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Posted by ブクログ 2023年03月31日
小栗上野介忠順の伝記。日記等の資料を引き精緻に描いているためにすらすらとは読めないが、小栗の有能な幕臣の仕事振りが伝わってくる。幕末維新の動きを、幕臣の眼で追うことができて面白かった。特に横浜開港時の墨銀と一分銀の交換比率の歪みの仕組みは、本書の説明でやっと理解できた。ハリスや徳川慶喜について辛口な...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月27日
漫画「天涯の武士」の主人公。開国から始まった米英との交渉について。小栗、大隈、高橋と続く。
アメリカとの不平等な為替の改善交渉やロシアの対馬租借危機の交渉の実績から、小栗はアメリカとアメリカ人をまるで信用していなかった。口では偉そうなことをいうが正体は追剥同然の破落戸。小栗はイギリスをそんな国だと確...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月25日
徳川慶喜は英明というイメージが一般的である。鳥羽伏見の敗戦で逃げ帰った腰抜けというイメージもあるが、時代の流れを見通したために無意味な抵抗をしなかったとも解釈されている。慶喜を徹底的に扱き下ろした作品に、佐藤雅美『覚悟の人 小栗上野介忠順伝』がある。そこでも内実は卑怯者だが、外面は格好付けている慶喜...続きを読む
匿名 2019年11月27日
烏川の露と消えた最期はとても切ないものである。
幕末の幕府側にこれほど筋を通して、諸外国と渡り合った人物がいたとは驚きである。
林修氏がテレビで取り上げていたが、その痛快なエピソードとは少し違うことがわかる。幕末にやってきた外国人がいかにひどいことをしていたかを細かく描いている。貨幣に関す...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月20日
徳川幕府と真に心中した覚悟の人、小栗上野介忠順の生涯を描いた作品である。
最近、この言葉が気に入っているが「社稷」。
徳川であろうと、薩長土肥であろと、当時の日本国が置かれた状況を勘案し、西欧列強から如何に日本という国家を守れるのか、その視点がもっとも重要なことである。
水戸がお里の慶喜の思想では、...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月28日
BS時代劇を観て一読しました。
幕臣としての小栗上野介より、家庭人としての人間性が強調された演出でしたが、本では公人としての経歴が細かく描かれて、良いと思います。
時代の騒乱期には、不条理に裁かれる傑物が出るものか…
維新の小栗、大戦の廣田、歴史的には暫く陽の目をみない場合が多いだけに興味深い内容に...続きを読む
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