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浅見家では毎年、夏を軽井沢の別荘で過ごしていた。浅見家の次男、小五の光彦は、“山の友達”の峰男、夏休み前までは口も利けなかった本島衣理と三人で、女の人が行方不明になったという妖精の森に出かける。緑の館の庭で、昼間堀った大きな穴に、夜、お棺のような箱を埋めようとする怪しい三人組を光彦は目撃する。光彦の不審を本気で聞いてくれたのは、二十歳の地元の刑事竹村岩男だった。浅見光彦、記念すべき最初の事件!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
夏がやってくる前に夏を感じたくて手に取った。記憶を辿るような少年目線の夏に心がおどり、ワクワクしながら楽しく読めました。いまの子どもたちにも読んでもらいたい。
何の予備知識も無しに取りあえず買って読み始めたら、どうも「少年少女向け」みたいな感じだぞ...と、いきなり面食らう(^ ^; たぶん私は一冊も読んだことないが、浅見光彦シリーズの「スピンオフ」みたいな作品で、どうやら本当に「少年少女向け」に描かれたものらしい、ということが後書きで分かる(^ ^; ...続きを読む 読んだことない私でも名前は知ってる、あの浅見光彦氏が子どもだった頃に「初めて探偵らしいこと」をした時のお話。軽井沢の別荘地を舞台に、子どもたちのちょっとした冒険心が、大きな事件につながって...という筋立てで、おそらくシリーズの関係者がそこここにカメオ出演している...っぽい(^ ^; 何せ読んだことないので自信ないですが(^ ^; 少年少女向けということで、あまり血腥い殺人現場とか、ややこしいトリックとかは出て来ない。なので大人が読むとネタバレしますが...(^ ^; まぁ気楽に読めたので良しとします(^ ^ それにしても、初めて読む浅見光彦本が、スピンオフの少年時代とは...(^ ^; ロックバンド「KISS」の最初に聞いた曲が「Beth」だった、から始まる、相変わらずの引きの...弱さというか、引きの「ひねくれ方」よ(^ ^;
さて、最近買った内田康夫さんの2冊目。 名探偵浅見光彦が小学校のときに解決した事件のおはなし。 小学生という設定だが、いつもの33歳の浅見探偵の事件解決プロセスとあまり変わらない。 舞台が軽井沢なので、若き日の竹村警部が登場。実際の捜査を竹村が進めながら、かなりの部分を浅見少年が解決してしまうとい...続きを読むう設定は良かったのでは・・・。凶悪事件を解決した割には、小学生なのでほのぼのとした話でよかった。 このふたりは、大人になってから一緒にいくつか事件を解決しているが、竹村警部が「君はあの時の少年かぁ?」などと回想して懐かしむ場面が今までなかったので、つまらないところで突っ込んでしまいそうになりました。
湧き上がる好奇心が第一優先となり、どんどん突き進んでしまう光彦少年。 大人目線で読んでいると、ハラハラするし、呆れるほど無鉄砲だ。 だが、そんな彼を温かい目で見つめてくれる大人が何人もいることに、ほっとする。 また、テレビでは登場しないお父さんや、若かりし日の信濃のコロンボとの絡みや内田氏との関係は...続きを読む、読んでいて楽しい。 ミステリーというよりは、子供達の冒険がメインなので、子供も読める本だと思う。 2024/05/23 00:10
小学生の光彦少年は、恒例の軽井沢の別荘での夏休みを満喫していた。軽井沢での友達の峰男に紹介された喫茶店の娘は、なんと夏休み前に光彦の隣の席にきた、転校生の衣理だった。 最初は気まずかった2人だが、妖精の道で行方不明になった女性がいるという噂を聞き、確かめに行くことに。暗く不気味な妖精の森を奥にある「...続きを読む緑の館」で男が庭に大きな穴を掘っているのを見て、3人は逃げ帰る。 その夜、ホタルを口実にふたたび館を覗き見た光彦は、何かを埋めている男女を目撃した。 埋められたのは死体? 長野県警の新人刑事、竹村刑事に事情を話した光彦は、事件に巻き込まれていく。 冷静で半分大人な光彦少年のトムソーヤのような冒険譚。 早朝にカブトムシを追いながら、怪しげな噂の現場に自転車で乗りつける。 氷メロン、アイスココア、あー!夏休み! 優秀な兄と比べられつつ、自分は何者になるんだろうと言うぼんやりとした不安と、普段は周りに居ないような大人たちとの会話に、光彦少年の夢は広がっていく。
