んで悩みぬくこと。苦しんで苦しんで苦しみぬくこと。絶望のはてにこそ、一条の希望の光が届けられてくる。人生の真実。

    0
    2024年04月15日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい解説本だと思う。姜尚中さんの寄稿も非常に心にくるものがあり、私のように今人生最大の危機に陥っている方はぜひ読んでほしい。そして、人生に絶望せずに困難と向き合って生きてほしい。

    印象に残ったフレーズを記載する。

    ——
    どんな時も人生には意味がある。
    あなたを待っている誰かがいて、あなたを待っている何かがある。
    そしてその何かや誰かのためにあなたにもできることがある。
    ———

    —-
    あなたがどれほど人生に絶望しても、人生の方があなたに絶望することはない。
    ———

    0
    2024年01月30日

    Posted by ブクログ

    最初は、怖い印象で読み進めていたが、人生とはどんな逆境でも立ち向かえるすべを持っていることが分かり、どんどんこの本に引き込まれていきました。
    生きる意味について、模索している人には読んでみるべき本だと思います。

    0
    2023年02月05日

    Posted by ブクログ

    フランクルの『夜と霧』のガイド本。
    諸富先生の授業はとても楽しくてご本人も楽しい方なので、本文にあった苦悩された青年時代があったなんて、かけ離れていて想像できなかった。

    実はまだ『夜と霧』は未読で、でもこの本を読んで、「買わねば、読まねば」という気になり、即購入した。

    自分の本棚の一部を、「将来子どもに読ませたいスペース」にしたいなと考えていて、『夜と霧』そしてこのガイド本は、加えたい二冊になった。

    もっと早くに出会いたかった。でも、そんな素敵な素晴らしい本に、これからもたくさん出会いたい。

    0
    2022年11月03日

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