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Posted by ブクログ
内田樹の本は結構読んでいるけど、どれもクオリティのアベレージが高い。
前々から思ってたことだけど、この人の本は読みやすい。結構難解なことを言ってたりすることもあるんだけど、それでも読みやすい。
その答えがこの本に書いてあった。というのも、結局この内田樹という人が心地の良い文章を書いているからだ。
もちろん自分が作文の名手であるというような自画自賛はしていないんだけど、そういったことが暗に示されている。
この人は語彙力も豊富で、硬軟多彩な語を使い分けている。それでいて、その語彙の選択が間違いないのである。これはこの人の読書量の豊富さと共に、センスのよさを物語っている。
Posted by ブクログ
サブタイトルにあるとおり「構造主義」的な観点から日本の問題(とされている)格差社会、少子化問題、言葉の力、社保庁問題などを考察している。
少子化問題については本当にその通りだと思う。
減っても全然問題ない。
少子化は「問題」ではなく一種の「解答」である。
格差社会についてもすごくすっきりとした良い捕らえ方を知ることが出来た。
「格差社会というのは、格差が拡大し、固定化した社会というよりはむしろ、金の全能性が過大評価されたせいで人間を序列化する基準として金以外のものさしがなくなった社会のことではないか。」
あとは「親族の基本構造」が面白かった。
フェミニストと男女の「価値」にまで言及できる。
レヴィ=ストロース読もう。
Posted by ブクログ
pp.24-5
発話の起点は、発話の起点にあるのではなく、発話が終わった後に訴求的に定位される以外には存在しないものなのである。
……
発話主体がまず存在して、それが何かを発語するわけではない。発話主体は発話という行為の事後的効果なのである。
……
「言いたいこと」は「言葉」のあと存在し始める。「私」は、「私が発した言葉」の事後的効果として存在し始める。
p.155
人生はミスマッチである。
私たちは学校の選択を間違え、就職先を間違え、配偶者の選択を間違う。
それでも結構幸福に生きることができる。
pp272
愚かしい幻想が合理的な分析よりも強い力を持つことがある。そして、「本当のリアリスト」は、この「愚かしい幻想」の持つ政治的なポテンシャルを決して過小評価しない。「愚かしい幻想」を鼻で笑うのは「三流のリアリスト」 だけである。
例えば、マルクスはそういう意味で「本当のリアリスト」だったと私は思う。マルクスは「幻想」の力について、次のようなみごとな文章を書き起こしている。
(以下『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』からの引用)
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