ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年

825円 (税込)

4pt

2013年カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた『そして父になる』(是枝裕和監督)の参考書籍である本作は、昭和52年、沖縄で起きた赤ちゃんの取り違え事件を克明に追ったノンフィクションです。小学校にあがる際の血液検査で、出生時の取り違えがわかった二人の少女。他人としか思えない実の親との対面、そして交換。「お家に帰りたいよう」子どもたちの悲痛な叫び――。当時、女性誌の記者としてこの事件を取材した著者は、その後十七年にわたって二人の少女と家族を追いつづけ、この驚くべき作品を書き上げました。「家族の絆」とは何かを深く考えさせる傑作です。

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ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションなのに小説を読んでるように細やかな心情が伝わってくる。自分にも同じくらいの子供がいるので、子供の気持ちを思うと苦しくなる。そしてそれ以上に親の状況▪葛藤に自分を重ねてしまう。

    0
    2024年01月23日

    Posted by ブクログ

    以前から『生まれか育ちか』『血か情か』といったテーマには興味があったが、自分自身が子どもを授かったことで改めて向き合ってみたいと思い、読んでみた。厳密に言うと『そして父になる』を見返そうかと思っていたところ、この本の存在を知って思わず購入したもの。

    このタイミングでこの本と出会えて本当によかった。

    0
    2023年02月06日

    Posted by ブクログ

    映画 『そして父になる』が参考にしたという、赤ちゃん取り違え事件を17年追ったノンフィクション。作者は『心にナイフをしのばせて』 『密貿易の女王ナツコ』など面白い本を沢山書いてる奥野修司さん。

    映画がかなり面白かったので読んでみたのだが、そしたら映画の10倍くらいこっちの方が面白かった。映画は子供

    0
    2020年12月24日

    購入済み

    考えさせられます

    「そして父になる」の映画が良かったので、原作が気になり購入しました。持って生まれた性格はあるにせよ、育った環境がその人の人格にも人生にも大きく影響するんですね。産みの親と育ての親、とても難しい問題だと思います。なかなか考えさせられます。

    0
    2017年09月23日

    Posted by ブクログ

    テーマが重くて読んでて辛かったが、間違いなく珠玉のノンフィクション。
    赤ちゃん取り違えから6年経っての交換、分かれる明暗、それぞれの家族模様、、、
    残酷な運命を受け入れそれぞれに必死に生きようとしたり、はたまた運命に耐え切れず自堕落になっていく関係者達の姿に読んでて釘付けになった。
    終章で2人の成長

    0
    2014年12月19日

    Posted by ブクログ

    映画の原案にもなったノンフィクション。
    取り違えられた子供とその家族の苦悩が描かれる。
    最も心を通わせるはずの親と子がそれを断たれ、再生しようともがく姿は切ない。
    ノンフィクションを読んで泣きそうになったのは、これが初めて。

    0
    2014年05月26日

    Posted by ブクログ

    「そして父になる」の原作本として紹介されていたので読み始めたが、設定・結末ともに全然違うものとして描かれている。「取り違え」の根深さを知る1冊。

    0
    2014年05月12日

    Posted by ブクログ

    沖縄県で発生した赤ちゃんの取り違えて事件をはじめとする17年(文庫本用の新章を含めると24年)にも渡って追いつづけた著者によるルポルタージュ。

    奥野さんの本は以前に『心にナイフをしのばせて』で衝撃を受けていたのだけど、こちらも本当に衝撃的。こんな困難な状況であっても、前を向いて子供と向き合い、立派

    0
    2014年01月05日

    Posted by ブクログ

     いわゆる「取り違え」の家族にインタビューをした作品。
     自分の育てた子は、血縁的には他人の子どもだった。では、どうするのだ?

     読み進めてみると、最初予想のしていた展開とは全く異なる。たぶん、これを読むだれもが想像する「取り違えの物語」ではない。
     これは、家族の話であり、一人の人間がどう生きる

    0
    2013年12月22日

    Posted by ブクログ

    「そして父になる」観賞後に読みました。重夫と智子の子、美津子。照光と夏子の子、初子(後に真知子)。取り違えという悲劇にあってから後の15年以上を取材した奥野氏による渾身のドキュメンタリー。実話であるだけに、映画以上に重苦しく、読み進めるのが苦しいほど。美津子と真知子、それぞれが成人し、自立していく頃

    0
    2013年11月21日

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