玩具修理者

玩具修理者

小説・文芸
616円 (税込)

3pt

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

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玩具修理者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中編二本セット。
    一つ目はなんでも直してくれる森奥の老人、玩具修理者に誤って死なせてしまった弟を担ぎ込む姉の話。
    こちらはわかりやすくグロテスクで常識のギリギリを攻める。モノと人間の境目とは?面白いのだが…精巧な話に対してグロが露骨でどこか冷めてしまうような思いにもなった。
    二つ目の酔歩する男は白眉。
    とある実験に成功してしまった男の話。
    論理的に組み立てられた作者の理論により、恐ろしい結論に達するSFホラー。
    SFホラーといえばエイリアンや物体Xなど、建て付けがSFであるホラーを連想することが多い。
    しかしこの短編はSF的な「説明」によって恐怖を覚えさせるものである。
    いうなれば「この世界は基本的に不確定で、量子的に考えるとあなたの見ていない間、月は存在しないんですよ」といった、存在論的な恐怖に近い。
    すごい

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    よくあるホラーというより
    コズミックホラー・SF。
    それでも恐怖に至る描写は読みやすいホラー小説のそれ。「初心者おすすめのホラー小説」に飽きてきた人が、こういうジャンルの恐怖があるのか、と楽しむのにちょうどいい。
    2編からなる短編集だが、一作目はラヴクラフトの前提知識があればより楽しめるもの。
    無神学的な日本人だが、改めてクトゥルフを深掘りしようと思ったきっかけになった。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    自分の中に小林泰三ブームが到来している。
    表題作「玩具修理者」も秀逸な作品だと感じたが、「酔歩する男」はすごい。奇妙な導入からこの結末はまったく想像できなかった。現実世界がぐらぐら揺さぶられるような不快感が却って心地好く思える作品だった。

    0
    2026年06月12日

    Posted by ブクログ

    生死の境界表現の一つとしてとても完成されていて感銘を受けた。
    『酔歩する男』も純粋に設定や内容がとても面白かった。特に講演会の絶対的な絶望の描写がとても良かった。
    波動関数を再発散させずに安寧の暮らしを続けられるかな

    0
    2026年05月27日

    Posted by ブクログ

    再読。
    傑作。
    人生で初めて読んだホラー小説。
    表題作『玩具修理者』の短編集とは思えない破壊力と『酔歩する男』の読書初心者ながらに感じた、「これ、なんか嫌」という感覚。
    数年ぶりに読んだが、その読み心地は色褪せるどころか、昔に抱いた感覚以上に、より凶々しい笑顔で迎えられるかのような、恐怖を感じた。

    『玩具修理者』
    「小林泰三」がこの作品の時点で出来上がっている。
    いちいちグロい、いちいち会話がまどろっこしい、この読めば読むほど味がする「小林泰味」が50頁足らずの短編に濃縮されている。
    読んだことない人は是非、登場人物である男の視点で読んでいただきたい。

    『酔歩する男』
    SF強めのホラー。
    昔に読んだ時は上記の感想だったが、改めて読むと、結構怖い。
    幽霊や化け物等は一切出ないが、根源的な恐怖を想起させる、拒みたくなる、受け付けたくない状況と文章が波のように押し寄せてくる為、好き嫌いは別れるが、かなりゾワっとする。

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    表題作である「玩具修理者」は第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。その時の大賞は「パラサイト・イブ」だったようです。もっと早く読んでおきたかったと思いました。「酔歩する男」もSF的な要素が強いですが、ゾクゾクしました

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

    玩具修理者
    不気味さと臭いを感じさせる表現だった。
    最後の終わり方も納得です。
    哲学的な内容を含み、考えさせられる。

    酔歩する男
    タイトルからは想像できない設定だった。
    途中よくわからなくなり混乱してしまいますが、シンプルに怖いです。
    内容は個人的にかなり面白かった。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    作品にでてくる名前とか呪文をクトゥルフ神話と絡めて考察してる人のポッドキャストがあって、興味深かった。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    玩具修理者のあらすじに惹かれて購入。
    全体的にセリフの言い回しが古いですが、読みやすかったです。
    続きが気になって読み進めちゃうくらいでした。
    世にも奇妙な物語が好きな人には刺さるのではないかなと思います。
    また別の作品も読んでみたいです。

    玩具修理者
    話自体は面白かったですが、結構呆気なく終わってしまって驚きました。
    また、私にはオチが少しだけ予想出来てしまったのでそこは少し残念に思いました。

    酔歩する男。
    期待はしておらず、本書の半分以上を締める話なのでもったいないと思い読んだ程度でしたが、かなり面白かったです。
    玩具修理者よりも気に入りましたし、小林さんの作品というのはこういうものなのか、ということが感じられました。
    量子力学など、理系分野の話が出てきて、学のない私にはさっぱりでしたが、それでも最後まで楽しく読めました。
    ※きちんと理解できたとは言えないです。

    0
    2026年08月06日

    Posted by ブクログ

    玩具修理者は星5
    もっと疑って読めるようにならないとだめだと再認識

    次の陶酔はSF系
    まじで意味わからなかった

    0
    2026年06月27日

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