夏を殺す少女

夏を殺す少女

小説・文芸
995円 (税込)

4pt

酔った元小児科医がマンホールにはまって死亡。市会議員が山道を運転中にエアバッグが作動し、運転をあやまり死亡。どちらもつまらない案件のはずだった。事故の現場に、ひとりの娘の姿がなければ。片方の案件を担当していた先輩弁護士が、謎の死をとげていなければ。一見無関係な出来事の奥に潜むただならぬ気配。弁護士エヴェリーンはしだいに事件に深入りしていく。一方ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターは、病院での少女の不審死を調べていた。オーストリアの弁護士とドイツの刑事、ふたりの軌跡が出合うとき、事件がその恐るべき真の姿をあらわし始める。ドイツでセンセーションを巻き起こした、衝撃のミステリ登場。

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夏を殺す少女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    事件の共通点や犯人が知りたくてどんどん読んでしまった。
    犯行がゴリ押しすぎるだろって思う所もあったけど、それでもハラハラわくわくさせてもらえました。

    0
    2017年02月20日

    Posted by ブクログ

    [怨根の行く末]元小児科医がマンホールに落下して死亡。市会議員が運転ミスで死亡。そして、精神を患った少女が自らの体に薬物と酒を投与して死亡。一見無関係に見える事件をそれぞれに追っていた弁護士のエヴァリーンと刑事のヴァルターは、それぞれに事件の裏に隠された更なる闇に気付き始めるのであるが......。完成度の高さからドイツやオーストリアで高い評価を受けたミステリー。著者は、オーストリアミステリーの一翼を担うアンドレアス・グルーバー。訳者は、ドイツ文学の翻訳家である酒寄進一。


    純粋に、純粋に面白かった。割と細かい文字で400ページ超を数える作品なんですが、そんなことがまったく気にならないほど本書の世界に没頭させてもらいました。とにかく謎を明かすテンポと視覚的に訴えてくる描写の鋭さにやられっぱなし。オーストリアミステリーも本著者の作品も初めてでしたが、これは棚からぼた餅的にイイ本に巡り会うことができました。


    ストーリーを引っ張っていく主人公のエヴァリーンとヴァルターのキャラクター設定もこれまたお見事。特にヴァルター刑事の「足で稼ぐ」刑事っぷりには読者として応援を送りたくなります。登場人物に意識を重ね合わせながら謎解きを楽しみ、それに加えてその流れを視覚的に堪能できる……。ミステリーを読むのは結構好きなんですが、これはその中でも幅広い方にオススメできます。

    〜「なにか問題が起こるというんですか?」
    「わからない。しかし今回の事件では問題ばかり起こっているからな」〜

    映像化希望☆5つ

    0
    2015年01月09日

    Posted by ブクログ

    ここのところ立て続けてヨーローッパ・ミステリーを読んでいまして、酒寄氏翻訳本の一冊の本作を読みましたが、直前の「白雪姫には死んでもらう」よりもハマリました。
    読んでいる最中、本当に主人公と同じように胃液が上がってくるような不快な場面もありましたが、筆致に引っ張られるように一気読み。この作者の次作を欲しいものリストに入れました。

    0
    2014年10月05日

    Posted by ブクログ

    スピード感があって面白い。特にに後半の展開はまさに手に汗を握るような迫力がある。洋物にしては読みやすいなと思ったら、シーラッハと同様酒寄さんの翻訳だった。
    それにしても、ヨーロッパのこの手の犯罪がテーマの作品は読んでいてとてもやるせなくなる。やはり社会が病んでいるのだろうか。

    0
    2014年06月11日

    Posted by ブクログ

    ドイツのミステリで、舞台はヴィーンとドイツ各地です
    関係のないところで起こった殺人事件を別々に追う、弁護士と刑事、それが一つの点に繫がります、児童虐待(性犯罪)被害者、加害者を巻き込んだ殺人事件です
    テーマはとんでもなく重いものですが、昨日は一気読みをしてしまいました、読後感は意外と爽やかなところは良いですね ミ(`w´彡)

    0
    2013年10月08日

    Posted by ブクログ

    ウィーンの若き弁護士エヴェリンは地位も名誉もある男たちの事故について調べていた
    彼らの事故には必ず同じ少女の姿が目撃されていた
    一方、ライプツィヒの刑事ヴァルターは病院で自殺として処理された少女の不審死について調べていた
    物語はこのオーストリアとドイツの2人の視点で進み、やがて繋がっていく
    事件の恐るべき真の姿は何となく想像はつくが、ラストまで一気読みだった
    また2人の主人公が魅力的に描かれており人間ドラマとしても楽しめる…
    ちょっとした主人公のラブロマンスがあるのはこの作家さんの特徴なのかしら…(笑)
    また作品のなかで、エヴェリンがズュルト島に渡る際、レンタカーごと列車に乗り込む場面があり、思わず色々調べてしまった!

