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財政危機の千葉市の市長に全国史上最年少(※2009年当時)で当選した熊谷俊人市長。 本書では、若き市長が3年間にわたる行政改革と公務員改革のすべてを自ら綴るとともに、「公務員は本当に無能なのか?」「市の職員の給与は高すぎるのか?」など、市民の抱く疑問にも鋭く切り込む。政治・行政・街づくりに興味のある方も必読! 地方から元気になれば、日本に明るい未来は必ずやってくる!!
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Posted by ブクログ
世の中のバッシングに耐えながら地道に仕事をこなす公務員。そんな方々の心に届くトップの声である。 千葉市に8年ほど住んでいたが、市長以下市役所の中のことは一つもわからなかった…。世の中の役所というのはそんなものなのかもしれない。
公的な機関で働く人にとってモチベーションをあげてくれる書。 また、自分が住んでいるまちにもっと関わりたいなと思える紹介でもある。 熊谷さんは頭のいい方で説得力のある文章を書かれるなあということがわかる。 折に触れて読み直したい。
当時史上最年少で市長となった千葉市の熊谷俊人市長の、3年以上に及ぶ市政改革の軌跡と、公務員や市議会議員、市民がどうあるべきかを綴った書。 ここ最近で読んだ本の中でも特に影響を受け、自らが住む街のために自分はどうしたいのか、どうするべきなのかをとても考えさせられました。確かに、我々市民は徴収された税...続きを読む金が如何に使われているかということに無関心である傾向があります。しかし、税金は、結果的に行政サービスとして我々に還元されます。ならば、何も知らないままメディアの論調に同調して思慮なく公務員を批判するのではなく、住民各人が市の「株主」としての意識を持ち、当事者である自覚を認識した上で市政に参画していくことが重要です(これは国政にも同じことが言えます)。そうすることで、街は更に住みやすくなり、快適な生活を営むことができるようになります。 本書は、以上のことを千葉市の実例を挙げながら分かりやすく紹介しており、千葉市民のみならず、全国の市町村に住む人々も必読の書であると断言できるものでした。
元々千葉市の熊谷市長には興味があったし、公務員を目指している身でもあるので、読んでみた。 公務員を目指している身として、なかなか興味深い内容だった。例えば、「公務員の仕事は遅い」とマスコミなどでは言われて格好の批判の的になっているが、どうしてそうなってしまったのかや、民間と公務員が、どのような点が...続きを読むどういう理由で異なっているのかを、市長が実際に見たり聞いたりしたことを交えながら分析している。 また、同時に、同じ革新的な市長でも、市役所の職員といかに協調しつつも、自分の思い描く理想を実現するかの難しさを赤裸々に語っており、面白い内容だった。 この本は、公務員とは何かを考えるのと同時に、市の政策についても考えるよいきっかけとなりそうだ。
千葉市長当選時、最年少政令市長として話題になった熊谷俊人市長の著書第一弾。第二弾の「選挙ってなんだ?」を先に読んでいたので、こちらも読まないととは思っていたのだが、中々読めずに積んでしまっていた。時間が取れて読み始めたのだが、読むのに没頭してしまった。 「公務員」「役所」というとどこかマイナスなイメ...続きを読むージがついてまわるこのご時世。公務員のイメージが変わるだけでなく、自分の生活態度から選挙参加の意志まで変わるような思いだった。 詳しい内容については是非本を読んでもらいたい。我が市の市長ということを除いても「公務員ってなんだ?」、「選挙ってなんだ?」の2冊は是非読むべき。
