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Posted by ブクログ 2015年07月06日
リアルに描写された人々の中で、主人公が青春特有の陰鬱さや不安定さと真正面から向き合うと言う話。この主人公は僕だ、そう思わせてくれるものがあった。多くの若者はそのような自身の弱さや空虚さ、変化していくがゆえの不安定な足元に恐れおののき、主義や主張や流行、常識、集団、制度で心の間隙を埋め尽くそうとする。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月26日
2020/07/26
いちご同盟とかがよく読書キャンペーンで取り扱われていることが多い三田さんの本です。初版が発行されたのが、確認したら1980年で、自分が生まれてすらいないじゃん!という感じです。案の定、この小説の主人公の生活の中心になっていったのは学生運動。歴史の授業とかニュースの特集とかでしか...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月06日
主人公の「僕」は、大学入学後まもなく、学生運動組織である「B派」のオルグに何となく応じてしまい、そのままB派の一員に収まります。やがて彼は同じ組織の戸川レイ子という女子学生と、やはり成りゆきで同棲することになり、その後も主体的な個の連帯を謳う全共闘に、括弧たる思想的根拠を持たないまま、乗り換えていき...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月05日
拠り所がないと人間は生きていかれへんいうこと。
主人公と同じ1人っ子なので、気持ちはよく分かった。ただ、この時代の孤独と、今の孤独は違うやろな。
教条だけを読み上げてるB派の学生を、主人公がバカにしてる描写を見て、欧米産の理論をベラベラと押し並べてる、今の人文社会科学の諸先生方とあんま変わらへんなと...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月11日
むりやり誘われて参加した左翼の集会
なりゆきでセックスして同棲に到った女
党派性を帯びた集団行動のうち、みんなが同じひとつの方向を向いて
川の流れのように液状化する心
そういった体験どもに、はたして自分の主体性があったのか
という疑問を抱いて、また別の流れに乗り換える「僕」
そして気づけば結婚の話が...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
去年の10月くらいに読みました。
学生運動してる人たちって、バイトしてないよなーたぶんーと思った。笑
失礼な言い方かもだけど、熱中できることがあまりなかったのかな。
だって、今学生運動なんかあったら、
「おいデモ中に携帯いじんなよw」
とかさぁ、
バリケード内に立てこもり中でも
「ごめーんバイトだ...続きを読む
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