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『キッチン』での鮮烈なデビュー以来、名実ともに一流小説家として最前線に立ち続ける吉本ばななが綴る「生きる流儀」とは?
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Posted by ブクログ
吉本ばななさんが大切にしてきた考え方や習慣を綴った本。表紙の漆黒と、右側に100ヶ条が書かれ、左側に短いエッセイが書かれたデザインから『Gacktさんやローランドさんのような本』と言っていた(本人談) 執筆を志す僕には刺さるものが多かった。 名作揃いのばななさんでも、同じことを意識してたんやと知る...続きを読むことができると自分の背中を押してもらえたし、うわ〜そんな細かいところまで芯を持っていたんだなと発見も多かった。定期的に読み返したい。 少し紹介します。(番号は100ヶ条の番号) 001 「人の言葉で書かない。自分の体から出た言葉だけを書く」 ここでのエッセイに「読者の潜在意識に読んでもらう」「体の持っているリズムが大事」など、いきなり金言を連発される。自分の文体で書くことの大切さ。 005 「あたりまえとされていること全部を、いったん疑ってかかること」 これは世間的にもよく言われるし、ビジネス本にも多く書かれているが、実践できているかは別の話。ばななさんはデビュー前の『ムーンライト・シャドウ』デビュー作の『キッチン』の設定やキャラクター設定から、完全にその片鱗が見てとれた。 016 「『違うこと』をしないこと。体と自然がそれは違うことなのかどうか、いつも教えてくれる」 これはめちゃくちゃ大事にしたい。もう帰らせてくれと思いながら、その場にいることも多々ある。「利害の感覚と魂の感覚は違う」とも書かれている。僕も体の反応に正直にいたい。 031 「書いたのが自分だとはゆめゆめ思うな。書かせてくれた何かに感謝を」 これも深く刺さった。これは絶対面白い、と思いながら書き上げて、読み返してやっぱり自分すごいと思うことはある。書き上げることができたテンションなのだろう。その裏側にはヒントをくれた人や情景や物語や自然がある。 042 「目の前の人が『おい冗談だろう』と思うことを言っていても、いちいち参加しないで心のメモ帳にメモる」 その後に『モメるよりメモる』と書かれている。これは全く当てはまる。もめても良いことがない。疲れるし。特に政治や世界情勢には思うことがあっても考えが違う人の前では口に出さない。 044 「転んでもタダで起きない」 「どんなに落ち込んでも被害者にならないことが重要。被害者には簡単になれるから。」これも最高。僕も立場が弱い現場が多々あるけれど、絶対に被害者にならないようにしている。相手に感謝もしている。 090 「競わない。自分だけを深く深く掘っていく。」 比べるのは楽。そこに逃げられるから。創作には、上下が決してない。個々それぞれにしかできないものだから競ったってしょうがない。これは大切。僕は競い合う世界で生きてきたから、これからは意識して深掘りしていきたい。
なんで ばななさんの本を読んでも 主人公の顔が浮かんでこないかがわかった! 滞在意識に読んでもらうために書いてるからだ! 長年の謎が解けた感じ。
シンプルに生きることは難しい。だからこそ 自分を信じ好きでいなくちゃいけない。「媚びない。自分の生き方だけを 強く信じる」この一文に 「そうだ!」と拍手しました。
茨木のり子の「自分の感受性くらい」を思い出した。 自分が自分でありつづけ あわよくば、さらに進化するために やるべきこと、避けるべきことを それぞれで考え、貫くってことかな と受け止めました。 いろいろ考えさせられる本。
ばななさんの書く小説は好きだけど、一人の人間として接するには好き嫌いが真っ二つに分かれる方なんだろうなと思う。共感できる所も全く共感できない所もあったけど、8歳くらいで自分の持ち味を発見したことがすごい。
「001 人の言葉で書かない。自分の体から出た言葉だけを書く」。 「002 24時間が仕事で取材。そのことを決して忘れない」、等々。 これはいいですね、全文を読みたくなりました。
ちょっと厳しいなと思うところや 学校が洗脳と言い切ってしまうところなど 共感できないところももちろんある。 第六感は信じる方の自分でも、スピリチュアルだなぁと思ってしまうところもあった。 しかし基本的にはそうだよなと思いながら読んだ。 特に共感したのは以下。 男は一心に集中できる。女は全体を見る...続きを読むことができる。 男の人に子供を見ててと預けると本当にただ見てるだけ 特徴には性差がある。 やりたいことがあったとして、忙しいから時間がないのではなくて。優先順位を上げれば、時間は確保できる。時間があるなしの問題じゃない。 自分の書いたものに、私はあまり向き合いたくない。 そのときの自分自身だから、もう過去になっている。 忙しいを言い訳にする人は腹が立つし 時間は平等に24時間なので、優先順位を変えるしかないのは本当にその通り。 多くの読者が持っている印象だそうだが、ばななさんの小説、私は復活の印象は無いのでそこは意外に思った。
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