海の帝国 アジアをどう考えるか

海の帝国 アジアをどう考えるか

814円 (税込)

4pt

「海のアジア」、それは外に広がる、交易ネットワークで結ばれたアジアだ。その中心は中国、英国、日本と移ったが、海で結ばれた有機的なシステムとして機能してきた。世界秩序が変貌しつつある今、日本はこのシステムとどうかかわっていくべきか。二世紀にわたる立体的歴史景観のなかにアジアを捉え、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイを比較史的に考察する。第一回読売・吉野作造賞受賞。

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海の帝国 アジアをどう考えるか のユーザーレビュー

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    購入済み

    2024年04月19日

    名著だと思います。
    イギリス帝国がアジアにどのような秩序をもたらそうとし、それはどのような帰結を生んだのか。分かりやすく記されています。戦後はアメリカが東アジア〜東南アジア地域に強い影響力を持ち日本を軸に「海のアジア」と呼べる地域を繋げる意図を持っていましたが、基本的な発想はイギリス帝国と大きく変わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月09日

    素晴らしい内容。モヤモヤしていたことに対する一定の答えが得られた様に感じました。東南アジア、東アジアを理解する良書です。

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    Posted by ブクログ 2014年11月25日

    東南アジアの歴史を帝国主義諸国に占領されたあたりから最近までを解説している。自分がベトナムに関わっているので楽しく読むことができた。再読、購入の価値あり?

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    Posted by ブクログ 2012年01月10日

    東南アジアをシステムとして動態的視点から描き出した良書である。筆者によれば東南アジアとはアンダーソンのいう「想像の共同体」にすぎず、具体的に指し示すことができないものである。なぜなら、タイ史、ベトナム経済史など、東南アジアを構成する数々の国にまつわる諸説をひとまとめにしたとしても、「東南アジア学」と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年04月09日

     元・京都大学東南アジア研究センター教授(現代インドネシア史、現在は名誉教授)、現・政策研究大学院大学教授の白石隆の描く広域海洋地域としての東南アジア近代史。

    【構成】
     第1章 ラッフルズの夢
     第2章 ブギス人の海
     第3章 よちよち歩きのリヴァイアサン
     第4章 複合社会の形成
     第5章 文...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月08日

    何度も読み直したくなる学術書
    というのはなかなかない。
    ましてや自分の専門分野以外とくれば。

    最初に出会ったのは、
    大学3年のとき。
    「東南アジア地域研究」という講義でテキストとして使われていた。


    上海に3年いた間、
    私は頻繁にこの本のことを思い出し、
    読みたいと何度も思った。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    本書は題名が「海の帝国」とあるように、アジアを海上貿易面からとらえている本です。またこれは後書きを読んでわかるのですが、メインは東南アジア地域を俯瞰的、歴史的に分析して共通性や相違性を解説していると言うことで、日本や中国、朝鮮については記述が薄くなっています。ラッフルズのシンガポール建設など基本的に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月09日

    東南アジアの歴史についての本。王政が敷かれたタイ、スハルト体制下のインドネシア、アメリカから議会政治が持ち込まれたフィリピンでは、性格が違うことが分かった。東南アジアが、19世紀、帝国主義の名の下に、今のような形になって行ったことも分かり、興味深かった。

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    Posted by ブクログ 2012年06月22日

    近代の東南アジアに現れた地域システムを追うことで、今後のアジアについて考える本。寄港地に東南アジアが多い今年の遠航の頭に読めてよかった。
    シンガポール建設者でもあるラッフルズが提言した中国人を警戒した東インドの自由貿易帝国と実際の中国人を協力者とした東アジアの英帝国が違ってしまったこと。
    ブギス人の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月02日

    東南アジアの歴史から紐解き、日本がどのようにアジアと接すべきかを論じた本。この本もITSの大先輩に進められて読んだ。
    19世紀初頭のラッフルズのシンガポールを含めた新帝国の夢から始まる。

    今あるアジアの地域秩序のシステム的な安定を図り、そのもとで日本の行動の自由を拡大していくことが結論としている。...続きを読む

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