「身近なことって実はあまり知らないんだな」 この本を読んでいて何回か思いました。 普通の生活の中で、自分と役所の関係性を考えることはあまりありません。 考える機会もありませんし、でも実はそこに大きな課題が内包されていることをこの本を通して思いました。 千葉市長の熊谷俊人市長が財政的にも、市民の信用...続きを読む的にも最悪という状況のなかで就任してから行った施策、そしてその施策にはどういう意図があるのか、また課題や想いといったものが書かれています。 とても、興味深いと思ったのは熊谷市長が就任した際に前体制の色を全部消すということをしなかったという部分。具体的には前体制の副市長を慰留した部分。 本書でも書かれているように、市長の周りを熊谷市長に近しい人で固めてしまった方が、新しいカラーを打ち出しやすいはずですし、改革もスムーズに行えるかもしれません。しかし、既存のベースを大事にし、職員の混乱が必要以上に大きくならないようにとの思いからのこのような行動に至ったそうです。この布陣を「最強布陣」と表現していたのも印象的でした。 この行動にも代表されると思うのですが、この市長は「縦軸」つまり、過去から未来への時間軸と「横軸」つまり職員同士、市民同士、自治体同士または役所と市民の人同士のつながりのバランスを非常によく考えているように感じます。この施策で未来がどう変わるのか、過去の何がいけなかったのか、そしてそれに対し役所はどういうアプローチで臨んで、市民にはどういう変化が求められるのか。施策の説明すらしっかりとされない自治体がある中で、この「縦軸」「横軸」をしっかりと考慮した熊谷市長の説明は非常に説得力を持っています。 市民と役所は「ギブアンドテイク」の関係です。私たちは税金というお金を預けて役所はそのお金で自治体の未来を明るくする。そして、私たちは享受する。だから、市民と役所はもっと積極的に歩み寄る関係であるべきなんです。でも、互いに疎外感があるのが今の現実… その関係性の変化に私たちの生活の向上のキーがあるのではないか、この本に言われた気がします。
当時最年少市長として当選した千葉市長による著書。 前市長は汚職で失脚、財政的にも信用的にもどん底だった千葉市。 そこからの再建は並大抵のものではないと想像できます。 着実に一歩一歩前に進み、市民や市職員と対話を重ねる市長の書いたこの本は、読んでいてとても泣きたくなりました。 人はきっと、人の強い想...続きを読むいに触れると心を動かされるんでしょうね。 本当に何度も泣きそうになって本を閉じました。 行政は市民を選べない。市民も大抵の場合、行政を選べない。 必然的に持ちつ持たれつ、ともに歩んでいかなければならない。 それなのに市民にはどこかお客様意識が、行政はいわゆるお役所と言われる融通のきかなさがあるように感じる。 そのどちらも根っこは同じで、市民にも「市の運営者」という意識が足りないし、市も情報開示を積極的にして理解してもらおうという姿勢が足りないのかもしれない。 課題を解決するには、まずは課題と認識しないといけないですね。 ともに歩みよることは、もちろん大事なことだけど、とても怖いことでもあります。 歩み寄って、わかってもらえなかったらどうしよう。批判されたらどうしよう。 それでも、歩み寄らないと何も始まらないし、これは私たち一人一人が考えなくてはいけないことですよね。 もっと市政に興味を持とうと思いました。 本書の、誰をも敵にしない市長の話の進め方、具体例をわかりやすく提示するプレゼン力に感銘を受けました。 執筆してくれてありがとういございます、と伝えたい気持ちでいっぱいです。
自分は現職公務員だが、モチベーションが上がる1冊であった。 単純に、こんな市長のもとで働けたらおもしろいだろうなと思った。
タイトルも著者も、職業的にど真ん中ヒットなので読んでみなきゃと思って購入。したらすごくよかった!!!!学生にも薦めてます。 理想論だけでなく、かと言って厳しい現実を前向きに、わかりやすく。媚びたり卑屈にならず、偉そうでもなく。ぐっときたフレーズもいくつかあったから、職場の先輩に貸してるんだけど、戻っ...続きを読むてきたら引用登録しよっと。 若くて大変だとは思うけど、完璧に万能な人ではないと思うけど、姿勢が信用できる。千葉市民と千葉市で働く職員の方が羨ましくなるような一冊でした。
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