「ぼくが探偵だった夏」 光彦、小5。 アウトデラックスで強いクセを放った中村俊介も記憶に新しい浅見光彦シリーズ。本書は、光彦小5の話。子供らしくスリルに興味を見出し、好奇心丸出しで冒険気分で森に繰り出す光彦。女の子とつんつんどんどんな光彦、でも、気持ちは素直な光彦である。そんな光彦の最初の事件簿...続きを読む。 読みどころはたくさんある。まずは、浅見家全員集合となっているところだろう。シリーズファンならば当たり前かもしれないが、お手伝いさんまで含めたメンツが揃っているものがあるとは知らなかった。ルポライター兼小説家志望のぼんくら息子の内田氏、若き頃の信濃のコロンボ・竹村岩男も登場する点もポイント。若き光彦に影響を与えたのは間違いないな、と読めば分かる。 子供らしい光彦も良い。兄に比べられたり、父とちょっと距離があったり、母の頑固さに辟易したりする。また、衣理との初めての出会いも初々しく子供らしい。「ぼっちゃん」音読事件こそ、光彦の初の事件簿ではないだろうか。そんな衣理と距離が縮まっていくのも、良い夏の思い出となるのだ。そもそも、軽井沢の山の友達である峰男は、衣理を可愛い女の子として光彦を紹介するのだ。この頃から、光彦のなんか良い感じで可愛い女子と巡り合う運命が始まっていたわけだ。 ちなみに、衣理と気まずくなった(というか光彦が一方的に勘違いしただけ)事件には、光彦の面白設定が関わっている。それは空想癖だ。時々頭の中が空っぽになってしまうのだ。この空想癖は、青年になっていく中で、果たして無くなっていったのか。大変気になる。シリーズを読み始めたい人にはオススメである。
小学生の浅見光彦が出会う、最初の事件。 子ども向けのものでもあるので、文脈や言葉選びはとても優しく、内容もソフト。 ただ、大人が読んでも面白い。物足りなさがないわけではないが、シンプルで丁寧な読み物。 シリーズの一つとして読めば、なおよい。 3-
初の内田康夫作品でしたが、非常に読みやすく、面白かった。主人公の言動がほんとに子供?と言いたくなるような場面が多々出てきて、少し興ざめ。でも、最後まで楽しく読めた作品でした。
浅見光彦くん、小学校5年の夏。 軽井沢の別荘に、避暑。 って、もう、やはり、おぼっちゃまですね。 小学生のわりには、すごく考えが大人ですが。 どこか、あきらめているところがなんか、おかしい。 これって、なんというか、光彦くんの初恋? なんてことも思ったけど、違ったね。 しかし、どーしても、殺人...続きを読む事件とかにしたいのか? と思いつつも、おもしろく読めた。 浅見ファンなら楽しいけど、推理小説を求めているなら、ちょっと、だめかな?
浅見光彦、小学5年生の夏休み。 軽井沢の別荘でお棺のような箱を埋める怪しい三人組を目撃。 信濃のコロンボこと竹村岩男刑事(当時20歳)も登場して、最後には事件解決となって、これが浅見光彦、最初の事件簿!ということになるらしい。 小学5年生という設定の割に、考え方や、話しっぷりが老成しているところが...続きを読むリアリティに欠けて退屈するところもあったが、 浅見光彦に、妹が二人いるとか、作家の内村センセも登場するが、当時はまだルポライター。 などなど、おなじみ登場人物のサイドストーリー的なところもあって、ファンサービス本というところかな。 (2013/9/22)
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内田康夫
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