心にナイフをしのばせて

心にナイフをしのばせて

600円 (税込)

3pt

神戸で「酒鬼薔薇」事件が起こったのが1997年。その28年前、そっくりな事件が東京近郊であった。同級生を殺し、その首を切断した加害者は、当時15歳の少年。息子の死から40年近く経ったいまも、被害者家族は事件を重く引きずっている。歳月は、遺族を癒さないのだ。一方、犯人の父は、約束の賠償金をほとんど払わぬまま死亡。犯人は“立派に更生”し、なんと弁護士として成功をおさめていた。被害者家族に光を当て、司法を大きく動かした、執念のルポルタージュ。

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心にナイフをしのばせて のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年01月06日

    2018年初読み。
    現実はお話よりも奇なりとはまさにこれ。
    残された家族、妹さんとお父さんがすい臓がんに侵されたところは涙涙。
    お母さんのもろさと、お父さんも妹さんも怒りやその他の感情のぶつけどころがないために、もし、日本にも被害者家族の心のケアが国から手当されていれば全然心と体の在りようが違ったの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月10日

    先日、川崎市で起きた中学生殺人事件の犯人は18歳の少年。彼は少年法によってプライバシーを保護され、国家による無償教育を受けて、数年後に社会復帰する。そして、どんな償いをしたのか、どのように復帰するのかは、社会にも被害者遺族にも明らかにされることがない。

    少年による凶悪犯罪が起こるたび、日本の少年法...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月25日

    足を踏んだ方は忘れることはある
    しかし
    足を踏まれた方は決して忘れられない
    ましてや
    ひとつしかない「命」である場合
    その 苦しみ 痛み は
    想像を絶するものがあるだろう

    一度きりしかない「生命」
    を 理不尽な「死」
    それも「殺人」という形で
    奪われてしまった遺族に
    ここまで 寄り添って
    書き上げ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月24日

    被害者遺族の話。加害者が国から保護を受け前科もつかず普通に生きていて、被害者家族がずっと苦しめられる。心が痛くなって、ところどころ休憩をしながらでないと読めなかった。

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    Posted by ブクログ 2022年12月09日

    「被害者(遺族)は証拠に過ぎない。」本当にそうだ。それなのに驚いた。加害者を更生させるためのお金は国が出すのに、被害者には何もない。この国の法律がガバガバ過ぎて怖い。未成年の犯罪も前科扱いにしてほしい。前歴なんて機能してない。

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    Posted by ブクログ 2022年10月17日

    被害者遺族の話。
    被害者側の話がほとんどで加害者の話は触れる程度しかなく珍しく感じた。残された家族や知人、友人、それぞれの葛藤や苦悩が、宗教や自傷に縋る場面が生々しい。ニュースで事件や事故をみると遺族が報われたらいい、加害者には少しでも重い刑を…と感じることは多々あったがこの本を読んでそんな考えはお...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月20日

    少年法について考えさせられる本。加害者が被害者よりもいい生活を送れるかもしれないっていうのはやっぱりなんか心情的にどうかと思ってしまう、不幸になれって言う訳じゃないけど。それはやっぱり被害者に赦しを得てから、だと思う。

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    Posted by ブクログ 2021年09月18日

    犯罪被害者の家族の話でした。少年犯罪が起きるたびに議論になりますが、加害者の権利が守られるが被害者の情報などはいつもつまびらかにされます。この本を読んで、被害者の家族もやはり守られていないなと思いました。心にナイフを忍ばせているのは被害者の家族でした。

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    Posted by ブクログ 2021年07月26日

    こわいこわい。少年Aって人間を野菜に例えて有名だけど、その心を考える。野菜って当然自分以下だけど、調理によってはうまいんじゃね?栄養あるしさってかんじかね。わからんでもない。しかし、ダメだろ。自惚れにもほどがある。

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    Posted by ブクログ 2018年01月04日

    本書でも酒鬼薔薇聖斗と比較してますが、同級生同士の殺しなのでもう少し両者の言い分と、学校自体に焦点を当ててもよかったのでは?と思いますが、とりあえず随分前とは言えど痛ましい内容ですね。。

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