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Posted by ブクログ
三田誠広さんの『僕って何?』が芥川賞を受賞したのは私が大学の時だった。それ以来,ほとんど彼の本を読んでいなかったが,『十七歳で考えたこと』というタイトルにひかれて読んでみた。
彼は高校時代一年間学校を休んだ。今でいう不登校だ。彼は文学の世界にのめり込み,本を読んで読んで読みあさった。ドストエフスキー・ツルゲーネフ・キュルケゴール・パスカル・・・。彼は文学ばかりでなく哲学書も耽読していった。
十七歳の頃,自分も不安定だった。いつも「いかに生きるか」ということと「恋愛」や「友情」について悩み,苦悶していた。だからこそ,音楽や文学そして哲学にのめりこんでいった。レベルは全然ちかうけど・・・。今,あの頃読んだ本を読めと言われてもたぶん読めないだろう。『三太郎の日記』『ジャン・クリストフ』(ロマン・ロラン),亀井勝一郎,柴田翔,福永武彦。三田さんの言うとおり,わらをもつかむ思いで本を読んでいたから,読めたんだろう。
三田さんは,一度も話したことのない女の子からもらった「帰ってきて」というバースデーカードがきっかけで復学した。その人こそ,高校の入学式の時,一目惚れした人であり,今の奥さんだという。劇的な出会いってあるんだなあ。それに比べて・・・。いや比べてはいけない。
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