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    オーストリアの作家「アンドレアス・グルーバー」の長篇ミステリ作品『夏を殺す少女(原題:Rachesommer)』を読みました。
    オーストリアの作家の作品は初めて読みましたね… この前まで読んでいたドイツミステリと同じドイツ語圏なのですが、この作品を読んだ限りではオーストリアミステリの方が好みかな。

    -----story-------------
    酔った元小児科医がマンホールにはまり死亡。
    市議会議員がエアバッグの作動で運転をあやまり死亡。
    一見無関係な事件の奥に潜むただならぬ気配に、弁護士「エヴェリーン」は次第に深入りしていく。
    一方ライプツィヒ警察の刑事「ヴァルター」は、病院での少女の不審死を調べていた。
    オーストリアの弁護士とドイツの刑事、ふたりの軌跡が出会うとき、事件がその恐るべき真の姿を現し始める。
    ドイツでセンセーションを巻き起こした、衝撃作登場。
    訳者あとがき=「酒寄進一」

    *第9位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門
    *第17位(新人賞第4位)『ミステリが読みたい!2014年版』海外編
    *第20位『週刊文春 2013年ミステリーベスト10』海外編
    -----------------------

    2011年(平成23年)に刊行された作品… 「アンドレアス・グルーバー」は、元々はホラーやSF作品を得意としていた作家のようですが、この作品のちょっと前くらいからミステリ作品も手掛けるようになったみたいです、、、

    ふたつの国で起こったふたつの事件、それを追う二人の人物… 二人の視点で目まぐるしく場面が変わり、その変わり目に事件の鍵が巧く埋め込まれていて、どんどん先が読みたくなり、惹きつけられる展開と、魅力的な二人の主人公が印象的な作品、面白かったです。


    ウィーンの弁護士「エヴァリーン(リニー)・マイヤース」は、少女時代に妹「ザンドラ」とともに誘拐・監禁され妹が命を失ったというトラウマを抱えていた… 彼女はマンホールに落ちて溺死した元小児科医「ルドルフ・キースリンガー」の事故の調査と、勤務先の弁護士事務所の共同経営者で先輩弁護士「ペーター・ホロベック」がマンションのベランダから墜落死した事故に奇妙な一致点を見出す、、、

    さらに「エヴァリーン」は、勤務先の弁護士事務所の経営者「クラーガー」の息子で私立探偵の「パトリック」の協力を得て、真相を探るうち、山道の運転中にエアバッグの作動で運転を誤り死亡した「ハインツ・ブランゲ」の事故にも関連性を見出す。

    ライプツィヒ刑事警察の刑事、喘息持ちでヘビースモーカーの「ヴァルター・プラスキー」は、妻の「カーリン」を病気で亡くし、娘の「ヤスミーン」を男手ひとつで育てている… 彼は入院中に自殺したと思われた少女「ナターシャ・ゾマー」の死に不信を抱き、捜査を進めるうちに同じ病院で入院していた少年「マルティン・ホルナー」が不審死していたことを知る、、、

    さらに「ヴァルター」は、同じ境遇の少年「ゼバスティアン・ゼンメルシュレーガー」が別な病院で不審死したことや、同じ病院に入院していた少女「レーシャ・プロコポヴィチ」が命を狙われる場面に遭遇し、彼らにの過去に共通するオックセンツォル精神病院へ向かう… 「エヴェリーン」も豪華クルーズ船フリートベルク号の10年前のツアー客名簿等の手掛かりから、事件に共通して登場する謎の少女が事件の鍵を握ると推理し、少女が入院するオックセンツォル精神病院へ向かっていた。

    入院している少女「リザ・グルジエフ」を護ろうとしている「ヴァルター」と、犯人として追う「エヴェリーン」の真逆の見解を持つ二人… オックセンツォル精神病院でふたつの軌跡はひとつとなり、別々と思われた事件が、ひとつの輪となって繋がっていく、、、

    二人がお互いの情報を交換し、徐々に恐るべき事件の真相が明らかになってきますが、ここからの展開も一筋縄ではいかず、なかなか愉しめる展開でしたね… ここからエンディングまでは一気読みでした。

    「ヴァルター」と「エヴェリーン」は、いずれも正しいと思う方向に向かい猪突猛進型で突き進むキャラで好印象でした、、、

    読後に冷静に考えると、年寄りとか細い女性が、この犯行が実行できたのか… という面では、ちょっとご都合主義を感じる部分もありましたが、読んでいるときは全く気になりませんでしたね、面白かったー


