野川

野川

小説・文芸
1,430円 (税込)

7pt

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両親の離婚により転校することになった音和。野川の近くで、彼と父との二人暮らしがはじまる。新しい中学校で新聞部に入った音和は、伝書鳩を育てる仲間たちと出逢う。そこで変わり者の教師・河合の言葉に刺激された音和は、鳥の目で見た世界を意識するようになり…。ほんとうに大切な風景は、自分でつくりだすものなんだ。もし鳥の目で世界を見ることが、かなうなら…伝書鳩を育てる少年たちの感動の物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    野川
  • タイトルID
    :
    224476
  • ページ数
    :
    176ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年10月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    22MB

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野川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    長野作品は、高校時代、西洋とも東洋とも言えない地域が舞台設定のものをよく読んでた。 けれど、今回は珍しく具体的な実在の場所、しかも私の良く出かける野川の話で、あ、この辺のことかも、と本と現実がくっついてるような気分で読んだ。 美しい少年たちが主人公なのは、いつもどおり。 両親が離婚して父親と一緒に都心を離れ、多摩武蔵野地域に住むようになった少年が、転校生として周囲に溶け込んでゆくまでのお話。 新聞部顧問で国語教師の河井先生が魅力的。 体験しなくとも想像すれば同じこと、と語った美しい蛍の話が良かった

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    井上音和は両親が離婚したので住んでいたマンションから父親と一緒に安アパートに引っ越してきた。夏休みに引っ越したので新しい中学でも夏休みの宿題をしなくてもよかった。新しい担任の国語教師は「夏休みの出来事」を話す宿題はあるぞと言った。学校が始まり音和は新聞部に半ば強制的に参加させられた。国語教師に乗せられたのかもしれないが。その新聞部はなんと伝書鳩を飼っている。遠方から鳩に通信紙をくくり付けて話すのだ。学校が立っている河岸段丘。武蔵野を多摩川が流れていく。大昔の川に浸食された大地。野川の周りの自然の描写が美しい。

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    再読。丁度今の時期から秋にかけてタイムリーな感じと、偶然今年の金環食を思い出しました。「自分の目で見たものでなくても、話に聞いても心に残る風景がある」全編通してそう思わせる自然描写が素敵です。翔べなかった鳩の飛翔と、間接的ながら絡む死の対照も印象的でした。そして膨らんだ想像力のひとつの欠点は、きっと音和くんの肩はコマメのフンだらけだろうなぁ…って、変なところに意識持ってかれて気になって仕方なくなってしまいました。がっくり。

    0
    2012年09月16日

    Posted by ブクログ

    ほんわかと暖かいお話。読んでいると美しい景色がすっと浮かんでくるので、忙しい毎日に疲れたらまた読みたいと思う。

    0
    2012年06月25日

    Posted by ブクログ

    両親の事情で新しい学校に転校してきた音和。新聞部に入部します。顧問の河井先生が語るお話しは、とてもすんなり心に入り込んできました。学校から野川に沿って歩いてる時の情景は、見えてくるようです。
    「頭上へ手をのばし、空中に指で円を描いた。「頭のこのへんに、目があるつもりでいろ。そうすれば、自分がよく見える」」
    「人の話に耳をかたむけるのは、実際の風景や音や匂いや手ざわりを知るのとひとしく、心を養うものだと信じているからだよ」
    ジンとくる言葉に出会えます。

    0
    2012年01月30日

    Posted by ブクログ

    高等学校の読書感想文課題図書と背表紙に貼ってあるのを見て読み出す。野川は東京に住む我々には身近な河川。出てくる地名、関東平野のでき方などに引き込まれて読み出す。

    主人公の中学生が両親の離婚で転校した中学で出会う教師、部活動の仲間、鳩(?)が皆、いい感じ。

    心の中の世界と実際の世界、上手く折り合いをつけて理解したり受け入れたりして生きていくんだね。ふたつの世界の調和するところが優しくて味のあるポイントなんだね。

    主人公と一緒に涙したくなった。
    普段は、すっ飛ばして読みそうな自然描写自体が大切な要素の物語。
    くどくならない程度に自然が語られている。
    人間関係がサラっとしているようで熱い!
    久々にシンプルに動かされたかんじ。
    星5つ

    0
    2011年08月24日

    Posted by ブクログ

    長編。

    中2の音和おとわは両親の離婚、父の事業の頓挫で転校することに。
    転校先には、変わった国語教師の河井。3年で新聞部の吉岡。新聞部では伝書鳩を育て訓練していて、その中に飛べるのに飛ばないコマメが居る。

    肩に乗って、肩から肩へ移動するコマメが可愛い。
    音和の父親にも同情してしまう。
    お父さんはもっと仕事が出来るのにって思う子供の気持ちとか。
    伝書鳩が野生化したのがドバトって知らなかった。

    主人公に限らず、その親も詳しく描いてあるって前はなかった。気がする。

    意識を変えろ。ルールが変わったんだ。
    河井が転入してきた音和にかけた言葉。

    0
    2018年11月04日

    Posted by ブクログ

    長野さんの作品に出てくる学生は私からみると大抵大人びていて、それが好きです。
    このお話に登場するような先生と学生時代に出会えたら素敵だなぁと思いました。

    0
    2018年09月04日

    Posted by ブクログ

    成長したいと思っても、望む速度と身体の成長の速度が追いつかなくて、自分はまだ子どもの区分だと諦める。でも諦め切れない領域もあって、差分と埋め合わせる成分として涙が出る。そんな話し。

    0
    2018年06月26日

    Posted by ブクログ

    長野まゆみ式正統派青春小説といった感じでしょうか。
    両親の離婚と父の事業の失敗のために中学校を転校した主人公。その中学校の立地から付近の地形に興味を持ち、少し変わった先輩や先生に誘われて(騙されて?)新聞部の新たな部長となる。その新聞部では伝書鳩を飼育していた。
    地形や地学の用語がさらさらと出てきます。ああ「ブラタモリ」で説明していたなあと頭の中で地形を思い描くのですが、はたしてきちんと再現できているのやら。それでも頭の中で野川が流れ土地が隆起し形作られて来るのです。
    文章で表されているものに血肉を与え形を成すもの、それが経験であり知識なのでしょう。そして知識というものは人の中に体積していくものなのだなと実感させられました。
    それは作中で語られる蛍の逸話にも表れています。他人の経験を聞くことで我がものとすること。それは何故小説を読むのかという答のひとつではないでしょうか。自分ひとりでは経験し得ないものを疑似体験し我がものとして肥やしとする。直接的に実用のためになることは少ないでしょうが、そこから芽を出すものもあるでしょうし、発芽を促すものとなるものもあるでしょう。それが小説の(物語の)力なのでしょう。

    0
    2017年09月29日

野川 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    野川
  • タイトルID
    :
    224476
  • ページ数
    :
    176ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年10月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    22MB

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