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Posted by ブクログ 2020年05月06日
デビュー作といわれる「あやかしの鼓」も収録された一冊。
「氷の涯」を読んでいるときは、それこそ中島河太郎の解説にあるような「大衆読物視された作品」にすぎないような気がしていたけれど、表題作「押絵の奇蹟」を読んでからはもう全然違って、やはりロマンと推理の複合的怪作を描かせたら夢野久作が一番、という感を...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月20日
高校時代に熱愛した怪奇幻想小説。
米倉斉加年の色っぽい表紙が魅力的だ。
久作の「押絵の奇跡」、「ドグラマグラ」、乱歩の「押絵と旅する男」、正史の「かいやぐら物語」「真珠郎」がドストライクの趣向だった。
これらの作品で、で自分の嗜好の方向性が決定付けられた。
「不義密通!」と叫んで妻と娘を斬り殺すと...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月26日
「氷の涯」
日本陸軍歩兵二等卒、上村作次郎がハルビンで起こした事件とは。舞台もわかるし話もドラマチック。だが、上村と一緒に逃げたニーナという娘の独白みたいなものが10数ページも切れ目なく。さすがに読み疲れた。
「押絵の奇蹟」
ピアニストの娘が自分の母と、ある歌舞伎役者にまつわる話を手紙に書き送る。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月27日
数年振り、夢野久作ワールドを堪能(?)いたしました。
『氷の涯』『押絵の奇蹟』『あやかしの鼓』全3編。
全て、遺書(『押絵の奇蹟』は微妙ではあるが)の体をした書簡体。論文、記事等引用形式もあり、後の『ドグラマグラ』の片鱗も見え隠れするのも…。
個人的に気に入った順に、簡単に触れます。
イヤミス的な読...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月04日
『氷の涯』
正直よくわからなかった。ただ、ラストがよかった。
『押絵の奇蹟』
最後の最後まで真相が明かされない所が良くもあり悪くもある。話の内容はとてもよかった。運命・神秘・可能性みたいなものを感じた。
心の中の想い人ににてしまうというのはあり得るように思う。女独自の感覚かもしれないが。一種のテレ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月22日
夢野久作の中篇3作が収められた本書は、
全て書簡形式で遺書という面白い組み合わせでした。
時代背景や地域は様々ながら全作を通して死際に打ち明ける秘密であり、様々な愛の形が散りばめられていました。
「氷の涯」は戦時下の露西亜を舞台にしており様々な思想や主義などの背景が描かれる中、所謂ヒロイン的でも悪女...続きを読む
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