蒼龍

蒼龍

641円 (税込)

3pt

大人気時代小説家・山本一力の傑作中篇集。途方もない借金を背負う若夫婦が、起死回生を狙って茶碗の新柄の公募に挑む。その顛末は――。貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。武家社会の心意気、商人の気概。誠を尽くせば、身分の差を越えて人は分かりあうことができる。生きる力と明日への希望を与えてくれる感動作。「オール讀物」新人賞を受賞しデビューのきっかけとなった表題作は、著者自身の新人賞に応募していた当時の心情が色濃く反映され、胸に迫る。その他、『あかね空』以降に執筆した四作品を併録。

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蒼龍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年10月30日

    良いですね。山本一力。
    上記のように最後の「蒼竜」を除いては2001年に発表された作品です。山本さんが「あかね雲」で直木賞を受賞したのが2001年ですので、ちょうどその頃の作品になります。
    一方「蒼竜」はデビュー作です。本人があとがきに書いているように、荒っぽさもありますが、新鮮な力も感じます。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    読もうかなぁ・・・やめようかなぁ・・・と迷いに迷った末に読んだ一冊。

    純粋に、感動した。
    特に「菜の花のかんざし」と「蒼龍」は普通に泣いた。
    「菜の花のかんざし」とか飛行機の中で泣いた(笑)
    それで分かったことは、私は夫婦ものに弱い。
    っていうか家族ものに弱い。

    「菜の花のかんざし」は、絶対にハ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    山本一力は経済小説なのだと思った。時代が違うから通貨単位こそ違うが、細かい計算がたくさん出てくる。仕事で上手くいかないことがあっても、辛抱強く続けたり思い切った変化に取り組むことで、少しは、または大いに報われることもある。でもそれはゴールではなく、また先へ続く出発点でもある。
    これが現代小説ならこん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月28日

    表題作の『蒼龍』含む5つの短編が収録。いずれも江戸時代を生きる市井の職人、商人、武士たちが主人公。
    読者に想像させる大胆な終わり方が印象的。

    『のぼりうなぎ』・・・職人が大店の手代に転職して四苦八苦する話。現代でもありそうな話である。
    『筋わかれ』・・・現代のビジネスでも通じそうな、商人の話。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月15日

    4.0
    山本一力の小説を初めて読んだけれど、なんとなく先が読めながらも感動できるので、好みなのかもしれない。次はあかね空を読む。

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    Posted by ブクログ 2017年07月04日

    作家初期の作品で短編5編集でしたが、どの話も良かったですね!江戸時代の清々しい人間模様を描いた作品ばかりで、まさに下町の人情にふれた作品ばかりでした。「菜の花かんざし」だけは時代の悲しい宿命を描いた作品でしたが。
    貧乏でもしっかりと生きていく主人公の姿や家族を含む、まわりの絆(支え)を描くのが作者の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月06日

    短編5編。オール讀物新人賞受賞作でもある表題作『蒼龍』は作品単体で魅力的であるが、著者の投影(解説によれば)である事を知れば、その凄味はいや増す。選者をして『このひとが新人賞に応募し、私が原稿料をもらう違いは何か』といわしめたエピソードは惹きつけられた。

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    Posted by ブクログ 2012年06月30日

    この人の時代物って巧いんだなあああやっぱり! 派手な物語ではないけどね、心に響く人情や粋な姿が本当にイイ! これはデビュー作を含む本だから、作者のキャリアが浅いうちに書いたものだと思うのだけど、とてもそうとは思えない落ち着いた雰囲気がいい。
    特にお気に入りなのが以下の3話。
    「のぼりうなぎ」:両方の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月29日

    この人の作品は初めて読みました。
    たくさんいただいた本の中に入っていた1冊

    時代ものって普段自分ではあまり好んで読まないんだけど
    この人のは面白いね
    すごく魅力的でわかりやすい。

    今回のこれは商人もの、武士もの、とりどりだけど
    どれも人間臭くていいよ。
    しばらくいろいろ読んでみよーーっと

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    のぼりうなぎ、節分かれ、菜の花かんざし、長い串、蒼龍の5つの短編集。最高のハッピーエンドではないけど、じんわりと心が温かくなるような話ばかり。江戸の情緒に触れる一冊。

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