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Posted by ブクログ 2012年01月10日
東南アジアをシステムとして動態的視点から描き出した良書である。筆者によれば東南アジアとはアンダーソンのいう「想像の共同体」にすぎず、具体的に指し示すことができないものである。なぜなら、タイ史、ベトナム経済史など、東南アジアを構成する数々の国にまつわる諸説をひとまとめにしたとしても、「東南アジア学」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月09日
元・京都大学東南アジア研究センター教授(現代インドネシア史、現在は名誉教授)、現・政策研究大学院大学教授の白石隆の描く広域海洋地域としての東南アジア近代史。
【構成】
第1章 ラッフルズの夢
第2章 ブギス人の海
第3章 よちよち歩きのリヴァイアサン
第4章 複合社会の形成
第5章 文...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年01月08日
何度も読み直したくなる学術書
というのはなかなかない。
ましてや自分の専門分野以外とくれば。
最初に出会ったのは、
大学3年のとき。
「東南アジア地域研究」という講義でテキストとして使われていた。
上海に3年いた間、
私は頻繁にこの本のことを思い出し、
読みたいと何度も思った。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月26日
本書は題名が「海の帝国」とあるように、アジアを海上貿易面からとらえている本です。またこれは後書きを読んでわかるのですが、メインは東南アジア地域を俯瞰的、歴史的に分析して共通性や相違性を解説していると言うことで、日本や中国、朝鮮については記述が薄くなっています。ラッフルズのシンガポール建設など基本的に...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月22日
近代の東南アジアに現れた地域システムを追うことで、今後のアジアについて考える本。寄港地に東南アジアが多い今年の遠航の頭に読めてよかった。
シンガポール建設者でもあるラッフルズが提言した中国人を警戒した東インドの自由貿易帝国と実際の中国人を協力者とした東アジアの英帝国が違ってしまったこと。
ブギス人の...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月02日
東南アジアの歴史から紐解き、日本がどのようにアジアと接すべきかを論じた本。この本もITSの大先輩に進められて読んだ。
19世紀初頭のラッフルズのシンガポールを含めた新帝国の夢から始まる。
今あるアジアの地域秩序のシステム的な安定を図り、そのもとで日本の行動の自由を拡大していくことが結論としている。...続きを読む
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