無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
地元を離れてから10年くらい経つけど、マネー資本主義の考え方に完全にとらわれていると気づかされた。
結局お金がいくらあっても水・食料・資源という物質がなければ豊かな生活はおくれない。物質的に満たされているかどうかの方が断然重要だと思った。
個人的な考えとしては「里山資本主義」は外部に頼らず自立した生活がおくれることなんじゃないかと思う。もちろん、全てを自給して生活することはいまの時代不可能なのだが、稼いだり生み出したりしたものが外部に流出しているだけの状況では選択肢が狭まるだけで、豊かさとはほど遠い状況になってしまう。自分も東京一極集中の流れの中にいる1人だが、結局は自分の稼ぎがコミュニティや地域、国内で循環しているのではなく外部(海外)に流れてしまっているんだと思った。そうなると日本全体としても衰退することになってしまうと感じた。
マネー資本主義をやめて里山資本主義を目指しましょうという極論ではなく、そのどちらも良いところを活かしつつ、どこなら自立できるか、どこを外部に頼るのかなどの線引きが重要なんだと思う。
特に日本は資源を年間25兆円も輸入しているので、それだけ国富が海外に流れてしまっているということ。特に地域にいけばいくほど自給できておらず、収支が赤字。地域衰退の一因になっていると思う。これを地域に眠る資源でエネルギーを生み出し、自給できるようになれば個人や地域としても、国全体としてもプラスになることが多いと感じた。
その点で、本書で取り上げられている地域やオーストリアの事例は今後の道筋を非常に明確に示してくれていると思うし、全国各地で広げていけばより大きな影響が出てくると思う。
Posted by ブクログ
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
著:藻谷 浩介
著:NHK広島取材班
角川新書 D-67
ところとびとびになっているが、分かりやすかったです
本旨は、20世紀を象徴する、「マネー資本主義」に対して、過疎地から、あたらしいスマートな、「里山資本主義」を立ち上げようです
ふんだんに手にする木材がなぜ地域の豊さとつながっていないのか という問いから始まった
気になったのは、以下です
■里山資本主義の原資
1.木質バイオマス発電
中国地方の山間部から、里山資本主義は誕生した
①製材所でもてあましていた、木くずをつかって、「木質バイオマス発電」を行うこと
②製材所の電力を100%まかなう
③夜間は、その電力を電力会社に売電する
効果
②製材所電力 100,000,000
③売電 50,000,000
①廃材処分費 240,000,000
合計 390,000,000
2.木くずを加工
かんなくず、などを、直径6mm長さ20mm の木製ペレットを作成
ペレットボイラーを導入
⇒トマトのハウス栽培などの燃料節約に活用
3.CLTパネル 地震にもつよい、直角に張り合わせた合板
ヨーロッパでは認知がすすんでいるが、鉄筋コンクリート神話がある日本では、普及途上
■里山資本主義の先進国:オーストリア
・木の徹底利用で、経済の自立を目指す
・オイルショックや、フクシマなどで、石油、原子力は価格変動、リスクが高い
なんとなれば、木材をつかったエネルギー革命だ、打倒化石燃料
・背景には、自動車部品メーカーが集積する高度技術を有していること、つまり、技術に強い
・森林マイスター:森を持つなら、手入れをしっかり行わなければならない、それがオーストリア林業の哲学
・オーストリアは、脱原発を憲法に明記している国家である
■マネー資本主義vs里山資本主義
・20世紀の象徴である、マネー資本主義は、重厚長大産業を基盤として、莫大な投資、労働力の集約が必要な資本主義、このために、国家主導で、推進せざるをえなかった
・里山資本主義は、自己完結型の経済、地域復権の時代の象徴である
里山資本主義は、マネー資本主義に対立するものではなく、補完するものである
マネー資本主義にとなりに、サブシステムとして、里山資本主義も構築しておいたほうという感である
・里山資本主義は、マネー資本主義のアンチテーゼ
①貨幣換算できない物々交換の復権
②規模の利益への抵抗
③分業原理への異議申し立て
■グローバル経済からの奴隷解放
・過疎の島こそ、21世紀のフロンティアである
・1次産業へ帰着する若者、IT産業の倍以上である
・ニューノーマル消費:自分たちのための消費ではなく、人とのつながりのための消費
所有価値から使用価値へ
・オールドノーマル消費は、成長が是
・グローバル時代は、強い者しか生き残れないという、誤解
・耕作放棄地で、農業を行う
・スーパーなどでの野菜の購入ではなく、耕作放棄地で野菜を作れば、買う必要はない
・過疎を逆手にとる
■スマートシティ
・巨大発電所がもたらす膨大な電力を有する旧型の都市ではなく、町中や、近隣で作りだされる小口の電力を効率的に消費し、自立する21世紀型の新都市モデルを、スマートシティという
・都市:スマートシティ + 農村:里山資本主義 が、車の両輪となる
