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何が彼らの人生を狂わせたか。私たちはいつまで正常を保てるのか……。日常が崩れはじめると、何気ない悪意は増大して、不条理な狂気へと一直線に突き進む。陰惨な殺人の現場に立って未解決事件を推理し、さらに近親相姦やカニバリズムなど、タブーを破ることへの甘美な欲求を想像する。現代のダークサイドを直視する怪奇評論。
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Posted by ブクログ
猟奇的な殺人事件や怪奇小説を巡る考察。 語り口がどことなく馴れ馴れしい感じがして、 それが「狭い部屋で百物語でもしましょうか」的な 雰囲気を醸しているのが、テーマに相応しく、 程よい不気味さ加減でナイス。 この本で田中貢太郎という作家を知り、 著作の一部を青空文庫で読むことができたのは収穫大。
殺人・都市伝説・近親相姦・カニバリズムなどなど、いわゆる「猟奇」について語った文章を集めた一冊。 軽快な文体の隙間からひょいと顔を出す、猟奇的異界への鋭い考察が読みどころです。「当たり前」が充ち満ちている日常への違和感を持つ方々には共感するところが多いのではないでしょうか。 中でも「殺人現場から見...続きを読むる『冥途』の風景」は出色。件→観衆→件という視線の動きを経て、件と観衆ーーすなわち異界と現界とがメルトするという指摘はとても興味深いです。 「私たちが猟奇を読む必然性があるとすれば、生を取り巻く闇の世界に自意識の領分を広げ、不可解への耐性を養うことだ」(p. 7)。 然り、彼岸と此岸は紙一重なのかもしれません。 文体は軽妙で読みやすく、文庫としても薄手。ポケットの中の猟奇としてお勧めします。
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