    以下、主な登場人物です。

    「エヴァリーン(リニー)・マイヤース」
     ウィーンの弁護士

    「パトリック」
     私立探偵

    「クラーガー」
     弁護士。エヴァリーンのボス

    「ペーター・ホロベック」
     弁護士。クラーガーの共同経営者

    「エドワード・ホキンスン」
     フリートベルク号の船主

    「グレータ・ホキンスン」
     エドワードの娘

    「ルドルフ・キースリンガー」
     引退した小児科医

    「ハインツ・ブランゲ」
     ミュンヘン市会議員

    「パウル・シュモレ」
     引退した船長

    「アルフォンス・ボルテン」
     元少年裁判官

    「リザ・グルジエフ」
     入院している少女

    「マヌエル」
     リザの弟。故人

    「ジュビル・ヴォスカ」
     リザの友だち

    「ヴァルター・プラスキー」
     ライプツィヒ刑事警察の刑事

    「ヤスミーン」
     ヴァルターの娘

    「ホルスト・フックス」
     ライプツィヒ刑事警察の課長

    「ナターシャ・ゾマー」
     病院で死んだ少女

    「マルティン・ホルナー」
     病院で死んだ少年

    「ゼバスティアン・ゼンメルシュレーガー」
     病院で死んだ少年

    「レーシャ・プロコポヴィチ」
     入院している少女

    「ゾーニャ・ヴィルハルム」
     ナターシャの心理療法士

    「コーラー」
     検察官。ゾーニャの元夫

    「クラウス・ヴィンターエッガー」
     ザクセン州刑事局の刑事

    「ラース・ゴタイニク」
     ザクセン州刑事局の刑事

    「コンラート・フォベルスキー」
     ブレーマーハーフェン病院の内科医長

    0
    2023年03月25日

    Posted by ブクログ

    事故に見える殺人事件、自殺に見える少年少女の殺人事件、一見無関係な事件を追う女生弁護士と刑事。

    二つの事件が徐々に繋がっていくプロットが精緻に練り上げられていてラストまで一気読み。
    女性弁護士と刑事のドラマも過不足なく描かれているし、何より交互に描かれるそれぞれの事件が少しずつ真相に近づく過程が丁寧で、あまり読んだことのないオーストリア産のサスペンス小説だが完成度が高く映像化にも向いている。

    テイストとしてはセバスチャン・フィジェックに少しスパイスを効かせた感じ?

    0
    2021年03月13日

    Posted by ブクログ

    酔った元小児科医がマンホールで溺死。市会議員が運転をあやまり事故死。一見無関係な出来事に潜むただならぬ気配に、弁護士エヴェリーンは深入りしていく。一方ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターは、病院での少女の不審死を調べていた。オーストリアの弁護士とドイツの刑事の軌跡が出合うとき、事件が恐るべき姿をあらわし始める。ドイツでセンセーションを巻き起こした衝撃作。

    例によって陰惨な背景があるのだが、それでもぐいぐいと読ませる力のある作品。

    0
    2018年05月13日

    Posted by ブクログ

    オーストリアのミステリを初めて読みました。
    ドイツ語圏で数々の賞を受賞している人気作家のセンセーショナルなヒット作。
    アンドレアス・グルーバー日本初紹介です。

    オーストリアの若手女性弁護士エヴェリーンは、単なる事故と思われた事件を調べていくうちに、別な事故死現場に同じ少女がいたという不審な事実に気がつく。
    一見、何の関係もなさそうな事件だったが、私立探偵のパトリックと共に調べていくと‥?

    一方、ドイツでは、ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターが病院での不審死の調査を始めていた。
    中年のヴァルターは、5年前に妻をなくして幼い娘を育てるために、定時に帰れる地方警察の仕事に移った男。
    ドイツでも警察官の間で格差があるらしく、州刑事局の若造に軽く扱われたりするが、実は殺人事件の捜査経験も豊富で、粘り強く仕事ができるプロなのだ(笑)

    二人の捜査が交錯する時、事件の全容がしだいに明らかに。
    背景はヨーロッパ的な陰惨さを感じさせますが‥
    テンポよく場面が変わる展開で、意外性もあって読ませます。
    若々しいエヴェリーンの勇気ある行動と、しぶといヴァルターの地道な捜査が効果をあげていくのが小気味いい。
    それぞれに胸に秘めた過去がある二人。
    悲痛な思いを乗り越えていくところも、読む者に希望を与えてくれます。

    0
    2017年11月04日

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