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やはりウィルスは怖い
コンピュータ社会への警鐘ともいうべき作品。時代背景は少々古いが、本作のような
サイバーテロは十分起こりうる。
飛行機に関する専門用語が多く、最初は少し読みづらかったが、後半あたりから、
がぜん面白くなった。
航空業界のみならず、金融機関や製造業など、全産業で使用されているコンピュータ
がウィルスに感染し、データやOSが消去されてしまったら社会は1日で崩壊する。
いかに損害を最小限に食い止め、打撃から早く立ち直れるか。
非常事態に問われるのはまさに国家の危機管理能力だ。コロナウィルスが世界中で
猛威をふるう中、政府の対応をみるかぎり、日本は終わったなと感じざるを得ない。
本作のような災厄が現実にならないことを祈るばかりである。
Posted by ブクログ
楡さんの「朝倉恭介VS川端雅彦」シリーズ第4弾。
今回は川端雅彦が主人公のパート。
制御不能となった飛行機、
世界中にばら撒かれたコンピューターウイルス、、
この先どうなっていくんだろうとどんどんのめり込んでいってしまいました。
700ページもの超大作ですが、
あっという間に読めてしまいます。
コンピューター社会に対する警笛とも受け取れる本作品ですが、
あんまり難しいことは考えずに楽しむのが正解かと(笑)
しかし、本編主人公の川端さんは、
あんまり大したことしてないのに大事件を解決しちゃうんだなー。
目のつけどころがいいというか、運がいいというか。。
次回はもう少し活躍して欲しいところです。
Posted by ブクログ
飛行機 オタクには お勧めのような気がする。
専門用語が ふんだんに出てくるし
その操作に関する 詳しい 状況が なんともいえない感じがする。
まさに 飛行機で 動いている。
クローズドシステム であることは わかっていても
基本システムが 改ざんされれば
3つのコンピュータがあってもどうしようもないのだ。
ニンゲンの誤解が生み出す 狂気。
善人が 悪人になる 瞬間。
これが 描ければ 小説としては いうことがない。
二つの絡み合った 嫉妬が 大きな事件を巻き起こす。
げに オンナ は こわいなぁ。
川瀬雅彦が キーマンになりそうで、キーマンにならないところが
もどかしいところで トレーシーの活躍が 目を見張る。
群像 が主人公 みたいだ。
Posted by ブクログ
すごく面白かったです! 600ページほどの長編ですが、夢中で一気に読んでしまいました。 構成がシドニィ・シェルダンを思わせるものがあり、エンターテイメント小説かしらと思いながら読み進めていきましたが、たいへん緻密かつ専門的な分野にまで踏み込んでいて、楡周平さんの見識の深さと頭のよさを感じました。 具体的には航空機分野、そしてインターネット分野ですが、知らない世界を見せていただいて、わくわくドキドキ、たいへん楽しかったです。 ふだん漠然と感じているネット社会への不安、それがフィクションとはいえ、現実味を持って、思いもかけないスケールで展開されていきます。 また、単にそれだけで終わってしまうのではなく、電車の中で読みながら、思わず涙が出そうになることも何度もありました。 この前に読みました「異端の大義」に続き、感動の残る、読み応えのある本でした。
Posted by ブクログ
シリーズ第4作、川瀬雅彦編としては2作目に当たるが、川瀬編の前作「クーデター」とは比にならない完成度の高さ。
「クーデター」ではあまり効果的とはいえなかった、場所を基点にカットバックして物語を進めていく方式が今回はだいぶ奏功しているし、文章構成や表現そのものも高度に練られているから、長さも気にならない。
なにより、ストーリーの骨子がしっかりとしていて、読者をハラハラさせ、この先どうなるんだろう? と興味を抱かせるという点において、まさに王道を行く作品。
福井晴敏氏の一連の作品を彷彿とさせる要素もある。
この小説が最初に発刊された年代(1998年)を慮れば、コンピューターに関して一般の人々にとってはやや難しい内容が書き込んであったような気もするが、その分、今読んでもそれほど時代遅れ感を抱くことはないし、素直に「へえ~」と思うことができる。
ただ、いかにも伏線になりそうな登場人物の錯誤が実は本筋とはまったく関係なかった、という風な無意味な描写もいくつかあり、それは少し邪魔かも。
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