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昭和6年、関東軍の謀略による柳条湖事件を引き金に、「満州事変」は国際紛争に発展した。中国側からの提訴を受けた国際連盟は、事態を打開するため、現地に調査団の派遣を決定する。一方、国内では、元老・西園寺公望が関東軍の暴走を阻止するべく、元満鉄副総裁・松岡洋右に秘密工作を指示。それは、あまりにも奇抜で意外な計画だった……。著者の原点ともいうべき昭和史サスペンス小説の傑作。
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Posted by ブクログ
友人に勧められて一読。 本当に面白かった。虚実とりまぜた究極のエンターテインメント。歴史が疎い人であればノンフィクションとフィクションの境目も分からないでしょう。 なんといっても松岡洋右。史実上の松岡といえば国際連盟脱退から始まり、日独伊三国同盟・日ソ中立条約の締結、アメリカ国務長官コーデ...続きを読むル・ハルとの日米交渉。よくも悪くも評価の別れる、日本外交の重要な局面に関与した外交官、外務大臣だ。 小説は、松岡の業績に於ける初期、満州事変から国際連盟脱退に至るまでの間を書いている。 国連退場を決意した時の松岡の心境を考えると胸がアツくなる。戦前の日本には、国際外交の謀略を理解し、大国相手に十二分に渡り合える外交官が確かに存在していたんだなと再考。 今、世を挙げて日本の行った戦争を侵略と断じ、当事者を悪と論破している。当時の苦辛を省みる人はいない。まだ読んでない人はこの小説をきっかけに近代史に興味を持って欲しい。
最高に面白かった。満州事変の後戦争回避するため軍部と外交官の暗躍する戦い。歴史ものではあるが冒険ものとしても読める。佐々木譲の”ストックフォルムからの密使”以来の楽しいひと時であった。作者自身が鍵を握る人間と戦時中に接点があったところから話がスタートしているので内容に深みもある。
期待外れだったなぁ。 山風並の奇想天外なプロットなのだが、 あまりにも「天切り松」にそっくりというか、パクリ? 登場人物の魅力にも乏しかった。
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事変リットン報告書ヲ奪取セヨ
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池宮彰一郎
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