踏んでもいい女

踏んでもいい女

649円 (税込)

3pt

大ヒット作『凍花』に続く文庫ミステリーを電子化!

真砂代は、横浜で銭湯「くじら湯」を営む祖父と二人暮らしをしている。自分の容姿には、どうしても自信が持てない。知人の仲介で望みもしない見合いをしたところ、ほとんど話もしないうちに相手の男性は席を立ってしまった。みんな自分のことを傷つけても踏んづけてもかまわないと思っているように感じてしまう。
見合い相手には、ずっと思い続けている貴子という年上の女性がいるらしい。真砂代はひょんなことからその貴子と知り合い、日中の限定で家事を手伝うようになる。

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踏んでもいい女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年10月20日

    私は凍花よりも好みだった。女同士のこういう心理わかるわーというのと、戦争の時どう生きるか。

    常に思っていて、たまに言ってみるけど、特に男性に理解されない考えが書かれていた。以下引用(文庫p207)
    きれいに死んでいこうとする人よりも、たとえ地べたを這いずりまわって他人に軽蔑されても、なお生に執着す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月27日

    表紙のイラストで今時の話かと思っていたら、戦時下の横浜が舞台だった。容姿の冴えない19歳の真砂代は強引にすすめられたお見合いを受ける。しかし、見合い相手にはずっと思い続けている貴子という年上の女性がいた。
    惨めな気持ちになる真砂代だったが、偶然にもその貴子と知り合い家事を手伝うことになる。
    働かずに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年05月12日

    戦時中の横浜で暮らしている19歳になる真砂代はパッとしない容姿の性格も地味な娘。ある日紹介で見合いをするが、その男はろくに話もせず、貴子という見知らぬ女性と比較して席を立ってしまう。貴子は自分は踏んでも構わない女だと皆から思われていると悲しく思った。
    ある日ひょんな事で貴子の家を掃除する役割をするこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月03日

    まず題名に惹かれ手に取りました。
    裏表紙のあらすじを見て「あ〜官能小説じゃないのね」と思い購入。

    終戦2年前位からの話しになります。
    あらすじには戦時中のことが書かれていなかったのでびっくり。
    予想してた内容と全然違うじゃないか!

    主人公の真砂代と謎(?)の若き貴婦人である貴子とのお話。
    はじめ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月10日

    題名からして恨みがましいオドロオドロした話?と思ってたら
    なんか不思議と引き込まれた

    主人公がみかけより強い
    貴子に負けてないし

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    Posted by ブクログ 2020年06月20日

    戦時中の厳しい生活環境の中でもお屋敷からくすねたりしない主人公に好感。 鶏が盗まれたシーンでは愕然とし、物々交換のシーンは農家のおばちゃん相手にハラハラ。冴えない主人公が最後に幸せそうで良かった。

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    Posted by ブクログ 2017年03月15日

    まだ100年にも満たない昔、日本は戦争をしていた。
    普通に暮らしている場所が戦場になって、飛行機がたくさんの焼夷弾を落としたり機銃照射で多くの人が殺されていった。
    非戦闘員が住んでいるとわかっている場所を、何のためらいもなく「戦争だから」という理由だけで攻撃できる。
    それこそが戦争の悲劇なのかもしれ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年10月12日

    タイトルに惹かれて。
    カバー絵や裏表紙の説明書きを見た感じでは今時の「踏まれやすい女あるある話」かと思いましたが、そうではなくて戦時中のある魅力的な女性を描いた物語でした。

    貴子の発言や思想には現代にも通じるものを感じ、うなずける部分が多々ありました。
    しかし、そんな独自の思想を持っていた彼女も戦...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年05月15日

    最初、タイトルの意味を踏んでも→いい女(踏まれても尚)と勘違いしました。。。
    踏まれてもいいと思われている、みじめな女、という意味でしたが、主役はどちらかというと「貴子」という風変わりな美人に重点が置かれているような気がしました。
    時代背景が現代でなく、戦時中がメインで、とろいと言われていた真砂代が...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年10月10日

    内容(「BOOK」データベースより)
    真砂代は一九歳になったが、見栄えのしない容姿であることは自分でも分かっていた。近所のおばさんの仲介で見合いをしたけれど、相手の男性はほとんど話もしないうちに席を立ってしまう。みんな自分のことを傷つけても踏んづけても構わないと思っているのだ。見合いをした男性には、...続きを読む

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