ハードボイルド/ハードラック

ハードボイルド/ハードラック

477円 (税込)

2pt

「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて。」最後になった電話でそう言っていた千鶴。彼女のことを操り返し思い起こす奇妙な夜を描く「ハードボイルド」。死を待つ姉の存在が、ひとりひとりの心情を色鮮やかに変えていく季節を行く「ハードラック」。闇の中を過す人々の心が光り輝き始める時を描く、二つの癒しの物語。

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ハードボイルド/ハードラック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月23日

    ハードボイルド/ハードラックどちらも、じんわり心にしみた。やっぱり吉本ばななさんの書く独特の文章表現、物語好きだな。
    ハードラック、境くんの、「今はだめだね。でも、とにかく、今はだめだというだけだよね?」が忘れられない。自分も過去を振り返ってみると、そんな場面でそんなことを言える人でありたかったなと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月19日

    これから何度も読むことになりそうな作品との出会い。

    いくつも気になるフレーズはあったけど『ハードラック』のこれは妙に頭に残っている。なんでだろう。

    "「お姉ちゃんな、もうすぐ呼吸器はずすってよ。」
    それは、ほとんど、昔飼っていて父にいちばんなついていた犬が死んだ時の、
    「ポチ死んだぞ。」と変...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月02日

    『私は泣けなかった。
    今も、ちゃんと泣けていない。後悔を、何度もした。今もする。でも、何回も思い直す。
    きっと私たちには、あれ以上何もできなかった。
    最後まで、楽しかった。呪文のように、そうくり返す。』

    ハードボイルドは、同性愛の話。
    そしてその恋は終わっていて、相手はもう死んでしまった。
    その恋...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月10日

    「ハードボイルド」と「ハードラック」の2作。どちらも生と死とその境界線とがマーブルになったところの物語。それを怖くもなく神秘的でもなく、普通に描いているのがばなな流。底がないくらい優しい。

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    Posted by ブクログ 2024年02月22日

    よしもとばななさんを読む時には、覚悟が必要だということを忘れていたな…。あまりにも好きな作家さんなので軽々と読み進めてしまったけれど、読み終わったあとも考えてしまうたちの私には重く暗いものがのしかかってくる、それすら作品の一部として楽しめるのだけれど、、、。時間がある時に読むべきでした

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    Posted by ブクログ 2023年03月30日

    ハードラックが不運、不幸って意味だと初めて知った。
    ホテルのおばちゃんみたいな大人になりたい。
    吉本ばななさんの静かでスルスル入ってくる文章、世界観が好きです。

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    Posted by ブクログ 2021年07月01日

     「死」との向き合い方を考えさせられる作品。どちらの作品も身近な人の死を乗り越えて未来を開いていくイメージが強い印象を受ける。そのため、全体としては暗いというか静かな流れだが、あることをきっかけとして徐々にその傷心が癒えていく様子を紡ぎ取っている。
     薄い本ではあるが、読んだ後の余韻に浸る時間が長い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月29日

    ハードボイルド
    不思議な愛しかただなと思った。千鶴さんの気持ちはわかった。千鶴さんは素敵な人だと思った。サッパリとした物語だった。

    ハードラック こんな風に人を失くしたことはないので分からなかった。闇の中から抜け出す光の入り口に差し掛かった間合いの物語。「これから姉と同じで香水に変えよう」って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月17日

    「ハードボイルド」
    奇妙な夜の出来事が描かれている。
    人と別れることはすごくつらい。けどあらゆる罪悪感から抜け出して、ハードボイルドに生きなくちゃ、という前向きな気持ちにさせてくれる。
    奇妙だけれど、不思議と癒される。

    「ハードラック」
    姉の死と向き合う家族の物語。
    姉との思い出や、これからの日常...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月31日

    「ハードボイルド」あらすじだけだと思い切り怪談。そんな奇妙な一夜に主人公が思い出す人生のハイライトがなんだかセピア色の映画の回想シーンみたいだった。
    導入がまんま怪談だったから、youtubeで怖い話見たあとに手に取って、しまった!と思った。怖さを打ち消したかったのに吉本ばなながまさかの怪談調。主人...続きを読む

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