・天災に対応できるのは、里山資本主義
・マネー資本主義を運用しつつ、里山資本主義を、保険として、安心感として、準備する
・高齢化しているから日本はだめだと言う論理ではなく、里山資本主義で、非貨幣価値を拡大させることで吸収する
目次
はじめに 「里山資本主義」のススメ
第1章 世界経済の最先端、中国山地―原価ゼロ円からの経済再生、地域復活
第2章 二一世紀先進国はオーストリア―ユーロ危機と無縁だった国の秘密
中間総括 「里山資本主義」の極意―マネーに依存しないサブシステム
第3章 グローバル経済からの奴隷解放―費用と人手をかけた田舎の商売の成功
第4章 “無縁社会”の克服―福祉先進国も学ぶ“過疎の町”の知恵
第5章 「マッチョな二〇世紀」から「しなやかな二一世紀」へ―課題先進国を救う里山モデル
最終総括 「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別を―日本の本当の危機・少子化への解決策
おわりに 里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、二〇六〇年の日本
あとがき
ISBN:9784041105122
。出版社:KADOKAWA
。判型:新書
。ページ数:312ページ
。定価:940円(本体)
2013年07月10日初版発行
2013年09月20日4版発行
Posted by ブクログ
220206
やはり自然が好きだ。この分野でお金を産むことができたらどれほど楽しいだろうかと妄想してしまう。オーストリアのような確立されたバイオマス文化を作れたら面白いだろうな。(エネルギー事業、エンターテイメント事業、キャンプ、教育、食…)飯能などを舞台にクラファンとかを使って事業を起こせないだろうかと考えてしまった。
オーストリアで林業を学ぶのもアリだよな。
里山資本主義とは地域内で完結するものは完結させようという運動。かつ開かれた地域主義。
マネーに依存しないサブシステムの構築。(自然×人間関係×テクノロジー)
筆者の主張は一貫して、お金に依存した社会から脱却して、食料・燃料・水を自ら調達してマネー資本主義と共存したしなやかな世界を生きようというものであった。そして後者の生き方を里山資本主義と呼び、さらにそこで職を生み出していることも含め、それを実現している人々の生活をオーストリアの例も交えながら具体的に解説していた。
今まで家庭菜園を通した食の安定的な確保や余り物を媒介にしたコミュニティづくりは学生時代に目にしてきたのでそこまで目新しさを感じなかったが、燃料を自らかつエコシステムで調達している事例は初めて出会ったので衝撃的だった。小さなまち単位でもいいから木質バイオマスエネルギーを普及させてみたいと思ってしまった。飯能でできないだろうか。
この世の中(マネー資本システム)はまれに災害やウイルスの蔓延、石油などの化石燃料の高騰などにより一時停止することがある。未曾有だとか、今までにないなどと言ってパニックになるのではなく、これを念頭に置いて暮らしていくと余計な不安を抱えずに生きることができるなと思った。里山を使いこなしていた先人から学び、今の社会システムに組み込んで柔軟な生き方をしていきたい。近くに親がいるなら子どもを任せてもいいし、近所の人に面倒を見てもらってもいいし、誘導しつつ状況に合わせて柔軟に生き方を変えていく。まずは家庭菜園からだなぁ。
■マネー資本主義のアンチテーゼの体現
1.物々交換(⇆貨幣を介した等価交換)
2.小規模経済(⇆規模の利益)
3.一事業者多事業(⇆分業の原理)
Posted by ブクログ
資本主義といえば、「より多く稼ぎ、より多く消費することで豊かになる」という成長志向の経済モデルが一般的だ。しかし、本書が提唱する「里山資本主義」は、その対極にある発想である。
例えば、岡山県真庭市の林業モデルが示すように、「支出を収入に変える」という視点を持つことで、新たな経済の形が生まれる。木材廃棄物を燃料に変え、外部エネルギーに頼らない地域経済を形成することで、世界のエネルギー価格変動に左右されない持続可能な仕組みを実現しているのだ。
この考え方は、単なる「スローライフ」の提案ではなく、マッチョな資本主義に対抗する「したたかな経済戦略」でもある。成長を追い求める資本主義と、地域資源を活かした持続可能な経済を両立させることで、本当の意味での「豊かさ」を築くことができるのではないだろうか。
地方力の活用ってことかな
一言で言ってしまえば、地方力の活用ってことかな、と思いました。
本書で取り上げられている個々の事例、オーストリアのCLTや真庭のバイオマス発電などは、テーマとして面白いです。地方には地方でしか成しえないイノベーションがあって、それをうまく使って生き延びていこうということですね。
別に「マネー資本主義との決別」って大上段に振りかざす必要はないと思うけど、これから人口が減少していく日本でかつてのような経済成長を夢見ることはできないのはまぎれもない事実なんですから。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用